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0022

ヒロイン叱咤されて告白でヒロインを救うくだりは某アニメを参考にしました。

トレースではないので違ったシーンになってるはず・・・・・

魔王は嬉々として魔法を放つ。 

 氷の刃、雷の雨、切り裂く暴風、水の弾丸、炎の槍その魔法達は脅威ではない。

 だが、攻撃ができない以上勝つことは出来ない。

 だからこそ魔王は勝ち誇った表情を崩さないのだろう。

 諦めかけた時だった。


 【勇者 やっと 繋がった 女神様 話 聞いた】


 「スベテ……」


 魔王を見据え攻撃をかわしつつ、スベテの言葉に耳を傾ける。


 【勇者 諦める事はない 私 調べた 複数の器 使った 魔王なら 対策がある】


 「どんな方法があるんだスベテ!」


 飛んできた氷の刃を砕く。


 【簡単 器の心の芯に響く 言葉を言えばいい 今の魔王 不安定 今なら分離できる】


 「どんなことを言えば」


 【勇者の馬鹿! そんな物決まっている 勇者分かっている はず】 


 「そうです勇者様、私たちに貴方を諦めさせてください。そして幸せになってください」


 「分かった」その2人の言葉に俺は決意を固める。


 「何をごちゃごちゃと! 攻撃ができない貴様に勝機など存在せんのだ!」


 息を大きく吸い込んで、思いの丈をぶちまけようじゃないか。


 「萌! 光! 果実! お前たちが好きだ! 大好きだ! 愛している! 結婚して俺の子供を産んでくれ!」


 「何をふざけたことを? こんなくだらない言葉で! な……なんだと体が……器が……こんなくだらない方法で……」


 苦しみだす魔王のこう言葉を吐き捨てる。


 「それに負けるお前の方が下ってわけだ!」


 【勇者 一押し】


 「分かった! 萌! 光! 果実! お前ら! 誰が一番最初に俺の子供を産んでくれる!」


 「ぐわあああああああああああああ! 体が……分離して」


 魔王はまるで魂が抜けるように半透明の体が浮き上がる。

 その下から萌、光、果実が現れいつものノリで。


 「私が最初よ!」


 「いや僕だよ!」


 「いえ……私……です!」


 「今だ! 魔王! 前の時に見せなかった最終奥義だ」


 今こそあの奥義を使うべき時。


 「ぐおおおおお! こんなはずでは」


 今の魔王は魂に僅かな魔力を纏った状態。

 今なら完全に倒せる。


 「一刀百閃」


 俺が放った技は、聖遺物である勇者の剣と鎧と兜の力を全て解放し、一刀に百閃ごとき斬撃を凝縮し相手にぶつける。 一度使えば暫くの間、聖遺物は力を完全に失い神殿に光となって帰っていってしまう。

 まさに最終奥義。

 そのことから前は使えなかったが今なら。


 「ばっかな……唯一神を喰らうことができる我が……世界を統べ喰らい尽す我が……がぁああああああああああ!!!」


 「終わったか」

 

 一刀百閃をくらい消え去っていく魔王。

 次に俺はこういった。

 

 「これで任務完了だ」


 【勇者 ばいばい イオナ 私が連れて帰る 聖遺物は先ほどの奥義で 力を使い果たした こちらの世界フィリアスに戻った 魔王の魂は完全に消滅 二回異世界の力で滅せられた 以上 魔王は永久に復活できない】


 「勇者様お慕いしています……ずっと……絶対幸せになってください」


 【イオナ と 同意見】


 そしてイオナは光に包まれスベテは通信を切った。

 じゃあなイオナ、スベテ。

 俺は廃人モードを切った。

 すると提灯が。


 「轟君」


 「提灯その語り口!」


 「あれほんとだ! 酷い言葉が出ない! やった! これで轟君に好きって言える! やった!」


 「ダーリン! 終わったんだね!」


 「酷い……目……に……会い……ました」


 「轟君分かってるよね?」


 「何がだ?」素直になった萌に、少し意地悪をする。

 これは仮説だが、こいつの不自然なまでのでの毒舌は、勇者の剣が体内にあったせいだと思う。

 剣とは傷つける物だからだ。

 となえれば光のヤンデレは常に身に着け体を守る鎧か。


 ヤンデレ気味なのは、俺を守ろうという気持ちの現れだったのだろう。

 そして果実は兜の勇猛さか。

 兜は勇猛さを生み出す頭を守る物だからな。



 「結婚っ! 私に言わせないでよ全くもう!」


 「ダーリン僕たちと重婚なんて、僕たちの喜ぶツボを押さえてるよ!」


 「そうです……早速……初夜……です……学生……結婚……です!」


 「分かってるよ! お前ら全員と結婚してやる! でも法的には無理だぞ!」


 「むふふふ、轟君とバージンロード楽しみだな!」


 「そうだね楽しみだよダーリン!」


 「そう……です! 沢山……子供……作り……ます!」


 「じゃあ俺の事は」


 「「「空って呼べばいいんでしょ」」」


 「そういうことだ。これから末永くよろくしな萌! 光! 果実!」




これから一時二時に連続次話投稿で完結です。

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