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日本一の大きな木

作者: とばり

小学校低学年の頃、校庭に木を植える事にした。

皆で日本一の大きな木にしようと同級生と言い合い、木を植えた。

木村「この木が日本一、大きな木になる頃、何年後だろうね」。

谷川「さぁ、20年~40年ぐらい掛かるんじゃない?大きな木になる頃、皆、忘れているだろうね。

この苗木の事。」

橋本「皆でこの木のもと、再会しよう」

時間が経過して、同級生達は中学生になり、その木の事を忘れていた、

というより日本一の木にしようなんて子供じみた事を皆で言っていたのが馬鹿馬鹿しく思えていた。

同級生達は高校生になった。

同級生の一人が高校時代に大学受験のストレス等で自殺したとの知らせが同級生達で広まった。しかし、もう10年以上前の人間関係の話、一部は衝撃を受けたが時間が経過して、皆、気にしなくなっていた。

更に時間が経過した。都会の小学校だし、高校を卒業しても、同級生達は一部を除いて、そこらへんで就職していた。

木村は結婚もし、子供も作ったが、仕事の内容がうまく行かず、リストラされた。

ローンがある途中だったので、自暴自棄になり、木村は自殺した。

同じ頃のある日、橋本は結婚し、幸せに暮らしていたのだけど、ある日配偶者が浮気した。

もう30代で再婚も難しいし、悩みに悩み自殺した。

時間が経過して、谷川は事業が失敗したり、子供が非行に走ったりしていて

悩んでいて自殺した。

時間が経過して、同級生達は次々と自殺していった。

小学校の担任と校長先生の話では、同級生達は皆、この木の元で自殺していた。

警察も知っている。

日本一大きく呪われた木だった、なぜなのか?わからない。

苗木は数十年後に日本一の木になり、同級生達はそこで再会を果たした。

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