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8歳。元勇者少女の行く末は  作者: どどどどどん
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『サナ池付近に大量発生したスライム討伐・報酬5ディア※数は100匹以上とみられる※』


え。100匹?

それってどんぐらい?

100って何……?

前世でもこんな数を一度に討伐したことは無い。


「100匹だと相当時間がかかるぞ。いいんだな。」

「う、うーん。うん。やる、やるよ。」


半ばやけくそに答えてしまった。

できるか不安だけれど、一気に5ディアも稼げるのだ。

これを選んだのも何かの縁。

やってやる。


「じゃあ行くぞ。」

「うん。リラもいける?」

「いける。」


覚悟を決め、早速サナ池へと向かうことにした。

サナ池はディアズタウンの最西端に位置している大きな池だそう。

馬車で行くにはかなり時間がかかるけれど、テラには一瞬で行けるとっておきの移動手段があるらしい。

ギルドを出て人気の無い場所に来た。


「こんな所からどうやって行くの?」

「お前ら、俺の服掴んどけ。」

「…服?」


私の質問をスルーされて一瞬イラッとしたけれど何とか抑えた。

疑問はあるが、とりあえず言われた通りにテラの腰の辺りを掴む。リラも掴むように手を誘導して着物の膝裏辺りを掴まさせた。

それを確認したテラが何かを唱え出せば、足元が突然淡く光り始める。


これには見覚えがあった。

前世でニーナが時々使っていた魔法。

ワープだ。


そう理解したと同時にヒュン、という浮遊感があり、気がつけば池が目の前にあった。

あれ、でも確かこの魔法ってかなり魔力を消費するから1日に1回しか使えないってニーナが言ってた気がする……。


「ねぇ、帰りもこのワープ使えるの?」


テラの服から手を離しながら問えば、無理だとあっさり言われた。


「え⁈」

「普通、俺なら2回は使えるがこの数のスライムを倒すんなら別だ。それとも、お前ら2人で倒せるのか?」

「いやそれは…無理だけど。」


池の周りにウヨウヨしているスライムの大群を見ながらそう答える。

これ絶対100匹どころじゃないと思うんだけど。

300は余裕でいるんじゃ…。


「だろ。帰りは馬車捕まえるか野宿して明日帰るかだ。」

「そんな…。」


こんなことになるなんて微塵も思ってなかったから何の用意もしてきてない。

野宿だけは勘弁してほしい。

さっさと終わらせてしまおう。


「で、お前これ選んだからには魔法か何か使えるってことだよな。何ができるんだ。」

「魔法は使えないけど、この剣で…」


そう言いかけて青褪めた。

しまった、ここは前世とは違うのだ。

私が今剣を持ってるはずもないし、持てるわけもない。


詰んだ……。


急に話を止めた私を、テラが訝しげに横から見てきた。

リラは、いつの間にか側から居なくなっていた。


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