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転送管理局~人生2周目は観察係だった件~  作者: 秋川悠
第一章

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【第17話】崩れていく日々

 誰も信じてくれなくなった世界で、唯一光の味方でいてくれたのは咲良だった。


「私は信じてるよ、光くんのこと」


 ゼミの誰もが目を逸らし、陰口を叩き、無視を決め込むなか、咲良だけは変わらなかった。かつて彼女が「変に真面目すぎる」と笑ったその性格が、今の光にとっては唯一の救いだった。


 だが、そんな咲良が――体調を崩し始めた。


 最初は、少しだるそうにしているだけだった。けれど、日に日にその頻度は増え、大学を休む日も増えていた。


「ちょっと疲れてるだけだから」


 そう言って笑う咲良の顔からは、以前のような張りがなくなっていた。病院に通い始めたという話も、後から聞いた。


 そして、そんな彼女にまで、周囲の視線は冷たく向けられるようになる。


「なんかさ、咲良ちゃんまで変わっちゃったよね」

「やっぱアイツと関わってるからじゃない?」


 囁かれる噂。

 真実なんて何も知らないくせに、勝手に作られていくストーリー。


 光は心の中で叫んでいた。やめろ、彼女にまで矛先を向けるなと。

 けれど、声にならなかった。自分が関わることで、咲良まで壊れていくのではないかという恐怖が、彼の中に深く根を下ろしていた。


「僕が、そばにいるから…」


 そう呟いた光の声は、自分自身に向けた呪いのようだった。


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