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前回の更新からかなり時間が開きました。
あと主人公の年齢とタイトル変えましたすいません。
ギルドの休憩室で漸く一息つく。
仮眠がしたい人とかのために作られた防音のこの部屋は、とても静かだった。
目の前の簡易ベッドではテラが眠っている。
息をしているのかさえも微妙な様子は、死んでしまっているのではないかと思う程で。
私とリラはその横で手持ち無沙汰に椅子へ腰掛けていた。
テラがリラの強烈な頭突きで気絶したあと、3人はお礼を言ってきた。
いや、お礼とは言い難いな。
「ま、まぁ、言った通りやってくれたな。一応感謝しといてやる。」
どうしてそんな上から目線に物を言えるのかと突っかかろうとしたけれど、やめておいた。
膝が可哀想なほど震えていて哀れだったから。
それからどうしようとなった時、男がテラをギルドまで運んでくれた。
男の方が背が低いので、運ぶのに一苦労…いや、八苦労くらいしていた。
なんとかついたギルドで、テラの様子を見た受付嬢は急いで休憩室へと案内してくれた。
テラを寝かせると、3人はもういいだろうと部屋からそそくさと出て行こうとしたので、私はそれを引き止めた。
「ちょっと。さっきの、あんたたちのせいだって分かってる?謝罪もなし?」
「は、そんなの、」
「言い訳するな。テラがこうなったの、正真正銘お前らのせいだから。あと、テラのこと誰かに言ったら私がお前らを殺す。」
「……っ。」
私は、仇でも見るように3人を睨んだ。
それに気圧されたのか、思うところがあったのか、はたまたその両方か。
真相はわからないが、3人は素直に謝ってきた。
「……悪かった。」
「……ごめんなさい。」
「なさい……。」
「謝罪はできるようね。」
そんな言葉とは無縁そうな様子に見えたけれど、奴らにもまだ良心は残っていたようだ。
後日、またお詫びに来ると言って出ていった。
ふん、どうせもうこないでしょ。
まぁ、テラのことを言いふらされなかったらそれでいい。
脅しておいたから、あの小心者たちなら言いふらしたりしようとしないだろう。
あいつらが出て行ってから2時間ほど経っただろうか。
テラに起きる気配は無い。
その間に小型カメラの提出をして報酬を貰っておいた。
テラが魔物化してしまっている部分は、以前と同じように何故か写っていなかった。
早く起きないかな、なんて思いながらテラを見つめる。
正直、びっくりした。し、怖かった。
あんな威圧感のあるやつなんて、勇者だった前世でも見たこと無かったから。
でも、テラが悪い奴じゃ無いことは嫌というほど知ったから、大丈夫。
もう怯えたりしない。
ちゃんと、テラと話し合おう。
テラのことを知ろう。
そう決めた時。
彼の瞼が震え、黒い瞳が顔を出した。




