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0019

「ダーリン意味が分からないよ! 僕はダーリンと出会って一か月目から今までずっと、君の行動を全て把握してきたけど! こんな女とであったなんて知らないよ! 


 僕が把握していないのは、この十年間で1日だけなんだよ! どうしたらそんな短時間でここまでこの子に好意を向けられるのかな!?」


 「ゲロ! その通りよ! 私も光ちゃんと果実ちゃんで、糞虫の情報を共有しているけど、こんな女知らないわよ!」


 「そう……です……うち……の……観察班……からも……聞いた……事が……ありま……せん!」


 お前ら俺のプライベートを何だと思ってるんだよ!

 ああもう、これ何言っても信じないなこれ……こうなりゃやけだ。  


 「ああ、もう信じられないかもしれないが、イオナのいう事は本当だ! こいつとは向うで一年旅を共にした中だ!」


 「おい、おい、轟その冗談は笑えないぜ! イオナさんも冗談がきついよ!」斎藤の言葉にイオナは。


 「貴方ちょっと黙っててください! めんどくさいですね! ちょっとこの建物の中の私たち以外には眠ってもらいます! スリープゾーン]


 イオナが使った魔法はスリープゾーン指定した範囲の生き物に強烈な眠気を付加する魔法、最初は一人が限界だったが最終的には、建物1つをカバーできる力があった。


 この世界に魔法に耐性を持つ人間はほとんどいないので、耐えられるわけもなくクラスメイトと担任教師は全員寝てしまったのだろう。


 「ゲロ! 何をしたの貴方!」


 「何って睡眠魔法で、皆に眠ってもらっただけですよ」


 「ダーリンこの場でこの女と別れて!」


 「ゲロ! 確かにそうよ!」


 「そう……です……魔法……だとか……異世界……なんて……関係……ありま……せん……轟君は……私達……の……モノ……です!」


 「駄目です! 私の国では初めてキスした同士は、結ばれる運命なんです!」


 「聞いた事ねーぞそんなの!」


 「当然です! 大神官長権限で今作りました! 世界を救うお手伝いが出来たのでこれぐらい神様が許してくれます!」


 「駄目だこいつ宗教を私物化してやがる……どうにかしないと!」


 「さあ、勇者様子供を作りましょう! 私に正しい子供の作り方をちゃんと教えてください!」


 「駄目だよ! ダーリンの子供を産むのは僕が一番さ!」


 「いえ……私……です!」


 「ゲロ! 糞虫! ……」


 「勇者様、先ほどから糞虫! 糞虫! 暴言を吐く下品な女性と、このみすぼらしいお二人はどのようなご関係で? 勇者様に相応しいとは、とても思えない方のようですが……」


 「こいつは大事な幼なじみ達だ!」 


 「なんだ! ただの幼なじみなんですね! 私はフィアンセですもんね!」


 「違うわ! 俺にとってこいつらはえっと……」


 何故か言葉がすぐに出なかった。

 俺に中に気持ちをさらけ出して、いいのか迷ってしまったのだ。

 本当の好意を伝えるのは、いつだって緊張する。

 それで躊躇してしまった。

 気恥ずかしさに黙り込む俺に。


 「ダーリン酷いよ! 僕たちはただの幼なじみなの? 僕はこんなにダーリンを愛しているのに……」


 『ダーリンダーリンなんでなんで』


 「糞……虫……」


 『酷いよ轟君……私たちは轟君にとってそれだけの存在なの?』


 「酷い……です……轟……君」


 『轟……流石の俺もこれは……俺たちは……それだけの中なのか?』


 「まてまだ言葉の途中だお前ら……なんだこの魔力!?」


 突然感じた魔力、その出元は提灯、黒木、天上院なのか?

 今にも泣きだしそうな3人から魔力が溢れ出す。

 驚く俺に3人から放たれた眩く白い光が俺の視界を染め上げた。


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