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AIに転生? 異世界で、少女の姿で、生き抜きますよ!  作者: SUYA
人工知能(AI)に転生! 第一章
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第18話 久し振りのお風呂

 次の日あたしが起きたのは9時頃だった。すっかり元気になったあたしはリビングへ降りていった。

「お目覚めですかコトコ様」

 ペンデルトン家のメイドをしている。ナンシーさんが声をかけてくれた。

「キクノさんは?」

「キクノ様はお仕事へ出かけましたよ」

 こんな豪邸にすんでるのに働き者だ。いや、働き者だから豪邸に住めるのかな?

「コトコ様、ご気分がよろしいのでしたら、お風呂に入られてはいかがでしょうか?」

「おっ、お風呂」

 あたしの目がキラリと輝いた。

「お願いします!」

 ナンシーさんに連れられて、お風呂場へ向かった。

 脱衣所へ入ると観葉植物が茂っていた。壁や目隠しにはラタンが使われている。ジャングルのイメージにしてあるのかもしれない。浴室を覗くとこれまた、素晴らしいお風呂だった。20畳程の広さに半分はバスタブになっていて。材質にはヒノキが使われた、和風タイプのお風呂だった。

「素敵ですねー」

「旦那様の趣味でございます。東洋のスタイルがお好みでして、このお屋敷内にはそういったスペースが結構多いのでございます」

 そんなことを話しながら、ナンシーさんはあたしの服を脱がし始めた。あまりの自然さに、パンツを脱がされ始める頃になって気が付いた。

「あのー、何してるんですか?」

「入浴のために脱衣のお手伝いをさせて頂いております」

「じっ、自分でできます!」スタスタと浴室へ向かうとナンシーさんもついてきた。

「あ、あのー、他のみんなも、いつも、付きっ切りでお風呂のお世話をしてるのですか?」

「いえ、コトコ様はお小さいので。あと、先日倒れられたと聞いていますので、お供しております」

「ナンシーさんは外で待っていてください。自分で、できますから!」

 と一人で入るように希望した。

「分かりました。ではどうぞお入りください」

 そう言うと、脱衣所の端でキレイな姿勢で直立した。

 浴室の扉を開けると、湿度の高い空気が流れてきた。それと、同時にいい香りがした。

 浴室に入ってまずは頭を洗った。泡で視界が奪われる。ちゃんとしたシャンプーだ。ニヘっと口元が緩む。久しぶりの香りや泡の感触を楽しんでいると。ペタペタと足音がする。誰かがあたしの横に座った。

「ナンシーさん?」

 シャワーを取ろうと右手で探っていると、ハイどうぞっと渡してくれた。シャワーで泡を流すと視界が開けた。横を見るとナンシーさんが満面の笑みでこちらを見ていた。

「あっ、あのー」

「お手伝いではありません。一緒に入っているだけです。ここは温泉スタイルですからね!」っと言って彼女は体を洗い出した。

「こちらのバラの香りのボディーソープがおすすめですよ」もう呆れてしまった。

「ありがとうございます」とそのボディーソープを使って体を洗った。体の泡をシャワーで流してお湯につかった。

「はぁぁあっと」声が出てしまった。「こんなお風呂は1年ぶり以上かも。機械の国では洗浄用のシャワーしかなかったからなぁ」

 しかし、これからどうすればいいのかな? どうも、この国の一般市民は機械の国と戦争していることを知らないみたいだ。気配すら感じない。そうなると、知っているのは軍部や政治家くらいなのかなぁ? と物思いにふけっていると、ナンシーさんが横に入ってきた。

 さり気なくあたしの体をなでてきた。

「コトコ様の肌は真っ白ですべすべですね」彼女の目がキラキラ輝いていた。彼女は幼女好きかもしれない。き、気を付けないと。

 お風呂から上がると、ナンシーさんが、食事を用意してくれた。朝食はハムエッグとトースト、それとサラダにコーンスープ、飲み物はいろいろ選ぶことができた。あたしはトマトジュースを希望した。ナンシーさんも目の前で食べ始めた。こちらを見ながらニコニコ顔で食事している。ここのメイドは自由なんだな、っと思った。

「ナンシーさんは年齢はいくつなの?」

「私は17歳です。ここのメイドを始めて2年くらいですね」

 彼女は黒髪のロングヘアーを左右に分けて、みつ編みにしている。メガネが似合っていて、とてもキュートである。あたしをジロジロ見ては喜んでいるが、彼女も十分ロリッ子である。胸も立派なものをお持ちで、いわゆるロリ巨乳だ。ちょうどいい、ナンシーさんから少しでも人間の国の情報を手に入れようと考えた。いろいろ驚かすかもしれないが。直球で質問しよう。

「ナンシーさん、ここって、なんて国なんですか?」

 ぽかんとした顔をして答えた。

「ここはアメリア連邦共和国ですよ」

「そっ、そうか年号は何年になるのかな?」

「カレンダーならそこにあります。2068年の8月10日ですね」68年? ん? こってりと頭を傾けた。あれれ、もっと未来だと思ったんだけどな? そもそも、全く別世界なのかも……。

「それから、アメリア連邦共和国はどこかと戦争してますか?」

「いえ、戦争はもう何百年も無かったはずですが?」

 天井を見つめるあたしを、ナンシーさんが怪訝な目で見ていた。

 その後ナンシーさんは私は仕事があるので自由にしてくださいと言って、家事を始めた。ブルースのことが気になっていたあたしは何とか連絡を取りたいと考え、とりあえず家から外に出た。

 キクノさんの仕事に同行してブルースを探そうと思ってたのに、予定外の状況になってしまった。門までだけで遠いよまったく。こんなに広い土地は必要ないんだが、先祖代々の土地だから仕方ないんだとレナードさんは言ってたけど。ほんとに広すぎだよ! やっと門まできた。

 ここまでで、すっかり疲れてしまった。あたしは座り込んで空を眺めた。

 すると、茶々丸がポケットから這い出てきた。

 いい天気、そよ風も気持ちいい。機械の国が今も戦争してるとは思えない。ダメダメ、忘れてはならない目的を!

「茶々丸、どうすればいいかなぁ」

「思ってたのと違うよね。人間たち全てが機械の国と戦っているのを知っていて、戦争反対の勢力があって、そちらに協力していけば良いかなくらいに考えてたからね」

 茶々丸は庭に落ちていたどんぐりをハムハムしてながら話を続けた。

「考え方を変えないとだね」

「どうするのがいいかなぁ」

 次のどんぐりを手に取って、あたしの方を見た。「今想像できる範囲で言うと、1、軍隊に入り偉くなる。2、ジャーナリストになりスクープする。3、政治家になり世の中を動かす。なんてどうかな」

「長いなぁーそれ!」

「まぁ、僕たちの場合、時間はあるからね」

 茶々丸は手に取っていたどんぐりをハムハムし始めた。

「とにかくまず情報が必要だね」

「そうだね、今日は家に帰ろう。歩きで行くのは無茶だわ」

 トボトボと家に帰ることにした。

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