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AIに転生? 異世界で、少女の姿で、生き抜きますよ!  作者: SUYA
人工知能(AI)に転生! 第一章
32/50

第32話 アメリア連邦軍

 次の日、学院へ行くと軍の車両が止まっていた。

「あれ? 軍の車が来てますね。何かあったのかな?」

 ナンシーさんが、自動車を車止めに寄せながらあたしに聞いた。

「わっ、あたしに聞かれてもわかりませんよ!」

 視線をあちらこちらへやりながら、落ち着きなく答えた。まさか、昨日の事件は関係ないよね? 冷や汗がジワッと湧きでた。いや、まて。茶々丸なんて言ってたかな? 確か量子コントローラーで、負荷が……。リミッターが……。ちゃ、茶々丸に確認しよう。

「茶々丸、茶々丸!」

「なんだよー、コトコ、スリープして休んでたのにー。昨日結構無理したからなー、コトコのおかげで」

「また、こんど、何かお詫びするから」

「了解! でっ、何? 何か学院に軍が来てるんだけど?」

「そりゃー、昨日のコトコが原因でしょ! 人間も量子の動きを計測する術を持ってたんだよ。観測者の予測は間違いじゃなかったってことだね。上陸してしばらくしてからで良かったんじゃない。今の状況だと、バレる事はないでしょう。発明クラブには立ち寄ると思うけど」

 あたしは完全にパニック状態で、目が泳いでいた。

「コトコ頼むよ、冷静に、普通にね。そんな態度だとバレないものもバレちゃうよ」

「はい……」と力なく答えた。

 ベルが鳴り、授業が終わった。

 あたしはサッ! と教材を片付けて教室を出た。今日はクラブに寄らず帰ろう。急ぎ足で帰ろうとしているとマリアちゃんが追いかけてきた。

「コトコ、クラブはそっちじゃないぞ!」

「いゃ、ちょっと今日は気分が乗らないと言うか何というか」

「コトコは確かにクラブ行かない方がいいかもね」茶々丸が、いらん茶々を入れてくる。

「プフフー」って、笑ってる場合じゃなかった!

「元気そうじゃない! グレン先輩、今日もクラブに出るって言ってたし行こうよ!」

 二人並んで、猛スピードで歩く。いゃー、何とかクラブ回避したーい!

 その願いが届いたのか、ヒロト先輩が前から来た。

「コトコくん、マリア。二人を探してたんだ。話してたイベントの衣装サンプルを用意したので……」

 あたしはその言葉をかき消すように言った。

「今行きます! すぐ合わせましょう!」

 そして、ヒロト先輩の腕を取り、企画研究クラブの方へ歩き出した。

「おおー! コトコくんがやる気にーーー! マリアすぐに代わりの者を向かわす。書類を持たせてな!」

 ヒロト先輩はあたしに引きずられながらマリアちゃんに伝えた。自分の希望を満たしたのか、マリアちゃんは素直に引き下がった。

「コトコ、お勤めしっかりやるんだぞ!」


 その頃発明クラブにはアメリア軍の軍人が来ていた。旧校舎で色々な計器を使って調べている。

「大佐、昨日の量子の反応については結局分かりませんね。あの後から、なんの反応もありませんし。しかし、微弱ですがレッドレアメタルの反応が旧校舎の辺りでありました」

「それで、あの爺さんここの権利を抑えようとしているのかもな」


 マリアとクリスティはいつものクラブ棟へ続く石畳の道を歩いていた。

「あれれ、クリスティ軍が来てるよ。何だろ?」

 クリスティは小首を傾げてた。軍人も二人に気がつき近づいてきた。

「いやー君たち、発明クラブのクラブ員かい?」ニコニコとした笑顔で近づく。ロースクールの生徒へ向けた彼なりの笑顔だったのだろうが遺憾せん怖かった。

 クリスティはマリアの後ろへ隠れた。それを見てマリアも警戒する。

 オロオロしだす大佐。

「い、いや、そんなに怖がらなくても大丈夫だから」

 怖がらす人がよく使う名ゼリフだ。見かねた女性軍人が寄ってきた。

「もー、大佐の顔が怖いんですよ」

 絶賛警戒注の二人に近づく女性軍人

「私の名前はアニー、アメリア軍の軍人よ。まあ、見れば分かるかー」

「こんなところに何の用ですか?」

「昨日ここで量子の大きな動きがあってね」

 ポカンとする二人。「量子って、あの量子ですか?」

「そう、そう」

「そんなの計測できるんですか?」

「そうだよねー。そういう反応になるよね。じゃあ、昨日何か変わったこと無かった?」

 大佐と呼ばれる男はその様子を見ていた。そして、ともだちの後でオロオロと不安な表情になった少女が気になり始めた。あの子どこかで……。

「大佐、生徒に聞いても何の手掛かりにもならなさそうでーす!」

 アニーは少し離れていた大佐に大きな声で伝えた。

「そうか、引き上げるか」

 女性軍人は振り返って手を振った。

「クラブ頑張ってね!」

 パタパタと大佐に駆け寄り林の中へ消えていった。

「クリスティ行こ」

「うん!」

「関係無いとは思うけど、旧校舎危機一髪事件は言わなくて正解だったかもね」

「そうだね」

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