プロローグ
東阪島という小さな島を巡る、どこか切なくも心温まる物語。
乃木 東
東阪島に引っ越して来た中2の少女。
鯨藤 友大
東が東阪島で初めて出会った青年。
白烏 渚
友大の親友。
海中 樹里
東のことを何故か知っているという少女。
この島には、昔から語られてきた伝説がある。
ここには昔、竜達が住んでいた。
その竜達は、ここの島の夜空にうかぶ《星の精霊》達であった。
島に暮らす《生物》が活動する昼に出てくる《太陽》は、たくさんの生物達に慕われていた。
しかし、夜の星達が出てくる頃にはほとんどの生物は眠っており、自分達を目にすることはほとんど無い。
夜の星達はさみしかった。
そして、夜の星達は太陽を恨んだ。
自分達が昼にここへ来ることが出来ないことをいい事に、太陽は、自分ばかり偉くなろうとしていると。
そして、その中の《月》がとうとう太陽を消してしまおうと考えた。
そして、太陽と月は戦いになった。
しかし、太陽の力は凄まじかった。
月は負け、人間達の所へと落ちていった。
月の仲間の星達も後を追い、落ちていった。
一方、太陽は月との戦いで力尽き、同じく、人間達の所へ落ちていった。
戦いに巻き込まれて命を落とした他の星の精霊達と共に…