不安
憂鬱を一つ一つ折り込んで
私は飛ばすよ紙飛行機
私の下手な紙飛行機、部屋の壁に当たって堕ちた。
死んだ昨日の私を優しく詰めて
私は流すよ灯篭流し
私の醜い昨日の私、記憶のどこかに溶けて消えた。
今日の私をちぎっていって
私は歌うよ流行り歌を
私の今日の流行り歌、いつもの事だと忘れていった。
今日の私は目を覚ます。
私は泣くよ密やかに
だって、昨日の私を知らない私、不安で不安で仕方ない。
不安な私は、流行り歌を聞きました。
溶けた私を掬いました。
ゴミになった紙飛行機を拾いました。
だけども、私が誰かわからないのです。
何一つ過去の私がわからないのです。
紙飛行機は作りました。私は私を殺しました。歌を楽しく歌いました。
だけども、何も残ってなくて、
私は不安になりました。