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樋山探偵事務所  作者: ろりぱん
2/5

浮気調査て探偵ぽくね?

 犬飼さんの依頼から樋山探偵(ひやまたんてい)事務所(じむしょ)では週に1度ほどペットの捜索依頼が来るようになった。


「日向ー、最近犬とか猫とか探す依頼ばっかじゃん、何でここに来る人みんな管理出来ないの」


「そのおかげでこっちはご飯を食べれてるのでまあいいじゃないですか」


「それより浮気調査依頼とかないの? 探偵ぽいからやりたいんだけど」


「そんな都合よく浮気なんて起きませんよ」


「チリンチリン」


 事務所のドアが空いた。すると見た目30代の女性が入ってきた。


「どうしましたか?」


「あのー、最近夫が浮気している気がするんです」


「キタコレー!」


 刹那、日向がありまの後頭部を鈍器のようなもので殴っり、ありまはそのまま床に倒れた。


「こいつが失礼な事言ってすいません」


「大丈夫ですけど、その人は大丈夫なんですか?」


「こいつは数分したら生き返るんで大丈夫です」


「そうなんですか」


 依頼者は酷くありまを心配している様子だが、日向はありまのことを全く気にしなかった。でも日向はこのまま記憶をなくせばいいと思っていた。


「名乗り遅れました私は美吉 日向(みよし ひなた)ですそれでこっちのは樋山(ひやま)ありまです」


佐藤 静香(さとう しずか)です。」


 佐藤さんの話によると、夫が休みの日になると決まって何処かに行っているらしく、何処に行ったかを聞くといつもはっきりと答えないので不安になり、ここに来たそうだ。その後も色々と話を聞き依頼の受付が終わった。


「それではお願いします」


「お任せ下さい」


「チリン、チリン」


「帰ったな」


「ありまさんもう生きてたんですか…」


「なんでちょっと悲しそうなんだよ! てか、それより本当に来たな、浮気調査」


「そうですね。これはもうありまさんの呪いですね」


 この時ありまは「超絶美女が依頼に来て俺に惚れてそのまま結婚出来ますように」ととってもどうでもいい事を願ったのであった。


「それよりありまさん浮気調査てどんなことするんですか?」


「まぁ あれだなチ〇ターズみたいに尾行しとけばいいんだろ」


「簡単に言いますけど尾行の経験あるんですか?」


「くだらないことを聞くなそんなのもちろんない!」


 その時事務所の中に「バシッ!」という音が響いたのは言うまでもない。


「日向、頭すごく痛いんだけど」


「それじゃあ明日から尾行するとしますか」


「日向、無視なのかそうなのか?」


 そのまま日向は事務所を出てコンビニに行ったのであった。



 «ありま視点»


「やばい俺は日向を怒らしたのか、あいつを怒らしたことないからどうすればいいかわからないぞ、このまま俺は見捨てられるのかー」


『そんなことないぞ、ありまよ』


「そ、その声は神様」


『こんな超絶イケメンのありまに怒りの感情を覚えるわけがないだろう』


「そうですよね神様」


『元気を出すのじゃぞ〜』




 «日向視点»

(ありまさんを無視して出てきたけど、あの人大丈夫かな、流石にあのままだとめんどくさいことになりそうだからファン〇グレープでも買って帰ろうかな)


「いらっしゃいませ」


(コンビニに来たけどあそこにいる人は?)


「なあ来週も付き合ってくれないか」


「そんなのいつでも大丈夫よ」


「それなら良かった」


(依頼者の旦那さんだ! 何この偶然、取り敢えず帰ってありまさんに報告しなきゃ)


 日向はファン〇グレープを買いダッシュで事務所に帰った。





「ガチャ」


「ありまさん手掛かりです!」


「俺は超絶イケメンだから大丈夫だよhahaha」


「ありまさん何やってるんですか?」


 日向はありまの謎の儀式止め本題を話した。


「さっきコンビニに依頼者の旦那さんがいてたまたま聞いたんですが、来週、浮気相手と会うらしいです」


「日向それは………ファン〇じゃないか!俺が好きなの知っててくれたのか嬉しいな」


 ありまは袋の中のファン〇を取り出しダンスを踊り始めた。


「今すぐ話を聞かないとファン〇はなしです」


 ピタッ


 ありまの動きは一瞬で止まり床に即座に正座した。


「ちゃんと聞くんでファン〇ください」


 日向は先程の内容をまた話した。


「それじゃあ、来週尾行だな」


「そうですね」


「そうと決まればカメラだカメラ」


 ありまはダンボールの中を漁り始めた。


「あったー!」


 ダンボールの中からカメラを取り出し1人喜んでいる。


「あとは来週になるのを待つだけだ」


「ありまさん忘れていると思いますが犬2匹猫1匹探さないといけないんですよ」


「それは任せたぞ日向よ」


「じゃあ浮気の仕事終わったら焼肉ですからね」


 そしてあっという間に1週間がたった。


「こちらありま、旦那は今部屋から出てきたどうぞ」


「すぐ横にいるんでトランシーバー風に言わないでもらえますか?」


「車に乗ったぞ追いかけるんぞ!」


 ありま達は停めておいた車に乗り、後をつけた。


「どこに行くと思いますか?」


「前回付き合って欲しいて言ったたんだから、ショッピングモールとかだろ」


「本当だショッピングモール入りましたよ! ありまさんの予想が当たるなんて今日は雨が降りそうですね」


 ありま達がショッピングモール入るタイミングとほぼ同時に日向の言葉どうり雨が降り始めた。


「ここからはこそこそと後をつけて、何かいいネタが出るのを待つだけだな」


「ありまさんアクセサリーのお店に入りましたよ」


「イヤリングを見ているなこれはあの女へのプレゼントか」


 ありまの言葉のとうり男はイヤリングを買い女へ渡していた。


「今日のありまさん冴えてますね」


「そうだろもっと褒めてくれてもいいんだぞ」


「すごい凄い、て話してるうちに見失いましたよ」


「あそこだ! 日向あそこにすげー美人の人がいる」

 

 日向はありまにラリアットを喰らわせありまを1人その場所に置いて捜索を始めた。


 10分後



「いたいた、旦那は帰ったぞ。お前のために迷子の放送かけてもらおうか真剣に悩んだぞ」


「ありまさんが変なことばっかするからでしょう」


「それはそうと旦那は明日も女と会うらしい、そこで依頼者とバッタり合わせる作戦思いついたんだがどう思う」


「いいと思いますよ」


 日向はずっと今日のありまはなぜ冴えているのか不思議に思っていた。


(あれが本当のありまさんの姿なのかそれともたまたまなのか)そこで日向は考えるのをやめた


 依頼者を事務所に招き調査の結果を報告した。


「かくかくしかじかということなんですが」


「ありまさんそれ伝わります!?」


「そうなんですか……その作戦で行きましょう、それでその場所とかは分かってるんですか?」


「それは心配いりません、僕が旦那さんの後を付けて店とかに入ったら連絡しますんで」


 依頼者は帰り、日向とありまは明日の準備をしていた。


「いきなり『準備だー!』て言いましたけど具体的に何をするんですか?」

「決まってるわけがないだろ日向くんよ」


「じゃあ無難に護身用のスタンガンとか持っていきます?」


「それは必要ないこの俺、ありまが独自に考えたありま流護身術があればどんな敵も怖くない」


 そうして、特に何も用意することがなく明日になった。


「それじゃあお互い頑張ろうな!」


「頑張りましょう!」


 «日向視点»

「取り敢えず昨日と同じようにどっかいくのを待ってよう」


 大体20分が過ぎ、旦那と一緒に女が出てきて車に乗った。


「追いかけよう」


 日向はありまから借りた車に乗り2人を追い始めた。2人はカフェに入って行った。


「ありまさんに連絡しよう」



 «ありま視点»

 ありまは日向を見送った後、事務所で依頼者と話をしていた。


「旦那さんとは何時出会ったんですか?」


「大学生の時です。チンピラに絡まれている時に旦那は助けてくれました。それ時、私は一目惚れしたんです。それから私は彼の事ばっかり見てました」


「それほど旦那さんを愛していたんですね」


「なのにほかの女と遊んでるなんて信じられない」


「ピロリン」


 携帯の着信音が鳴った。ありまはすぐに電話に出た。


『ありまさん、2人は今カフェに入ってます突撃なら今がチャンスです』


「分かった今すぐ行く」


 ありまは依頼者を連れ2人がいるカフェへと行い、カフェの駐車場で合流した。


「日向まだいるか?」


「今ちょうど会計を済まして出てくる所ですね」


「突撃だー!」



 ありまは出てきた2人に声をかけ日向達がいる方へ連れて来ると、話を切り出した。


「旦那さんあなた浮気をしてますね?」


「何のことですか? 私は浮気なんてしてませんよ」


「言い逃れなんてできません、今証拠があるんですから奥さんが悲しんでますよ」


「何を言ってるんだ俺の嫁は明美(あけみ)だぞ!」


 男は隣に居る女を肩に寄せそういった。


「ど、どういうことですか?静香さん」


「何言ってるの?私はずっとあなただけを見てきた。私があなたの嫁よ、私はあなたの事を1番に知ってるわあなたが生きやすいように邪魔な物は全て排除してあげた。私はあなたの事が好きよ、あなたもそうよね?」


「君は何を言ってるんだ。俺は明美を愛してるんだ」


「そんなの嘘よ。あなたは嘘をついてるのよ。きっとその女にそそのかされたのね、大丈夫今楽にしてあげるから」


 依頼者はカバンから刃物を取り出し女性の方に奇声を上げながら走っていった。


「死ねー」


「そうはさせない」


 ありまは刃物を奪い依頼者に見事な関節技をかけた


「ありま流護身術を舐めるにゃよ」


「旦那さん今すぐ警察を呼んでくださいそれとありまさん今噛みましたね」


「せっかくカッコよく決めたのに……」


 その後すぐに警察がきて、静香さんは捕まった。静香さんは佐藤 健人(さとう けんじ)さんのストーカーとして長年付きまと、。2人の人を殺していたそうだ。




 その事件が起きた一週間後


「見事解決、て訳では無いですけどよかったですね」


「そんなことよりよ報酬が貰えてない」


「まあまあ、人を救えたんだしいいじゃないですか、それと犬2匹猫1匹見つけてお金もらえましたし」


 ありま達がそう雑談していると「チリンチリン」、事務所のドアが開き男女の2人組が入ってきた。


「この間は嫁をストーカーから守っていただきありがとうございました。お礼と言ってはなんですがこれを」


 そういいありまに何かが入った封筒を渡し事務所を出ていった


「中に何が入っていたんですか?」


「今日は焼肉だなこの言葉で察しろ」


 こうして2人組の探偵はまた事件を解決したのであった。

ここまで読んでいただきありがとう誤差います。少し書き方を変えてみました。書いている途中で思ったんですがこの作品ジャンルが推理になってるんですけどどちらかと言うとギャグものですよねw

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