表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/26

プロローグ

ほんのり苦い青春ラブコメです。

 


 唐突だが、ここで少し質問させてほしい。


 生きていく上で、友達という存在は果たして必要なのだろうか?


 こう問われたら、きっとほとんどの人が「そりゃ必要だろ」と答えることだろう。中には「友達のいない人生なんて考えられない!」と声を大にして主張する人もいるはずだ。

 それでも俺は、この質問に対して真摯にこう答えたい。


 必ずしも友達がいる必要はない、と。


 誤解してもらいたくないのだが、友達がいること自体は別に否定するつもりはない。むしろ良いことだとも思っている。

 じゃあ逆に友達が一人もいなかったとして、それはいけないことなのだろうか?

 答えは否だ。

 友達がいないからって、なにもマイナスに捉える必要なんてどこにもない。

 特に俺みたいな、人間関係が面倒くさくなって自らぼっちの道を選んだ奴にしてみれば、なおさらに。

 だが世間は、そんな俺みたいなぼっちを悪く言う風潮がある。

 友達がいない奴はダメだとか、協調性のない奴は社会不適合者と同じだとか、むしろ社会の最底辺だとか。

 これが欧米とかだと個性として見てくれるのだろうけど、こと日本という和を重んじる国では、そういうわけにはいかない仕様になっているのだ。

 ほんと、ぼっちには生き辛い国である。

 だが俺は、この生き方を改めるつもりは微塵たりともない。興味のない人間と意味もなく一緒にいるくらいなら、独りでいた方がずっと気楽だからだ。

 だから今からする話も、ぼっちな俺が右往左往とするだけの物語だ。

 ぼっちに惹かれる人気者の少女と、ふとしたきっかけで関わるようになっただけの、ただそれだけの物語だ。

 それでもいいのなら、少しの間だけ俺のつまらない話に付き合ってくれ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ