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色とりどりの、美しい花達が、優しい風に吹かれている。
そして、庭中に、宝石の散りばめられた、動物の石像が置かれていた。鳥や犬や猫、それからライオンなどいろんな像があった。
とても、とても、綺麗なお庭だ。そう彼は思う。そんな所に、宝石や花がもつ、魅力を体に宿した女の子が石の椅子の上、座っていました。
年は見たところ少年と同じく8才くらい。髪は白く前髪の一部は、紫色。
左右の目の色が違い茶色い目とアメジストのような紫の目を持っていて、黒いドレスを着ていました。
少年は、今までしてきた、どんな遊びより、目の前に座っている少女に心を揺さぶられ喜んだ。
彼は視界に、その美しき人を入れて声をかけた。
すると、アメジストのような紫の左目と茶色の右目がこちらに向けられた。
ああ、目を思わずそらしてしまいたくなるほど輝かしい。
そう思い。だが目をなるべくそらさず、声をさらに掛け会話を試みる。
それから、数分会話してみて少年が少女に思ったこと、それは、とても純粋で不思議な魅力あふれる人だなと思った。
どのような言葉もたやすく届いてしまう、疑うことなく素直にうけとめてしまうのだ、この少女は……
少年は、そう感じてニヤリと悪い笑みをうかべ、喜びこの場をじわじわと自らの色で汚しはじめた。