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AIに転生? 異世界で、少女の姿で、生き抜きますよ!  作者: SUYA
人工知能(AI)に転生! 第一章
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第21話 入学の準備

 あたしはキクノさん、ナンシーさんとショッピングに来ていた。

「コトコにはこの服がピッタリ!」

「いえ、キクノ様、こちらの方が可愛いですよ!」

 すっかり、着せ替え人形である。なぜこんなことになっているのかと言うと。

 朝食を皆で食べていると、レナードさんから新たな発表があった。

「コトコは9月から、学校だから」

「へっ? ……」

「いや、見たところ10歳くらいだから、10歳で登録しておいた。学校へ行ってもらわないと僕が国からおこられてしまう」

 レナードさんは両手を広げて天井をみた。あたしは子供らしく大喜びでレナードさんに抱き着いた。

「ありがとうレナードさん!」

 学校へ行けるなんて願ったり叶ったりかもしれない。この世界のことを勉強できるんだから。学校内から意識改革出来るかもしれないしね。

 黒い笑みを浮べるあたしの後ろで、キクノさんとナンシーさんは興奮気味の御様子だ。

「レナード、どこの学校なの?」

「制服を用意しないといけませんね。キクノ様!」

「ほんと、学業品も用意しないといけないわ! 忙しくなるわ」

 大変と言いつつ、大はしゃぎである。

 それで、キクノさんは仕事をスタッフに任せ、入学用品、購入会となったわけだ。

 二人はああだ、こうだと盛り上がっている。

「あのー、制服がまだなんですけども、そっちのが大事じゃないんですか?」とタイミングを見計らって口を挟んだ。

「そうだ、そうだったわね」

 店員さんに、「とりあえずこれとこれを、購入するのでお願いします!」購入するのかよーっと。ツッコミを入れそうになったが、二人が楽しそうなので、ありがたく頂いておくことにした。次は制服である。店に入ると、店主が出てきた。

「ご入学ですか?」

「そうなんです娘が9月から、アメリア国立ロースクールに編入することになったので、制服を見立てていただけますか」

 キクノさんは満面の笑みである。

「サイズを用意しますので、お嬢様は試着室のほうへどうぞ」

 試着室でもそもそと着替え、ヒョコッと顔を出した。

「ちょっと、きついかもです。この辺りなんですが?」

 胸の辺りが苦しかった。年齢の割に胸があるのかもしれない。希望どおりである!

 制服のデザインは頭はベレー帽、正面にはアメリア国のエンブレムがついている。シャツの袖はセーラータイプでフリルがあしらってある。襟にもフリルがつけてある。シャツの上には袖なしのベスト両胸にはポケットが付いている。スカートはチェック柄でパニエを入れてふんわりさせていた。

 なんちゅう可愛い制服だ! この体が可愛いからとっても似合っている。鏡を見て自分に見とれる。あたしの場合、まだ、この体になってから期間が短いので第三者目線である。二人が盛り上がるのも仕方がないね!

 ひと通り買い物が済んだので、お茶をすることになった。席はオープンテラスを選んだ。テラスの周囲には木々が植えてあるが、通りゆく町の人々が見える。

「ここのケーキはどれも美味しいから、選ぶの悩むわよ」

 キクノさんはミルフィーユ、ナンシーさんはモンブラン、あたしはイチゴのショートケーキにした。お茶はロイヤルミルクティーだ。こんな場所は前世以来だから心底嬉しい!

「おっ、おいしい!」

 スポンジとイチゴの層が五段くらいあって、これも、ミルフィーユじゃないのってくらいだ!

 あたしの反応をみて、二人が一口頂戴っと口を広げて向かってきた。一切れづつ二人の口に放り込むと、とろけた顔になった。

「コトコに食べさせてもらうとさらに美味しいよ!」

 今度は二人があたしにケーキを差し出した。

「アーンして!」

 アーンをしていると、通りをブルースらしい人影が通り抜けた。あたしは二人の差し出した、フォークをよけて生垣に駆け寄った。高級なリムジンに乗り込むところがチラッと見えた。

 うーん、ブルースかも? いや、あんな巨体はブルースしか。一応ナンバープレートを覚えておいた。ブルースからはまだ、何の連絡も無いのだった。ただ、お互い機能していることは分かっている。死ぬというか機能しなくなった場合には信号が来ることになっているからだ。

 当然、ブルースもあたしが無事なのは分かっている。しかし、あんな高そうな車に乗って行くなんて、どうなってるんだろう。

「茶々丸、ちょっと確認お願い!」

「コトコはハム扱いが荒いよー。動物擁護団体に訴えてやるー」

 とっとことーと、リムジンに駆け寄り窓から車内に入り込んだ。それと同時に車も走り出した。

「あっ、茶々丸!」

 車がどんどん遠くなる。しばらく、その車を目で追った。そしてカドを曲がると見えなくなった。トボトボと席に戻ると、二人が不思議そうにあたしを見ていた。

「何かあったの?」

 あわてて、取り繕ったあたしはとんでもないものを生み出してしまった。

「あっ、アルパカ型をした可愛い車が走っていくのが見えたので……」

「確かに、それはインパクトがあるね。あたしもみたかったな。今度から注意深く見ておこう!」と二人で話している。

 あたしの想像上の乗り物です。ごめんなさい。心の中で謝罪した。

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