表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

5 急死

 西暦199年、たった三年の在位で、袁術は死んだ。

 もちろん、跡を継ぐものもいない。

 袁術が皇帝になるにはふさわしくなかったことが証明されたのである。

 その袁術と離反していた孫策は、賢い判断だったと世評を高めた。

 袁術の施政は、増税と贅沢ばかりの悪政であったと歴史書に記してある。有能な家臣は、必ずしも有能な主君になれない証拠である。

 後漢の家臣としては、袁術は極めて優れていたのだ。

 多くのものの失望と激怒を受けて、袁術の時代は終わった。

「袁術が死にましたな。袁術は、地獄で獄吏にいたぶられていることでしょう。我が君が死んだとしたら、やはり、我が君も地獄の獄吏にいたぶられるでしょうかね。我が君は敵兵を多く殺しすぎた。戦争の勝者は、必ずしも仁者ならざるものです」

「なあに、死んだら死んだで、仙境で遊ぶさ」

 孫策は199年、そんなことをいった。

 そして、西暦200年、孫策は急死する。

「我が君は、仙境に遊びに出かけられたのだ」

 と孫策の家臣たちは噂した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ