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異世界の大泥棒  作者: 亜魔てらす
9/9

潜入開始__

久しぶりの投稿です。





パンタ・フードコンテスト当日、街はお祭り騒ぎだ。

美味しそうな匂いで満たされ、すべての通りは人で溢れている。


そんな人ごみに紛れている、一人の少年がいた。

赤い瞳の少年は、とても優しそうな顔をしている。

関わってみると、確かに優しい。

故に人は彼が根性から優しいのだと信じ込むだろう。

しかし、少年・石川リュウの裏の顔は泥棒であり、暗殺者アサシンである。

優しい少年とは正反対の冷酷で残虐な少年だ。

しかし一人としてその事に気づく人はいない。



リュウは祭りまでの一週間、盗みを成功させるべく、準備に努めていた。

ギルドの依頼を受けて、身体・魔力の強化をしたり、必要な道具や武具を集めたり、魔法の本を買って勉強したり...といった様子で。


もしも今、リュウのステータスプレートを見たら、このように表示されるだろう。



ギルドランクS


石川 リュウ Lv30 17歳 人類


体力 3000


腕力 2000


俊敏力 3500(+3500)


防御力 3000


魔力 3000(+1000)


特性:神の守り(全能力補正)

存在感知・操作


装備:疾風はやてのネックレス(俊敏力×2)

魔力の指輪(魔力+1000)

守護のマント(ダメージ軽減10%)



一週間前と比べると、飛躍的に成長している。

もはやSランクの冒険者など軽く越す勢いだ。



そんなわけでリュウは今、ゴッドクリエイションを盗むべく、パンタの館へと向かっている。

館が近づくにつれ鼓動が徐々に速まる。

その感覚は、 かつての老夫婦の家の時と似ている。

すれ違うなにも知らない人々が、やけに小さく見える。

襲われるとは思いもせずにふんぞり返っているであろうパンタルン。

世界が俺を中心に回っているようなこの感覚。


「最高だ。」


リュウは歩みを進めながら小さく呟いた。




やがてパンタの館に着くと門の前には番人が二人。

どちらもかなりのやり手のようだ。


さすがに正面突破は、大事となるのでリュウは回り込むことにした。

裏へと行き、存在感知で誰もいないことを確認すると、軽々と塀を飛び越える。

スタッと見事な着地を決め、リュウは回りの存在を再度確認した。


塀の中は手入れされた美しい庭が広がっていた。

池もあり、鯉が悠々と泳いでいる。

その近くにテーブルがあることから、庭で食事をしたりするのだろう。


回りを確認したリュウはアイテムボックスから フード付きの服と双剣を取り出した。

顔がみられないようにフードを被ると館の入り口へと向かう。


入り口にも二人の番人がいた。

魔力操作で自分の存在をできるだけ小さくして庭の茂みに隠れ、タイミングをうかがう。


「ったく、何で祭りの日まで警備なんかしなくちゃ行けねぇんだよ。」

「本当だよな。祭りの日くらいパッと酒でも浴びて楽しみたいものだぜ」


入り口番人が口々に愚痴を吐いている。


「あー。一杯だけでもいいから酒飲みてー。買ってこようかな?」

「いや、やめとけって。見つかったらパンタ様にシバかれるぞ。」

「大丈夫だって。じゃあちょっくら行ってくるわ。見張り頼んだぞ!」


そう言うと番人の一人は門の方へ向かって走り出した。

やれやれといった様子でそれをもう一人の番人が見つめていると...消えた。

さっきまでそこを走っていたはずの仲間が消えている。

状況が理解出来ず目を丸め、立ち竦んでしまう番人。


数秒後、意識を取り戻し、この異常事態を報告しなければと館へと身を返すと...

そこには赤い瞳の少年・リュウがいた。

ニヤリと気味の悪い笑みを浮かべ、躊躇なく双剣を振るう。


ブシュッと嫌な音を立てて番人の首が地面に転がる。その表情は目を丸めたままだった。


まさに一瞬の出来事。

その一瞬でリュウは走っていた番人を茂みの裏に連れ込んで殺し、すぐさまもう一人の番人の背後に向かったのだ。


益々暗殺者アサシンとしての力が強くなっているリュウ。

ゆっくりと扉を開けて館の中へと侵入した。





テスト2つの意味で終わったーー。

そんなわけでまた連載を開始します。

細かく切って、なるべく多く更新していきたいと思っているので、短いとか言わないでください...

また、皆さんよろしくお願いします!

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