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ウサギとライオン。。。!

作者: ミュゼ横尾光弘


。。。。本文。。。。





 幸せを呼ぶ美しい泉がある新緑の森の近くに住むウサギの親子がいました。。。


 子ウサギのキャンディーは、草原の先にある新緑の森に咲く幸せの黄色い花を、お母さんの誕生日のプレゼントにしたくて、その花を摘みに行きたくて仕方ありませんでした。。。


「ママ! 新緑の森に遊びに行っても良いかな~?」





 お母さんウサギのキャリーは、言いました。。。


「キャンディー! 良く聞いて!」


「新緑の森に行くには途中、草原を通らなければいけないの!」


「その草原にはね! 百獣の王『ライオン』がいるのよ!」


「私たちの仲間が何度も草原を通る度にライオンに食べられてしまったのよ!」


「草原には絶対に行っちゃ駄目よ!」





 キャンディーは、お母さんに喜んでもらいたい一心で幸せになれる黄色い花を摘みに行こうと決め、お母さんに嘘をつきました。。。


「うん! 分った! 絶対に行かないようにするね!」





 キャリーはキャンディーの言ったことを信じて家に居ると思い込んでいました。。。


 そして、キャンディーは、お母さんの言うことを守らずに新緑の森に行こうと草原に入って行きました。。。


 キャンディーは、お母さんに喜んでもらえると思い草原を駆け足でぬけようとしました。。。


 するとどうでしょうか? 待っていたかのようにライオンが現れました。。。


「お嬢さん! 美味しそうだね~!」





 よだれを流しながらライオンがキャンディーに近づいてきました。。。


「きゃぁ~! ライオンさんだ!」


「ライオンさん、私を食べちゃうの?」





 キャンディーは、百獣の王ライオンに聞きました。。。


「そうさ! 俺は百獣の王! ライオン様だ!」


「美味しそうだから、お嬢さんを食べちゃうぞ!」





 キャンディーは、怖々ライオンさんに聞きました。。。


「ライオンさんは森で一番強い百獣の王なんでしょう?」





 ライオンは自慢げに言いました。。。


「そうさ! 俺は百戦連勝! 負けたことが無いライオン様、無敵なんだぞ!」





 キャンディーがうなずき言いました。。。


「そうよね! ライオンさんは強くて負けたことがない百獣の王で無敵なのよね!」


「でもね! お母さんが言ってたの、無敵って敵を作らないからこそ本当に強いんだって!」





 ライオンは、早くキャンディーを食べたくて仕方ありませんでした。。。


 そこにライオンの息子のライアンが近づいてきました。。。


「お父さん、この子ウサギを食べるの?」


「美味しそうだね!」





 お父さんライオンは息子のライアンが来るのを待ちました。。。


 そこに、多くのハイエナが集まりライアンを取り囲みました。。。


「お父さん助けて!」


「このままだとボクがハイエナに食べられちゃうよ!」





 お父さんライオンは、負けなしの無敵でしたが大勢のハイエナに歯が立たずライアンを助けることが出来ずに困りました。。。


「なんてことだ! この無敵な俺がライアンを助けられないなんて!」





 キャンディーが大きな声で叫びました。。。


「ママ~~~! ママ~~~! 助けて~~~!」


「ライオンさんの子供がハイエナに襲われているの~!」





 キャンディーの声を聞いたキャリーが大勢の仲間たちを呼び集めました。。。


「大変! キャンディーがライオンに襲われて、子供のライオンもハイエナに襲われているわ!」


「みんなで助けに行きましょう!」





 ウサギの集団が凄い勢いでハイエナに突進していきました。。。


 あまりの凄さにハイエナもタジタジになりライアンを食べることを諦め逃げて行きました。。。


 ライアンは、百獣の王であるお父さんですら大勢のハイエナには勝てずに自分を助けることが出来ないことを知りました。。。


 更に大勢のウサギさんが集まることによって強い力となってハイエナを追い払うことが出来、感謝しました。。。


「ウサギさんたち! 助けてくれて、ありがとう!」





 百獣の王であるライオンもライアンを助けてもらい感謝しました。。。


「おじょうちゃんの言うとおりだったね!」


「無敵とは敵を作らず、みんなの力を合わせて強く生きることなんだね!」





 キャンディーは、思わずうなずきお母さんに感謝するのでした。。。


「うん! ママが言ってた通りだった!」





 幸せの黄色い花を摘みには行けなかったけど、みんなの力で幸せと平和と勇気をもたらす事が出来たとさ。。。





おしまい。。。





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