第26話:目覚め。
昨晩は帰ってきて早々に寝てしまったため投稿できませんでした…。
side:ルウ・ブラン
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・マップ/【イボイベタ平野】
〈説明〉
アルハント・イベタに存在する巨大な平野。少女イベタが見ている夢で、この夢の魔物は非常におとなしい。
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美しいクリーム色の長髪を揺れる、きらめく青の瞳を持つ少女。薄紫色のローブが風に遊ばれ、はためいた。
そんな少女は広大な平野を見渡しながら、柔らかい声でつぶやく。
「…んー、ここは随分と綺麗ですね」
昼のような、夕暮れのような、明確な時間の区別がつかない空間。不思議な空には雲ひとつない。
彼方まで広がる平野には青や紫、白に黄色といった小さな花びらをつけた花々が風に吹かれて揺れている。時折鳥の鳴き声が囁くように、風に乗って耳に届く。
地続きに並ぶ低い丘がまるで、緩やかに波打つ海のような風景を映し出す。
そんな、他の夢とは打って変わって真逆の顔を見せるこの夢が、少女は大好きだった。
「…他の夢も、いつかこんなふうに優しい夢にして見せますよ…」
彼女の名は、ルウ・ブラン。
一端の夢渡りである。
「…ところで今日は冒険をしにいくんでしょうかね…?」
ルウの日常は、1に冒険、2に冒険、3に冒険といったように、その全てを冒険に捧げていた。
しかし、その冒険はルウ・ブランの意思によるものではない。ルウは夢渡りとして生まれたその日から、自分の意思とは関係なく身体が動かされていたのだ。
だが、それを嫌だと思ったことは一度もない。
なぜなら、夢渡りは皆、そのようにして動いているのだから。
ルウが知るどの夢渡りも、自分の意思がありながら身体は別の意思によって動かされていることをよく知っていた。
故にこれが夢渡りにとって当たり前であり、そもそも疑おうとすらしないのだ。
今ルウがこの平野にいるのだって、ルウの意思とは別の意思がここにルウの身体を連れてきたからに他ならない。
夢渡りとは、半ば操り人形のようなものなのだ。
しかし、その日はいつもと何かが違った。
ルウはふと、どこからか誰かに呼ばれているような感覚を覚えた。
ーー耳を澄ませてみるが、明確な声は聞こえない。
ただ、自身の内側に呼びかける思念のようなものは今もなお、確かに感じている。
「…誰か、いるんですかね…?」
ルウは平野の奥へと目を向けた。
風が吹き抜けるだけの、広大な平野が広がっている。
「…えっと、行った方がいい感じですかね…?」
何かに引き寄せられるかのように立ち上がりーー気がつく。
「…えっ、自分の意思で…立てた…?」
その勢いで草原を一歩一歩踏みしめれば、その呼ばれる感覚は徐々に強さを増して行き、胸の奥で何かが共鳴するような感覚が湧く。
どれほど歩いただろうか。吸い寄せられるように自然な足運びに身を任せれば、そこには小さな花畑があった。
その花畑に咲いているのはどれも、大きな水色の花弁をつけた、精霊のような自然的な強さを感じさせる花だ。
「…あなたが、ルウさんを呼んでいるんですね?」
見ているだけで勇気が湧いてくるような花。確かにルウは、その花に呼ばれていた。
「…なるほど。勇気を分けて欲しいと…。…それにしても……そうですか、ついにルウさんはもう一人のルウさんと一緒になれるんですね…」
花畑の中でも最も大きく花弁をつけた一輪を、摘みとる。
「…最高の目覚めに、なりそうです」
そして頭に花ーー〈精霊のグラジオス〉を乗せて微笑んだ。
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悪夢の最中、エクソの触手がルウを縛り上げてから幾ばくかの時が過ぎ去った。
エクソの赤い眼光の先に映るボロボロの少女には、もはや生命の光などない。
ーーエクソは月を見る。
綺麗な月が、凄惨な状況を、少女の血を、エクソの恐ろしさを鮮明に照らし出している。
……全ては、終末へと至ろうとしているのだ。
エクソの顔面に、喜びの色が映る。
あとは夢主を殺して、悪夢の力を完全に取り込めば全ての役割が終わるのだ。
そんな時だった。
まばゆい光が、エクソを大きく照らし出した。
その光は、死んだと思っていたあの少女より発せられていた。
ーー思わず触手が緩む。
触手の中から少女がこぼれ、地面に落ちた。
地面に顔を埋める少女。それでもなお、少女から発せられる強い光は止むどころか強さを増す。
「…なるほど、よっぽど口が悪いルウさんだったみたいですね…」
うつ伏せのままそう呟くと、美しいクリーム色の長髪を揺らしながら立ち上がる。きらめく青の瞳を持つ少女。薄紫色のローブが風に遊ばれ、はためいた。
全身にあった細かな傷が、いつの間にか全て修復されていた。
そこにいるのは、一切の曇りもない、美少女と言って差し支えない少女。
ーー名を、ルウ・ブラン。
ルウのアメジストのような瞳が強い光の中ではっきりとエクソを捉える。
…なるほど、エクソ。あれを倒せばいいんですかね。
全身を駆け巡る圧倒的な万能感にルウは少々驚きつつも冷静を装い、エクソに言葉をかける。
「…ルウさん、先ほどのルウさんとは違って、ちょっと優しくないかもです」
ルウが変わった。それに気がついたのはもちろんルウ本人だけではない。
対峙するエクソもまた、目の前の存在の中で何かが変わったことに気がついたのだった。
強い光がルウに収束し、あたりは再び月明かりに照らされるも、ルウのその万能感に一切の曇りはない。
いつの間にか掌から離れていたエレドリームレイピアを再び手に取り、構える。
「…行きますよーー〈エンチャント・ストームウィスパー〉」
レイピアに風属性のエンチャントを施すと同時に、力強く踏み込んだ。
風を纏ったレイピアがルウと一体となり、螺旋の突風を描きながらグングンと前進する。その鮮やかさは先ほどまでの重い動きが嘘のようで、ルウは軽やかに駆け抜ける。
その足取りは軽快そのもの。
エクソが大剣を構える間も無く、ルウは懐に飛び込み、疾風を巻き上げながら鎧の隙間を鋭く一閃した。
エクソの右肩に深々とエレドリームレイピアが突き刺さり、風の力が甲冑の中からエクソの死肉をぐちゃぐちゃと破壊していく。
「ッオアアアァァアァアア!!」
鎧に刻まれた刻印から瘴気が漏れ出す。
しかし、ルウの動きに、もはや迷いなどというものはない。
正確に瘴気の範囲を見極め、素早く跳躍し、今度は背中に回って腿を狙った鋭い突きをお見舞いする。
剣が月明かりに照らされて光の軌道を残しながら、鋭く正確無比な一撃が恐ろしい速度を持って放たれる。
そして再び、エクソの肉は大きく裂け、飛び散った。
ルウは一旦後退して様子を窺いつつ、口を開く。
「…急所をついた刺突です。避けられませんよね…?」
エクソはというと、皮一枚で繋がった右腕と使い物にならない右腿を押さえるばかりで、ろくに話も聞いていないと言った様子である。
…んー、どうしましょうかね。このエクソさん、ルウさんのこと、随分と痛めつけてくれたようですし、せっかくならもうちょっとだけ痛みを知ってもらいましょうか…。
「…ありゃ、どうされました…? まさかもう、動けないんですか…?」
ルウの挑発にも似た言葉が響く。その言葉にエクソは一瞬だけ眼窩に赤い光を揺らした。
「…オオォアアアアァァォォオ!!」
エクソは残された左腕に大剣を持ち、左足のみの跳躍を行う。常人であれば絶対に行うことのできない、バケモノのみが行える常軌を逸した技だ。
エクソの大ぶりな振り下ろしが、恐ろしい速度で飛来する。ルウはそれを、横に飛ぶことで避けてみせた。
するとそれを見越したように、エクソが地面を削りながら無理やり横薙ぎの斬撃へと移行させる。
風を切り殺しながら、ルウの首目掛けて大剣が振り回される。それをルウは、しゃがむことで避ける。
ルウはすかさずエクソに近寄り、レイピアで左足の脛を突くーー脛が爆散し、両足の機能を失ったエクソが座り込むようにして崩れ落ちた。
「ーーアアアアアォォォオ!」
「…足が動かない、そんな日もあります」
しかし、エクソは強い。両の足が潰されて尚、左手に持った大剣を縦横無尽に振り回す。
一撃でも当たれば、常人なら肉片すらも残らないような連撃。空気が軋み、エクソの周辺の大地が削れ、ドーナツ上のクレーターができる。
ルウはその斬撃を、軽やかな足取りで避けては隙をついてレイピアを刺し込んだ。
そして数秒ーーエクソの大剣が、大きく中を舞って吹き飛んだ。それも、エクソの肩から下の左腕と一緒に。
「…ルウさんの、勝ちですかね」
エクソの左腕がなくなる。それは一概に、エクソの敗北を表していた。
「……アァアアアアァァァァ…」
ルウはボロボロになったエクソの目を見て言う。
「…ポベートールに伝えておいてください。…貴方はルウさんが…いえ、ルウさんたちが必ず倒しにいくと」
…とは言ったものの、死んだら伝えることもできませんかね…?
ま、まあこう言うのは雰囲気重視ですし…。
ルウは、エレドリームレイピアを両手でしっかりと握りしめる。
まっすぐ伸びた背筋、アメジスト様の瞳は背筋同様、まっすぐエクソを見据える。
「……最後ですかね」
その言葉と共に、ルウは剣を水平に構えた。
ーーまさに神がかった、威厳ある美しい構え様。
周囲の空気がピンと張り詰める。
「…ォォォオ」
その凛とした姿に、エクソですら一瞬の怯みを見せた。
「…〈葬送無双〉」
その名を口にした瞬間、ルウの剣先がぼやけた。いや、一閃していた。
その速度は目で追う事すら困難なほどであり、エレドリームレイピアが神速でエクソの鎧を易々と切り裂く。
斬撃はまるで時を断ち切るかのように、空間さえも切り取った。
一度、二度、三度ーールウの斬撃は止まることを知らない。その手から、刺剣から放たれる剣の光が次々とエクソの巨躯を強襲し、硬質な鎧を無慈悲に切り裂き、肉体は風の力で爆散する。
一切の無駄のない殺すためだけの動き。
四度ーー今までよりもさらに力のこもった、神速の突きがエクソの体を貫いた。
黒く錆びついた鎧に刻まれた無数の刻印が一瞬だけ暗く光るも、もはや瘴気は吹き出さず、鎧とともに砕け散る。鎧という、その鋼鉄の守りはそうして完全に失われた。
ルウはエレドリームレイピアを高々と掲げーー止まる。
「……では、さようなら。永遠に」
ルウの鈴のような声が響くと同時に、エレドリームレイピアが天空に届かんとするほどの威光を放つ。神々しい極光はその聖気で周囲の空気を震わせた。
そしてーールウは、その閃剣をエクソの頭目掛けて叩き込んだ。無論、神速。剣を追って光が流れる様は流星をも思わせる。
そして神速の極光はエクソの顔を、身体を、真二つに焼き尽くす。まさに葬送。剣の輝きが浄化の光、その本流となって流れ込んだ。
鎧は粉々になって宙へ舞い、エクソの巨体も光る砂つぶとなって、崩れるようにバラバラとなり、微かに漂う瘴気も光に飲まれて消え去ってゆく。
ーーそして、静寂が訪れた。
「……さて、ルウさんは終わりましたけども…まだタコヤキ君が戦っているみたいですし、加勢しに行きましょうか…」
ルウはエレドリームレイピアを携え、ゴブリン達の惨禍へと駆け出す。
そこに残されたエクソの残滓は次第に風に吹かれて空中へと霧散し始める。
まるでエクソの存在が元よりなかったかのように、エクソを構成していた全ては虚空へと消えていった。
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ルウはその場にいる幾匹ものルシッドゴブリン達をエレドリームレイピア一本で切り払いつつ、中央を目指す。
戦場に入ってしばらくしルウの目に飛び込んできたのは、所狭しと積まれたゴブリンの死体の上で右手を振るうタコヤキ君と、タコヤキ君の左肩に乗って、がっちりとしがみつくアリの姿だった。
このゴブリンの海の中、タコヤキ君もアリもルウと同様生きながらえていたのだ。
「…アリさん、大丈夫ですか! …もう少しの辛抱です…今助けますので!」
ルウがゴブリンの海を蹴散らしながら叫ぶと、アリがルウの姿を見つけ、目を見開いた。
「ーールウさんっ!」
ルウはタコヤキ君の左側ーーアリがいる方へと回り込み、声をかける。
「…タコヤキ君、アリさん。よく耐えてくれました…」
タコヤキ君は無言で頷き、アリは「私は何も…」と呟いている。
「…ですけども、まだ気を抜かないでください。安心するのは、全部終わってからですよ」
ーーそれからは、ただ延々とゴブリンを狩る作業が続いた。
アリとタコヤキ君は相変わらずの防御姿勢を、ルウは持てる範囲攻撃を惜しみなく使用し、ルシッドゴブリンを殲滅していく。
本来ルシッドゴブリンなど10Lvにも満たない弱い魔物である。故に233Lvのルウに手も足も出るはずなどなく、着実にその数は減っていった。
そして、ゴブリンは最後の1匹となった。もちろん、この夢にいるすべてのゴブリンを狩り尽くしたわけではない。
ルウの殲滅火力に恐れをなして逃げ出した個体などはいるが、それでも明確な敵意を持ったのは最後の1匹となったのだ。
ルウが腰を抜かしたゴブリンの前に立ち、後ろでは地面に足をつけたアリと、横で佇むドリームゴーレムの姿が見える。
「…ようやく、最後の1匹ですかね?」
「…ギョゲッゲィ……ギャ…」
ゴブリンは圧倒的な劣勢を悟り、腰を抜かして立ち上がることさえままならないといった様子だ。
ルウはエレドリームレイピアの先端を、ゴブリンへ向ける。
「…悔やむのであれば、魔物として、さらには夢の中に生まれてきたことを悔やんでください…〈雷鳴破裂斬〉」
青白い電流がゴブリンの体内を駆け巡り、瞬時に焼き殺す。これはルウが選んだ最も苦痛のない死に方である。
「…ルウさん、私たち……勝ったの…?」
「…えぇ、そうなりますかね。幸いもう襲いにくる輩もいなさそうですし」
「これで…終わったんだ…」
アリは笑う。今までに類を見ない嬉々とした表情で。
アリは泣く。大粒の涙が、笑顔を伝って滴る。
そしてアリは、自分よりも小さなルウを抱きしめた。
「…うべ。暑苦しいですって…」
「ルウさん、ありがとう……助けてくれて、本当にありがとう…うぁああああああぁぁぁん…」
「…まあ、夜は冷えるもの。暑苦しいくらいがちょうど良いですかね…」
ルウはエレドリームレイピアをしまいながら、深くため息をついてアリの言葉と抱擁に身を委ねた。
タコヤキ君も、核を温かなオレンジに発色させながら二人の少女の様子を窺っていた。
ーー数刻後。
アリとルウは何もない地面に仰向けになりながら空を眺めていた。
「ルウさん、私たち、本当にここから出られるのよね?」
「…えぇ。エクソを倒したことで、悪夢の崩壊が始まります。悪夢が元の夢に戻れば、後は目覚めるだけなので」
「…そっか。あの…私が目覚めたら、そのまま会えないなんてことは、ないのよね…?」
アリの澄んだエメラルドのような瞳が寂しげに揺れる。
「…ルウさんは…多分会えると思いますけど、タコヤキ君はどうでしょうね…。村の皆に受け入れてもらえるかどうか…」
「…タコヤキ君なら、絶対受け入れてもらえる」
そう言うとアリは、傍に控えているタコヤキ君に目をやった。タコヤキ君は依然として無口であるが、アリの言葉に呼応するように核がピンク色の光をこぼす。
「タコヤキ君がいなかったら、私は絶対にあのゴブリン達に殺されていた。…最初はちょっと怖かったけど、今では…なんていうか、守り神みたい。安心感が他とは違うの」
「…ふむふむ」
アリにとってタコヤキ君は、ただのゴーレムなどではなく、仲間であり守護者であったのだろう。
「…では、現世に戻ったらホークさん達にお披露目会ですかね」
「現世……なんだか、こんなにも嫌だった夢がなくなってしまうのが物寂しいって思っちゃうのはどうしてなのかしら」
「…んー、ルウさんその辺に関してはよくわからないですね…」
「…私思うの。ルウさん達と出会ったこの場所だから、なくなってしまうのが寂しいんじゃないかって」
「…というと?」
「…人間って、始まりと終わりを強く意識する生き物だと思うの。…故郷を発った旅人が、人生の最後は生まれ故郷で生涯を迎えるために帰ってきた…だとか、そう言う話って多いじゃない」
「…なるほど?」
「だから、私たちの初めて出会ったこの場所を思い出として残しておきたいんだなって…たぶん、そう言うこと」
「……忘れたくないことを、何度も何度も見たい。そんな時は……夢を見てください。夢はその人の、人生の大切な場面を切り取って作った、切り絵みたいな物です…。断片的で完全なものは見れないかもしれませんが、思い出すことはできるはずですよ…」
アリが星空を見上げながら、微笑む。
「何度も夢をみる、ねぇ。なんかルウさんらしい話だね。……でも夢か。夢って、何だろうね。私たちが見てきたこの景色や出会いも、全て夢の中の出来事だって言われると、不思議な感じ」
ルウは少し考えた後、ルウも同じように星空を見上げた。まるで何事もなかったかの様に静かな空。戦いの鮮烈さが嘘かと思うほどの穏やかな時間。
「……たしかに、夢の中で過ごした時間は現実とは別のものかもしれませんけれども、それでも、感じたことや成長は本物だって、ルウさんは思いますよ…」
アリはその言葉に深く頷き、目を閉じた。
「そうだね、私もそう思う」
ルウも同じ様に目を閉じ、静かな空の下、悪夢の崩壊を待つ。
悪夢の崩壊が進む中、二人の少女はその瞬間を迎え入れるように、ただ仰向けになって言葉なき時間に浸ったというーー。
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・アイテム/【ポピーウッド】
〈説明〉
森の中に根を張る、小さな花。
花粉には強い眠りの作用があり、眠薬などの素材として使われる。
寝つかぬ赤子にはポピーウッドが有効だ。
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ルウ「……夢渡りに眠りは効かない。それは周知の事実なんですけども、どうやらこの花の効果は夢渡りにも通用するようなんですよ。多分、眠っているのではなく、気絶しているような状態なんでしょうね」




