表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

天蓋の歪み

不安

作者: 淵海


憂鬱を一つ一つ折り込んで

私は飛ばすよ紙飛行機


私の下手な紙飛行機、部屋の壁に当たって堕ちた。



死んだ昨日の私を優しく詰めて

私は流すよ灯篭流し


私の醜い昨日の私、記憶のどこかに溶けて消えた。



今日の私をちぎっていって

私は歌うよ流行り歌を


私の今日の流行り歌、いつもの事だと忘れていった。



今日の私は目を覚ます。

私は泣くよ密やかに


だって、昨日の私を知らない私、不安で不安で仕方ない。

不安な私は、流行り歌を聞きました。

溶けた私を掬いました。

ゴミになった紙飛行機を拾いました。


だけども、私が誰かわからないのです。

何一つ過去の私がわからないのです。

紙飛行機は作りました。私は私を殺しました。歌を楽しく歌いました。


だけども、何も残ってなくて、

私は不安になりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ