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ある国王の呟き 1

王様視点です。

 寝酒を用意していた侍女が下がると、ようやく独りになれる。ファーニヴァル王国国王オスニエル・エル・ファーニヴァルは、扉が閉まる音を聞いてから月の光が差し込む窓際に置かれた布張りの椅子にどっかりと腰を下ろした。

 年のせいなのか、一日の政務を終えるともう一歩も動きたくなくなってしまう。一国を背負っている以上は仕方がないことなのかもしれないが、それにしてもここ最近は特に疲れがひどい。

 オスニエルがゆっくりできるのは、この寝る前のひと時だけなのだ。疲れた息を細く長く吐き出してから、ワインのグラスに手を伸ばす。


「こんばんは」


 好みの赤ワインをゆったりと傾けていると、不意に背後から声がかかった。せっかく飲み始めたところだったのにとオスニエルは、ガックリと肩を落とす。


「そんな嫌がらなくてもいいじゃないですか、主。今日は、たいした報告はないですよ」


 たいした報告がないなら来るなと言いたいが、そういう訳にもいかないのが辛いところだ。気が進まないながらも振り向けば、オスニエルのすぐ背後に黒髪にブルーグレーの瞳の男がいつもながらのいい笑顔で立っている。

 昼間は騎士として存在感を出しまくっているのに、夜にはまるで気配がない。隠し扉が開く音すらしなかったのだが、この男は煙にでもなれるのだろうか。


 マティアス・ギブス。

 それがこの男の名前だ。


 初めて会ったのは今から十五年も前、この男はまだ十歳だった。まだ子供であったその頃から胡散臭い笑顔を浮かべていたが、十五年の間にその胡散臭さにさらなる磨きがかかった気がする。

 オスニエルが露骨に眉間に皺を寄せても、男の笑顔は崩れない。機嫌よさげに笑いながら、今夜の報告が始まった。


「ご令嬢は、恋人ときゃっきゃうふふでお幸せそうです。そろそろサマーズ領に入るあたりですかね」

「そうか、引き続き気づかれないよう護衛しろ」

「了解です」


 息子の婚約者であったマーガレット・ラウレンツ嬢には、随分と辛い思いをさせてしまった。こんなことで罪滅ぼしになるとは思わないが、せめて道中の安全を守らせて欲しいと思っている。


「ご子息は、しんなりです」

「知っとるわ」

「げっそりガリガリなのに、やたらと働いておられます」

「だから、知っとる」


 男の軽い言い回しにうんざりしながらもワインを飲む。美味いワインの筈なのに、この男と話しているとあまり味が感じられないのはいつものことだ。


「ふざけていないで、帝国の様子を報告しろ」

「やはり、我が国には第六皇女が宛がわれるようですね。生まれてこのかた塔に幽閉され続けて来た、帝国的にはいらない皇女様ですよ」

「厄介払いか」

「さしずめうちは、ごみ箱ですかね」


 この東西に長い広大な大陸には現在、西のアドラム王国と東のグラッサム帝国に挟まれた中央部分に八つの小国がぎゅっと肩を寄せ合うように存在する。ファーニヴァル王国は、その八国の中でも丁度真ん中あたりに位置する特に小さな国なのだ。

 南方の海にも、北方の人類が足を踏み入れるのが困難なほどに高く険しい連峰にも面しておらず、海産物にも鉱物にも恵まれてはいないが、平坦な土地が多いために畑の恵と牧畜で民の生活は豊かではないもの貧窮するほどではないというのが、ファーニヴァル王国の特徴とも言えないような特徴だ。

 そんな小国ではあるものの八国の中では歴史が一番長く、建国よりすでに六百年以上が経っている。


 ファーニヴァル王国の日和見主義。


 周りの国からそんな風に揶揄されていることは知っているが、いくら軽んじられてもそれで国が守れるならどうということはない。

 小国が大国に逆らっても滅びるだけだ。ファーニヴァル王国は代々、戦を仕掛けられる気配がすれば先んじて下ることで国が焼かれることなく、民も戦に駆り出されずに、周りで新しい国が興っては滅ぼされ、興っては滅ぼされする中でひっそりと六百年を生き延びて来た。

 日和見主義のどこが悪いのか、尊厳など知ったことではない。国を存続させることこそが幾億幾千の民の上に立つ者の務めなのだと、代々のファーニヴァル国王は弁えているだけなのだ。

 王の首を差し出せと言われれば差し出し、王子を人質に寄越せと言われれば行かせ、王女を嫁がせろと言われれば嫁がせる。

 それで国が焼かれないならばと、王家はこれまで何度も犠牲を出してきた。そうやって六百年もの間、一つの王家が途切れることなく血を繋いできたのだった。


 戦う意思がないことを証明するためにファーニヴァル王国では、強い騎士団を持つことはない。国内の平穏を維持するための必要最低限の武力のみを細々と維持して、国境線でさえ点々と騎士たちの駐屯所を置いて巡回警備はさせているが、強力な騎士団を有するような辺境伯を置いて何が何でも国境を守るという態勢ではない。


 一度(ひとたび)、攻め込まれたならなす術もなく瞬く間に滅びるであろうに、風に逆らわずに揺れる葦のごとく時世を読んでのらりくらりと生き延びて来た国、それがファーニヴァル王国なのだ。


 千年の歴史を誇る西のアドラム王国は、豊かな実りを得られる大穀倉地帯のおかげで自国のみで民の生活を十二分に支えられるため、ほとんど他国に干渉することなく独自の文化を築いている。

 それに対して東のグラッサム帝国は建国して百五十年程のまだ若い国であり、元々はそれほど大きな国ではなかったのに軍神と恐れられた先々代王の時代に周りの国を侵略することを繰り返して、わずか数十年の間に今の大国となった。


 現在、中央部分に残っている八国は、グラッサム帝国に逆らわないことを誓ったために侵略されずに済んだ、言わば属国という位置づけなのだ。ファーニヴァル王国を日和見主義と馬鹿にしていた国々も、ここまで大きくなってしまったグラッサム帝国に反抗することが無駄であることは理解しているようで、八国が足並み揃えてグラッサム帝国に従属している。

 その八国に対してグラッサム帝国は、武力で侵略しない代わりに各国の王家に皇女を嫁入りという形で押しつける。そうして各国の王家にグラッサムの血を入れて、支配を強めているのだった。


 オスニエルの母、アニータ・アンナ・グラッサム・ファーニヴァルは、グラッサム帝国の第三皇女であった。ファーニヴァルが属国となった折にグラッサム帝国の命により先々代の国王が譲位、蟄居し、弱冠十八歳で新国王となったオスニエルの父の元に輿入れしてきたのだ。

 アニータ王妃は大国の皇女でありながら傲慢なところはなく、たおやかで優しい人柄だった。政略結婚であったがそんな母を父は愛し、夫婦仲はとても良かった。

 そんな国王夫婦に問題があったとすれば、三人連続で王女ばかりに恵まれたことだろうか。

 結婚して十年を過ぎても世継ぎの王子は生まれず、本来なら側近たちが王に側妃や愛妾を薦めるところなのだが、王家に血を入れることがグラッサム王国の目的なのだからそんなことは出来なかったのだ。

 だから、結婚十六年目にして待望の王子が生まれた時には、国を挙げての祭りとなった。ファーニヴァル王国では王女は王位につけないので、オスニエルは生まれた瞬間から王太子となったのだ。


 オスニエルが物心つく頃には、姉である第一王女はすでに隣国であるゴドリッジ王国の第二王子に嫁いでいたので、乳児の頃に会ったことがあると言われてもオスニエルの記憶にはない。第二王女と第三王女は、それぞれファーニヴァル王国の公爵家に嫁ぎ、公爵夫人となった二人の姉には今でも夜会などで顔を合わせることがある。


 周り中から過剰なほど大切に育てられたオスニエルには、五歳で婚約者が定められた。

 ファーニヴァル王国に公爵家は四家あり、そのうちのニ家には姉姫たちが嫁いでいて、残りのニ家のうち一家には女児がおらず、残ったラウレンツ公爵家の長女、フローレンスが当然のようにオスニエルの婚約者に選ばれたのだ。

 フローレンスは公爵家の一粒種であったので、ラウレンツ公爵は娘を王家に嫁に出すことを渋ったのだが、アニータ王妃がいくら良い妃であったとしても帝国の血を強制的に受け入れさせられた王家は、次代にはどうしても自国の公爵家から王妃を迎えたがったのだ。


 オスニエルより三歳下だったフローレンス・ラウレンツ公爵令嬢は、アッシュブロンドの髪に珍しい紫の瞳の妖精のように美しい少女だった。周りに定められた婚約者であったもののオスニエルはフローレンスを気に入り、結婚できる日をずっと楽しみにしていた。

 しかし、オスニエルが十六歳の時にグラッサム帝国からエヴェリーナ第四皇女を娶るようにと命令が下ったのだった。

 アニータ皇女が王妃となって、それで終わりだと思っていたファーニヴァルの国王を始めとする首脳陣たちは驚いたものの、属国である以上は断ることなど出来るわけがない。すぐに、オスニエルが王立学園を卒業し次第、結婚式が執り行われることが決まった。

 十年以上も王太子の婚約者だったフローレンスは側妃に迎えられることもなく、婚約は解消となった。グラッサム帝国が皇女以外に妻を持つことを許さなかったのだ。

 オスニエル自身はフローレンスを妻にしたいと心から願っていたが帝国に逆らえるはずもなく、婚約十二年目にして破棄せざるを得なかった。ただ一つだけ幸いだったことは、こういう事情での婚約破棄であったためにフローレンスに傷はつかず、また婚約が破棄された時にまだ十四歳という年齢だったために次の婚約者を探すのに何ら支障もなかったことだろうか。


 オスニエルが十八歳になるとすぐに嫁いできたエヴェリーナは、見た目こそ美しいが気が強い女性だった。もっともオスニエルは、ずっと婚約者だったフローレンスがはっきりと思ったことを言える芯の強い少女であったこともあって、気が弱くすぐ泣くような繊細な人より気が強いくらいの女性の方が好みだったので、オスニエルには母であり、エヴェリーナにとっては叔母にあたるアニータの力も借りて、夫婦仲はそれなりにうまくいった。

 フローレンスへの想いが消えたかと言われれば嘘になるけれど、それでも長男のロードリックを授かる頃には、オスニエルの中に確かに妻に対する愛情が根付いていたのだ。


 もっとも、ラウレンツ公爵家にファラー伯爵家の次男が婿入りして、フローレンスが女の子を産んだと聞いた時には、さすがにオスニエルは痛みを感じた。王家の都合で婚約を破棄しておきながら妬心を抱くなどもっての外だと知りつつも、あの美しいフローレンスを抱いた男がいるのかと思うだけでオスニエルの心が騒いだのだ。

 だけど、だからと言ってどうすることもできなかったし、どうにかするつもりもなかった。

 気は強いが可愛いところもあるエヴェリーナをオスニエルは確かに愛していたし、生まれたばかりの息子は本当に可愛かった。


 オスニエルは、自分の幸せに感謝し、そしてフローレンスの幸せを祈ることにした。

 しかし、オスニエルの方の幸せはわずか三年で終わりを告げた。両親と妻が午後のお茶に毒を盛られ、三人揃って亡くなってしまったのだ。


 そのお茶の席には、ロードリックと共にオスニエルもついていた。天気が良かったので庭の東屋で、花を愛でながらの楽しい時間の筈だった。街で人気だというクリームタルトなる菓子がその日は用意されており、女性二人は楽しみにしているようだった。

 菓子が切られ、紅茶が淹れられてそれぞれの前に置かれ、さあ頂きましょうと言う時になって三歳のロードリックが紅茶よりも果実水がいいと我儘を言いだした。侍女に果実水を持って来るよう言いつけてオスニエルは、それが来るのを待つ間はロードリックを膝に乗せてあやしていたために自分の前に置かれていた茶にも菓子にも口をつけなかったのだ。


 まず最初に血を吐いたのは、父である国王だった。次に母である王妃が、そして妻である王太子妃がその紅を塗った唇から紅よりも赤い血を吹き出した。

 瞬く間に、目の前が真っ赤に塗り替えられたような気がした。我に返ったのは、果実水を持って来たメイドが甲高い悲鳴をあげた時だった。


 喉をかきむしり、苦悶の表情を浮かべて暴れる祖父母と母をロードリックは、アイスブルーの瞳を大きく開けて見ていた。咄嗟にオスニエルは、ロードリックの目を手の平で覆った。その間にも三人は苦しみ、地面に倒れ込んで体を痙攣させている。

 侍従が必死の形相で駆け寄り、メイドたちは恐怖で座り込み、誰かが医者を呼べと叫んでいた。オスニエルは膝の上のロードリックの目を覆ったままで何もできずに、ただ見ていただけだった。

 王宮侍医とその助手たちががバタバタと駆けつけた時にはもう三人とも動かなくなっていた。その頃になってようやくオスニエルは、ロードリックをメイドの手にゆだねて立ち上がった。

 力の入らない足でゆっくりと近づいたオスニエルの目に、医者が首を横に振ったのが映った。毒だ、薬物博士を呼べと声を張り上げていたのは誰だったのだろうか、そのあたりのことはあまりよく覚えていない。


 紅茶に毒を入れたのは、王妃が可愛がっていた侍女の一人だった。毒見の後で毒を入れることができたその侍女は、帝国の支配に納得できず、今の弱腰の王家を一新すべく地下でうごめいていた一派が送り込んだ刺客であったのだ。

 伯爵家の娘だった侍女は、父親の命で毒をティーポットに入れた。しかし、三人もの人間が目の前で死ぬのを見て耐えられなくなったのか、混乱に乗じて現場を抜け出し、使用人棟の自分の部屋に戻ってナイフで喉を切り裂いた。

 死の間際に書いたのか侍女の部屋に残されていた遺書は走り書きで、父親を含む反抗勢力の貴族たちの名前が箇条書きにされており、最後に仕えていたアニータ王妃に対する謝罪の言葉が記されていた。

 後悔して自死するくらいなら、毒を使う前に告白して欲しかった。侍女が走り書きを残してくれたおかげで反抗勢力を一網打尽に出来たけれど、それで喪われた命が戻るわけではないのだ。


 ファーニヴァル王国の王宮に潜ませている間者から嫁がせた皇女を二人も殺されたという信じられない報をいち早く受けた帝国は、当然のことながら激怒した。ファーニヴァル王国の全土を灰にしてやると騎士団を派遣しようとしていたのを止めたのは、取る物もとりあえず国を飛び出し、馬を何頭も潰しながら僅かな休息を取る以外は駆けに駆けて、驚くべき速さで帝国まで至ったオスニエルだった。


 両親と妻を一度に失い、何も考えることができずに呆然と父の寝室で佇んでいたオスニエルの背後に音もなく忍び寄って来た影。当時はまだ十歳の少年だったマティアス・ギブスはオスニエルを主と呼び、すぐに帝国に行かなければ大変なことになると告げた。

 マティアスと、ギブス家の配下だという三人の騎士たちを供に帝国に向かう道中で、王位を継いで初めて知らされる王家の影についてオスニエルは教えられた。ファーニヴァル王国の表向きの騎士団は呆れるほど弱いのだが、その代わりに諜報活動を生業とする影たちは至る処に潜み、これまで王家を支え続けてきたと言うのだ。


 そうでなければ六百年も生き残れる筈ないだろうと、ギブス伯爵家の次男は妙にいい笑顔で言い放った。情報は時として剣より強いんだよと、王族に対しているとは思えない言葉使いで嘯く。


 ギブス伯爵家は一見、領地持ちの普通の貴族家なのだが、その実は影たちの頂点に立つ一族であるらしい。ギブス領の住人たちは、一部の例外を除くほとんど全てが影とその家族たちだというのだから驚くのを通り越して呆れてしまった。


 ファーニヴァル王国の王には必ず、ギブス家の次男が仕える。伯爵家は長男が継ぎ、影の長を継ぐのが次男の役割なのだとか。

 亡くなった父王にもマティアスの叔父が仕えており、次の王であるオスニエルに仕えるのはこのマティアスと言う名の生意気な少年であるらしかった。


 いくら何でも若すぎるだろうと言えば、あんたが即位するのは十年以上先の予定だったんだよと返って来た。

 確かに父はまだ若く元気であったので、あと十年ぐらいは王であり続けていただろう。それが突然亡くなった為に、オスニエルが後を継ぐこととなったのだ。

 暗殺が計画されているという情報は掴んでいたのに間に合わなかった、明らかに影の失態だと言った時だけマティアスは悔しそうに笑顔を消した。こうなってしまった以上は、帝国が騎士団を派遣するのを何としても止めなくてはならない。もし間に合わなければ、ファーニヴァル王国の歴史はそこで終わるのだ。


 結果から言えば、オスニエルは何とか間に合った。グラッサム帝国が属国に睨みを利かせるためなのか、帝都を国の西寄りに置いていたこともオスニエルに幸いした。


 最後の方は文字通り不眠不休で駆けたために今にも倒れそうになりながらグラッサム帝国が誇る質実剛健な帝城に着き、とても一国の王太子とは思えない無精ひげで全身埃まみれの酷い姿で玉座に座る皇帝の前に跪いた。

 風呂に入って身なりを整えてから謁見すべきだろうと言うオスニエルに、とにかく必死で駆けつけたことを強調すべきだと言ったのはマティアスだ。みすぼらしい姿を晒して憐れみを誘えといい笑顔で言ったマティアスをぶん殴ってやろうかと思ったが、そんなことに残り僅かな体力を使うのも馬鹿らしくて、オスニエルはマティアスの言う通りにした。

 とりあえず跪いたものの意識を保つのさえ限界で、次の瞬間には顔から床に突っ伏していた。顔を床に押し付けて頭をさげる王太子を指差して、情けない、あれが王太子か、乞食の間違いだろうと周りの貴族たちが嘲り笑う声を朦朧としながら聞いた。


 しかし笑われただけの甲斐はあって、莫大な賠償金と、その他にもいくつかの条件を突き付けられはしたが騎士団の派遣は阻止でき、それでファーニヴァル王国は灰にならずに済んだのだった。

 オスニエルは王太子として責任を問われ、首を落とされる覚悟をしていたが、オスニエルの母はアニータ皇女であり、帝国の血が半分入っていたために許されただけでなく、そのまま王位につくことまで認められたのだ。


 かくしてオスニエルは国を救い、その頭上に王冠を頂いたのだった。


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