表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIに転生? 異世界で、少女の姿で、生き抜きますよ!  作者: SUYA
人工知能(AI)に転生! 第一章
19/50

第19話 キクノさんのお手伝い

「どこへ行ってたのですか?」

 ナンシーさんがあたしを見つけて駆け寄ってきた。

「ハァー、ハァー、ハァー」と息をあらげている。

「庭に出てました」

「外へ行くときは声をかけてください! 心配しました」

「ごっ、ごめんなさい」すっかり子供扱いである。

 うーん、見た目が子供だからかな? でも10歳くらいだよ! 過保護すぎだよ!

 しかたない、テレビでも見よ。

 情報収集のため、チャンネルをくるくる変えてみるも、機械の国との戦争については何も報道していなかった。やっぱり、確かに戦争してる感ゼロだもんなぁ。

 あと、この世界なんか少し古い感じがする。テレビやリモコンが前世の記憶よりレトロだ。そして、パソコンをまだ見ていない。頭がゴチャゴチャしてきたので、ソファーにひっくり返って寝てしまった。

 キクノさんとレナードさんが、家に帰ってきた。二人とも、コトコー、っとハグをして、ほっぺたにすりすりしてきた。

 夕食のときキクノさんに、明日は仕事の手伝いをしたいからついて行きたいといった。

「仕事の都合で連れて行けないことが多いと思うけど、明日ならいいわよ!」

 次の日は約束通り朝からキクノさんの仕事に付き合った。

「まず、うちの店にいきます」

「はい!」っと返事をし、トラックの助手席へ乗り込んだ。30分も走ると到着した。

「ここが私の店1号店だよ」

 ファミリーレストラン風の建物の裏手にトラックを止めた。キクノさんは裏口から入った。

「おはようみんな!」

 それに続いてあたしも店舗に入った。

「おはようございまっす」とあいさつをしながら入った。社員の人たちの目はこちらにくぎ付けになった。しっ、視線が痛いよ。

「おはようございます。社長!」皆があいさつをする。

 キクノさんは入ったところにあった洗面で、手を洗った。

「コトコも、ここで手を洗おうね」あたしの手を取り洗い方を教えてくれた。

 社員の人たちの目はこちらにくぎ付けになったままだ。

「社長、誰ですかその可愛い娘さんは」

「私の娘だよ!」キクノさんは満面の笑みで答えた。

「えっ! えぇぇぇぇぇつ!」社員の人たちが驚いた。

 あたしは慌てて、キクノさんを見た。彼女はウインクをして、小声で「いいでしょっ」っと言った。

 その後はキクノさんが調理をしているのを見学させてもらった。しばらくすると、店員さんが裏口から入ってきた。

「社長デリバリーの積み込み終わりました」

「よし! コトコ出発だ!」

 今日はトラックでのデリバリーだ。得意先を回りながら、積み降ろしを手伝った。キクノさんは行く先々で、あたしを娘だと紹介した。まだ、様子見段階なのに、いいのかなー。

 そして軍事施設へも行った。その間、ブルースに出会わないだろうかとキョロキョロと辺りをみまわした。しかし、見つけることはできなかった。

 うーん、大きな騒ぎにもなってないようだから、どこかに潜伏してるんだろう。

 一日キクノさんの仕事に付き合って。この体で積み降ろしも頑張って。お客さんに愛想も振りまいたので、結構疲れた。家に帰るなり玄関に倒れこんだ。

「うはー、疲れたー!」

「おかえりなさいませ!」

 ナンシーさんが近づいてきた。床で伸びているあたしを冷たい目でみた。

「だらしないですよ。コトコ様」

 遅れてキクノさんが玄関から入ってきた。

「おかえりなさいませ。キクノ様」

「ただいまナンシー、二人とも汗をかいたから、お風呂に入ります。ナンシーも一緒に入りましょう!」

 なんとおおらかなペンデルトン家。三人でワイワイとお風呂に入り、今日あった話しをした。お風呂から上がって、リビングでホクホクしていると。レナードさんが帰ってきた。あたしを見ると駆け寄ってきて、ハグして、すりすり、そして高い高いをした。

「おめでとう! 君は今日から私たちの娘だ!」

 そして、書類をあたしの目の前に広げた。

「えっ! 様子をみるって話じゃなかったですっけ?」

 あたしは首をかしげた。

「国籍のハッキリしない子供を家に置いておくと、いろいろと問題が起こりそうだからね。手続きさせてもらった」

 レナードさん、お得意の笑顔とウィンクで押し切られた。ある意味あたしの計画には都合がいいので、快くお受けすることにした。あとは二人に迷惑が掛からないように計画を進めるだけだ。と決意を新たにした。その日の夕食はあたしの歓迎会、ってことで盛大にお祝いしてくれた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ