あらすじ的なもの
あらすじとしては全く役に立たないシロモノですので、読み流していただくか、読み飛ばしていただければと思います。
雷華「こんにちは、雷華です! これまで、というか第二部のあらすじを簡単に説明したいと思います。必要ないって方は遠慮なく飛ばしちゃって下さいね」
ルーク「ルークだ」
ロウジュ「……ふん」
雷華「愛想がないなぁ……ま、いいけど。さて、マーレ=ボルジエからイシュアヌに移動したけど、また色々な問題に巻き込まれたわね。ほんっと、どうなってるのかしら」
ルーク「確か最初は嘲狼とかいう奴に攫われたのだったな」
雷華「二人と離ればなれになって焦ったわ。目的の場所でもあったリーレグランに連れて行かれたのよね。そこで嘲狼の頭、レヴァイアに会った」
ロウジュ「うるさい双子も」
雷華「キールとマールね。あれには驚いたわ」
ルーク「それからいくつかの町を通ってセンティードに行ったぞ」
雷華「センティード……ああ、おっきな湖のあった、町……ね……うん、思い出すのは止めにして、次にいきましょう。悠久の理を持ってるって噂のカダリって賞金稼ぎに会うために王都に向かったのよね」
ルーク「途中で変な親子に会ったな」
雷華「ジグレイド――ジーレィさんとアムジットでしょ。名前で言いいなさいよ、もう。えっと、それから王都について、キールとマールにカダリの居場所を訊いて、次の日彼の家に行って、それから……」
ロウジュ「あの男……」
雷華「ロウジュ? どうして短剣を取り出してるの?」
ロウジュ「あの男、嫌い」
ルーク「お前と意見が合うとはな」
雷華「ルークも爪を砥ぎだして、何だっていうのよ」
ディー「お、みんな揃ってるね……ぎゃぁっ!」
雷華「ちょっ、ちょっと! 二人とも何してるのよ! ディーが死にかけてるじゃない」
ルーク「それくらいで死ぬ奴ではないだろう」
ロウジュ「死ね」
雷華「……そうね、じゃあそっとしておきましょう」
ディー「ひ、ひどい」
雷華「えっと、どこまで話したのだったかしら。……ああもう、王都に戻ったところからでいいわよね」
ルーク「問題ない」
ディー「俺の活躍した場面は!?」
雷華「カダリの家から王都に戻った次の日、悠久の理がある可能性が高いリムダ山に、許可証を持ってるディーと一緒に入ったのよね。結構大変だったわ、あれは。途中から徒歩でしか行けなくなるし」
ルーク「洞窟の中に石碑があったのだったな。何故あの場所が永劫の園なのか、理解に苦しむ」
雷華「言い伝えに出てくるリムダって人が亡くなったところだからじゃない? ま、あんまり深く考えない方がいいわよ。答えを教えてくれる人なんていないんだから」
ルーク「そうだな」
ロウジュ「店の手伝い、疲れた」
雷華「これまた話が飛んだわね。フィエマ商会の売り子のバイトか……あれは忍耐との戦いだったわ。もう二度とやりたくないかも」
ロウジュ「同意見」
クレイ「おーい、お前ら。向こうでリオンが呼んでるぜ」
ルーク「ヴォード! お前のせいでライカが大変な目に遭ったのだぞ!」
クレイ「だ・か・ら、犬の姿で叫ばれても何言ってるか分かんねーっての」
ロウジュ「宰相、殺したかった」
雷華「もう! 話が飛びまくってるじゃないの。はぁ……いっつもこうなんだから。たまには一致団結してほしいわ。クレイ、リオンさんがどうして私たちを呼んでるの?」
クレイ「あ、ああ、なんか珍しい酒が手に入ったからっ……おいっ! ルークてめえ服を引っ掻くんじゃねえ! この服気に入ってるんだぞ!」
ルーク「俺の知ったことではない。ふん、そんな服を好むなど、執事の苦労が眼に浮かぶぞ」
クレイ「言ってることは分かんねえが、馬鹿にされたのは分かった。動物虐待をするようで気が引けるが……ルーク、表に出やがれ!」
ルーク「俺に勝てると思っているのか」
ロウジュ「あいつら、何やってる?」
雷華「放っておきなさい、ロウジュ。関わらない方がいいわ。私たちは先にリオンさんのところに行きましょう」
ロウジュ「わかった」
雷華「とまあ、こんな感じで協調性のない人間が集まって、おもしろおかしく、ときには真面目に旅をしています。長く続いてる旅ですが、そろそろ終わりが近づいているような気がしますので、どうか最後までお付き合い下さいませ……さ、ロウジュ、行くわよ」
ロウジュ「ああ」
ディー「ま、待ってライカちゃん、俺の存在を忘れないでっ!」