底辺
私の家は、早くに父が借金を作り失踪その後は母文枝と歳の離れた姉千冬が高校を中退し借金を返しているような家でそこそこ貧乏だった。
「俺もps2買った」
「まじで三國無双2やろうや」
「パワプロがいいわ」
みたいな、同級生の話の輪には入って行けなかった、何せ私の家はスーファミが現役だったから。
「高校生になってバイトしてほしいもの手に入れたい」
ーなら中卒で仕事したらいいんじゃない
と思うかもしれないが、母文枝は、父親の借金が原因で千冬に高校を中退させてしまったという後悔からか、私と私のもう一人の姉(千冬の妹)かずさには高校はなんとしてでも卒業してほしかったようだ。
もちろん千冬は自らの意志で高校を中退し働く道を選んだのだが
この母の思いを知るのはまだ先の事で思春期の私はただただ「高校に行く」と漠然と考えていたし母文枝や姉千冬に激しく汚い言葉や態度をとっていた。
何度母や姉の涙をみたかわからない。
もちろん中学では勉強もろくにしなかった。
入れた高校は市内でも1位2位を争う底辺高校だった。
高校と聞けば普通科の学校を思い浮かべることが多いかもしれないが私の入った高校は市内でも1位2位を争う底辺高校そう
工業高校
だった、もちろん英語や数学の授業はあるものの中学のおさらい程度で専門的な授業が主だった。
それは工業高校というのは就職するために行く場所であり進学するために行く場所ではないからである。
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私は高校にはいり、約4年勤めることになる市内の回転寿司屋でアルバイトをすることになり自由に使えるお金が入って来るようになった。
とある日近所のブックオフでボロボロのこち亀1巻を手に取った。
このこち亀との出会いがすべての始まりとなった………




