ゆめのなか
ながい、ながい
ながい、ながい
永い夢を見ているんだ。
生きるとか死ぬとか
過去とか未来とか
粘土みたいにグチャっとこねて
見えないんだ何もかもが
全てかわかりきったような
どうでもいいような大切なものを
無くさぬように強く握り潰して
分からなくなって
思い出せなくて
なんだったのか見当もつかないな
これもきっと夢なのだろう
目覚める時まで勝手してやる
生きるとか死ぬとか
過去とか未来とか
夢の中ならば何にもないさ
わかってるんだ何もかもが
何も無力な僕だ
どうでもいいような気でいる
大事なものは……なんだっけ
きっと
ながい、ながい
ながい、ながい
永い夢を見ているんだ。
ながい、ながい
とおい、ふかい
ゆめのなかで眠っている。
古瀬