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FEBRUARO 2017, Ⅱ
性愛の句
Seksajxo kaj amo
繋がりに
かつゑて
星のしたに立つ
環海の
まなかで ふたり
裸かな
瑪瑙みがくやうに
はぐくむ
初の愛
とじたもの
ひらいてゆけば
星うるむ
ひらかれゆく
をみなが告げる
むくいかな
みちびきながら
だまる
春の時のなか
繍戸にて
縛られてゆく
愛ひとつ
また支配されて
悦ぶ
鬼海星
纏はりて
乱れて繍衣
裂く夜かな
結び目の
緊さ齎す
をんなかな
若ければ
蕾噛みては
虐ぐる
吊鉢の揺れれば
声もでる
夜かな
噛むやうに
絡みつきたし
春なれば
こと終へて
瓔珞の
まづ冷えゆけり
つかの間を
満たして去りし
秘密かな
( つづく )
・繍戸=美しい部屋のこと、とくに女の部屋。
・繍衣=きれいな着物。
・瓔珞=首飾り。
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