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AIに転生? 異世界で、少女の姿で、生き抜きますよ!  作者: SUYA
人工知能(AI)に転生! 第一章
30/50

第30話 一気に情勢を変えるのだ!

 わたしたちは格闘技クラブへ向かって校内を歩いていた。

「フフフ、うまくいったねコトコ」

 おいおい、マリアちゃん黒い笑みがこぼれてますよ。

「格闘技クラブも行くの? もう、人数の心配いらないんじゃない」

 また、大変なことになったらやだなぁ。

 わたしは企画研究クラブの一件ですっかり怖気づいていた。

「この勢いに乗って一気に情勢を変えるのだ!」マリアちゃんはご機嫌である。

 格闘技クラブに着くとこないだの先輩が近づいてきた。

「コトコちゃん、今日はクラブ長きてるよ」

「すみません、今日はちょっと別件です」こないだの先輩は首を傾げている。

 わたしは、ちらっ、ちらっと、マリアちゃんに視線を向けた。

 マリアちゃんが一向に動かない。袖を引っ張り小声で聞いた。

「ここからどうするの?」

「考えてなかった」

「おーーーい」

「ちなみに幽霊クラブ員と言うのは誰?」

 マリアちゃんはスイーーーっと腕を上げ、指さした。指さす先を見るわたし……。

「うそ、なんで?」

 指さす先にはブルースと同じくらいマッチョな、格闘技クラブのクラブ長がいた。

 あまりの違和感と好奇心からか、スススイーーー、っとクラブ長の前に行って聞いた。

「クラブ長って、発明クラブにも所属してるんですか?」

 ポカンとした顔でこちらを見つめるクラブ長。

 わたしは慌てて自分の行動を見返した。

「失礼しました。先日はご迷惑をおかけしました!」

「いや、こちらこそ済まなかった。久しぶりの好敵手にちょっとはしゃぎすぎたようだ。体は大丈夫だったかい?」

「はい、このとおり」わたしは両手を上げて、マッスルポーズぽい格好をした。

「ハハハ、よかった。さっきの話だが、発明クラブには所属してるよ」

「なんか、クラブ長と発明クラブの接点が見つからないんですが」

「いや、メカ挌闘戦って種目があってね。メカを使って格闘技をやるんだよ。クラスも小・中・大と3クラスある。それに参加するために発明クラブに所属してるんだよ」

「なるほどー」

 これなら、説明すればすぐにでも活動してもらえそうだよ。

「おう、マリアじゃないか」

 様子を見てマリアちゃんも近づいて来たようだ。

「今日来たのは発明クラブの活動期限が切れそうなので、お知らせに来ました」

「そうか、そうだったのか。ここのところ忙しかったからな。じゃあ今から行こう、今日は特に予定は無いからな」

 そう言うとクラブ長は立ち上がり、脇にあった荷物を手にドスドスと歩き出した。

 わたしたちも、クラブ長に続いて格闘技クラブを後にした。

 わたしたちは発明クラブへ続く長い森の石畳を歩いていた。

「発明クラブのクラブ棟は遠いから、忙しいと休みがちになってしまうな」

「クラブ長はそんなに忙しいんですか?」

「アメリア連邦共和国の代表選手をしているからな」

「どちらか一方に集中した方がいいんじゃないですか?」

 ぐいぐいわたしの服が引っ張られた。振り向くとマリアちゃんが怖い顔で睨んでいる。しっ、しまった!

「俺は軍人を目指しているからな、どちらも取り組んでおきたいんだ」

 ほーっと、安堵の息を吐いた。

「これで人数問題は解決したんじゃない」っとマリアちゃんの方へ振り向く。

「うん、そうだね。でも、できればヒメ先輩にも参加してもらいたい」

「そうか、発明クラブは人数が少ないからな。済まなかった。発明クラブが無くなると俺も困る」

 などと、話していると発明クラブのドックに到着した。

 ドック内にメガネ君がいた。

「クラブ長!」

 マリアちゃんが大きな声で呼びかけた。そして、左右に目を向けた。二人が同時に反応している。

「マリアちゃん、クラブ長が二人いてややこしいよ!」

「カイトさん、グレンさんでいいですか」

「うん、それでいいよ」

「俺も、それでいい」

「わかりました。これからはその呼び方にします。ではさっそく、カイトさん、クラブ活動してもらうためにグレンさんをお誘いしてきました」

「グレンよかったのか? 格闘技の方が忙しかったんじゃないのか?」

「いや、今日来てもらって丁度良かった。参加しないとなっ、とは思っていたんだ」

「しかし、今用意できるマシンがヨッチーくらいしかないんだ」

「それで大丈夫だ。久しぶりだから、ヨッチーで肩慣らしさせてもらおう」

「了解! クリスティ、どうだ行けるか?」

 クリスティちゃんが、背中の方からひょっこり姿を見せた。

「はい、大丈夫です。いけます」

 マイペースな反応で答えた。ハッチを閉め運転席へ移動する。この辺りの動きはテキパキなんだよなぁ、っと感心する。グオオんと起動音を鳴らしてヨッチーが歩き出す。ドックを出るとグルングルンと腕を回して動きの確認をする。そして、ササッとヨッチーから離れた。

「グレン先輩どうぞ」また、おっとりしたクリスティちゃんに戻っていた。

「グレン、旧校舎からできるだけ離れてくれ!」

「おう、わかった!」

 ズンズンズンと旧校舎から離れていく、準備運動の様に各部を回転させた。

 そして、格闘の技を繰り出し始めた。正拳突き! 払い! 型を一つ一つ確認していく。機械でここまでできるものかと思った。その後の回し蹴りの動作でヨッチーがよろめいた。トトトとっと、ヨッチーの足が地面に着いたり、離れたりしながら旧校舎へ近づいて行く。

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