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「ゲロ! 今日もしみったれた一日だったわねぇ糞虫のせいで」
『ふふふ、今日も大好きな轟君と一緒で楽しかったな。こんな日が毎日続けばいいのに』
「ダーリン! 今度一緒に家具を見に行こうよ! 将来僕たちの家に置くためにね!」
『やっぱり家族計画は、最初に調教用に使う椅子の準備からだよね! 轟君が浮気なんてしない思うけど一応ね! 大丈夫激痛を与えたりしないから!』
「轟君……今度……お弁当……作って……きて……いい……ですか?」
『つーか愛妻弁当だから拒否はさせねーけどな! ぎちぎちみちっりの愛情ととあるルートで手に入れた媚薬たっぷりいれておくからよ!』
「何見てるのよ! あっちを向きなさい糞虫!」
『あうううう、恥ずかしいからそんなに見ないで……あっダメダメやっぱりちゃんと見て、大好きな轟君に見つめられるとくすぐったいみたいで嬉しいの』
「何でかな何でさっきの女の人みたのかな? 君には僕というハニーがいるんだよ! 将来結婚するんだよ! だから僕達しか見ちゃダメだよ!」
『何でかな? 何でかな? 何でかな? 僕に不満でもあるの? 僕は君のハニーだよ? 僕は君の髪の毛一本だって排泄物だって愛せるよ? ねえねえ僕の愛が足りないのかな?』
「轟君……ハグ……して……くだ……さい!」
『おら轟スキンシップだ! 俺にハグしろうんと熱くて甘い奴限定でな! 俺の自慢の乳袋当てて欲しいだろ? 男なんてそんなもんだ!』
以上が今までの会話の抜粋だ。
聞き耳ハートとは、一定の好感度を寄せる異性の心の声を聴くモノらしい、しかも解除するまで永続。
あれらから少し恥ずかしい気持ちを抱えつつ、アイツらの心の声を聴き。
アイツらと別れ買い物をして帰ってきたのだ。
ついでに魔力課金の実験として魔力残高の運を上昇させる系に全てをぶち込み宝くじを10枚買った。
当たればいいが、そりゃ当たるだろうけどさ。
こんなもの今はどうでもい。
そのまま家に帰ると二階の自分の部屋に駆け上がりベットにダイブ。
家族が同居していれば何か言われそうだが、両親は海外主張中。
さらに両親の持ち家ときたじっくりとこの気恥ずかしさと向き合える。
誰も見てない事をいいことに子供のように手足をバタバタ。
何というべきか、黒木と天上院と提灯がなついているとは思っていたが……まさかここまでとは、表暴言心甘々の提灯。
ヤンデレ気味の黒木、俺様キャラの天上院。
とんでもない事になっていたんだな。
確かに皆可愛いけど。
そう思うとさらに気恥ずかしくなり両手をバタバタ、身近な人の好意ってここまで気恥ずかしいモノなのか。
でも、ちょっと問題がある気がするんだが……デレが目に見えない高レベルツンデレプレイの提灯。浮気したら何をしてくるかわからないヤンデレ黒木、
そのまえに付き合ってないだけど……黒木的には付き合ってるみたいな感じなんだが……そして天上院、大人しそうな外見なのに心の方は俺様ってありだけどさ何やらそれだけではない気が……。
さてどうしたものかアイツらとはいつも一緒だったし、嫌いではないむしろ好きだ。
だが、男女の関係ともなるととたん分からなくなる。
彼女いない歴=年齢の俺にはわからん。
そりゃ向うじゃモテましたよ勇者だもの。
女の人と男女の関係になる機会は腐るほどあったけど、アイツらの顔がちらついて全部断ったんだっけ。
そのはらいせか俺が〇モだという噂がでてきてあの時はずいぶん困ったものだ。
魔族討伐の報酬に幼い男の子を提示してきたときは、流石に勇者止めたいと心から思ったもんだ。
まぁそんなわけだ。
結局のところ俺がアイツらをそういう目で見ているかどうかわからん。
でも、アイツらが本当に俺が好きなのは嬉しい。
これは友としての親愛の情なのかそれとも……あーもうやめやめ寝るぞ俺。
そして結局よく眠れなかった……そして次の日。
「ゲロ! どうしたの糞虫、目の下にGが止まっているわよ?」
『どうしたの? 轟君凄いくまだよ』