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飛来する厄災
ここをよく知らない。生まれたときからここはここ。
ゴミを集めた車がやってきて投棄していく。
今日も幸せになるためにゴミを漁っていた。
よく分からない電子パーツを燃やし、有害ガスに包まれながら焼けた部品から金属を再収していた。
狭い世界で生きている。
ここは次から次へとゴミの山が流れてくる。
僕の幸せは働くこと…ご飯を食べること…眠ること…。
でも少しくらい求めたっていいじゃないですか…。
そんなある時です。空は光り、稲妻のような轟きと共に隕石が落下した。
隕石は高く売れるじゃないか!みんな急いで落下地点へと向かいます。我先にと駆け出し、集り出した人はまるで団子のようです。
僕もその塊の一部となって隕石を探します。
しかし、隕石は突然、爆発しました。