ゴブリン撲滅運動
いよいよ初戦闘です。書くのが難しい..
ギルドを後にしたリュウは早速、依頼を済ませようと平原へ向かった。
平原に着き、程無くして20匹くらいのゴブリンの群れが表れた。
普段この平原では、多くても10匹程のの群れが表れる程度なので、やはり大量発生しているのだろう。
ゴブリン達がぐるりとリュウを囲む。その手には、どこで手にしたのか、新品の鉄製の剣や棍棒を握っている。
ゴブリンは木の棒やボロボロの錆び付いた剣などを持っているものなので、この状況は異常なのだが、リュウには当然分からない。
ジリジリとゴブリン達が近づいてくる。
「ウギャー!」
一匹のゴブリンの突進によって戦いの火蓋が切られた。
そこそこの速さで棍棒を振り回しながら迫ってくるゴブリン。
普段のゴブリンとは、比べ物にもならない速さなので、他の冒険者なら思わず怯んでしまうだろう。
しかし今回の相手は、チート級の力を持ち、初戦という事で地味に燃えているリュウ。ゴブリンの突進をシュパッと跳躍してかわすと、その位置からオロオロしているゴブリンに踵落とし。
「グシャッ」という音がし、ゴブリンが一瞬で絶命する。
仲間を殺されたことで怒ったゴブリン達が一斉にリュウに飛びかかった。
グサリやらボコ等と感触を感じ、勝利を確信するゴブリン達。
確認しようと視線を感触の先に移すと、そこにいたのは...
ズタボロで絶命している仲間だった。
何が起こったのか分からず、困惑を露にする。それは、戦場では大きなスキ(・・)となる。
「烈火の如く、敵を焼き尽くせ、火球!」
そんな声がしたかと思うと、東京◯ーム一個分程の巨大な火球が発生し、ゴブリン達に迫る。
逃げる間もなく、「ウギャ~」という断末魔とともに絶命した。
後に残ったのは巨大な焼け跡だけであった。
「ふぅ。」
と息を吐くリュウ。
ゴブリン達が一斉に襲ってきたとき、咄嗟に自分の近くにいたゴブリンを引きずり込み、すり替えたのだ。
そして自分は一瞬で跳躍し、攻撃を回避すると、勝ったと油断しているゴブリン達にぶっつけであるが魔法を放ったのだ。
火球を放つ際の廚二チックなセリフは数々のラノベを読んだ賜物である。
どうやら魔法をイメージして魔力を集めれば、発動できるようであると分かり、羞恥心が沸き起こる。
それにしても魔法の加減を間違えたな、とリュウは苦笑いする。
本来、火球は火属性の超初級魔法で、大きさはソフトボール程である。
しかし、リュウが放った火球は規模で言えば上級魔法に匹敵する。
それは、リュウのチートっぷりをしっかりと示していた。
魔法を勉強すれば、上級魔法も撃てるだろう。
少し休憩したリュウは他の群れの探索を始めようした。
「おい、坊主、お前はもしや勇者か?」
突然誰もいないはずのその場に声が響き渡る。声のした方を振り向くと、黒い肌に細い耳、赤い瞳に矢のような尻尾、、、悪魔がいた。
「お!悪魔?」
思わず気抜けた反応をするリュウ。
悪魔らしき奴はフッと笑う。
「驚くのも無理がないか。なにしろ我はあの、死へと導く地から来た、魔族・ヒート様であるからな。人類で我らを見たのはかつての勇者・ゴエモンくらいであろう。」
ゴエモン?天下の大泥棒・石川五右衛門のことか?
まさかあの石川五右衛門も【ストール】に転生させられていたのか?
そういえば、なんかの歴史書に五右衛門は奇怪な妖術を使っていたなんて書かれていたような...まさかな。
「おい坊主。聞いているのか?」
ヒートが無視し続けるリュウに青筋を浮かべている。
「ん?わりぃ。聞いてなかった。」
「はぁ?..まぁいい。お前は勇者かと聞いているんだ。」
ニヤリとヒートが笑う。
「勇者?そんなもの知るか。俺は突然この世界に来させられた被害者だ。第一、勇者なんて割りに合わねぇ。」
「そうか、お前が勇者でないとなると、一体どこにいるんだろうな。」
「勇者勇者ってさっきから何なんだよ。」
リュウがそう言うと、ヒートは再度ニヤリとし、両手を広げて叫びだした。
「何を隠そう!200年の時を経て、遂に新たなる魔王・エクサトリーム様が誕生したのだ!
魔王様の誕生とは、同時に勇者もどこかに現れたはずだ!
我々はかつての敗北から学んだのだ!
勇者などという忌々しき存在は力が弱い内に殺してしまうべきだということを!」
そう言うと、ヒャヒャヒャと高笑いをし出す。完全に目は逝っていて、どこぞの宗教徒のようだ。
「うん。お前の事は分かった。そして俺は勇者ではない。」
リュウが若干引きぎみに呟く。
「よかろう。お前が勇者でないということは分かった。
しかし、我々の腹の内知ってしまったお前を生かしておく訳にはいかない。」
1人で勝手に話したくせに怒り叫んでいる。
「お前の命はここで果てるのだ。いけ、ゴブリンキング!」
突如ヒートの足元に複雑な魔方陣が浮かび上がる。
そこから、マリ◯のキングク◯ールのような魔物が現れる。その手には巨大な棍棒を2つ。
「ウゴ~」
と咆哮するとリュウの方へ棍棒を振り回し迫ってくる。
「コイツはゴブリンの王者・ゴブリンキング、並の人間なんぞ瞬殺だ。お前もコイツの前に倒れろ!」
ヒートはそう言うと黒い光を纏い、フッと消えた。
リュウは突然の出来事にチッと舌打ちをすると迫りくるゴブリンキングの攻撃を地を蹴って凄まじいスピードで回避する。
攻撃を外したことが気に触ったのか、ドンドンと足踏みすると、再びリュウに迫りくる。
逃げてばかりではきりがないと思ったリュウは意識を脚に集中させる。魔力が脚へと集まりだす。
リュウとゴブリンキングの距離が1メートルを切ったとき、ゴブリンキングをリュウの瞳が捉える。
深く赤黒い瞳によりゴブリンキングは限りない恐怖に陥り、
咄嗟に歩みを止めてしまう。
それは、魔物としての本能が目の前の存在に反抗しては命が危ないと予感させたのだ。
しかし、それはやはり戦場において大きなスキとなった。
目の前からリュウが消える。突然のことに反応できないゴブリンキング。
直後、後頭部に強い衝撃が走る。叫ぶ間もなく頭が吹き飛んだ。
それはリュウがワン◯ースのサ◯ジのように脚を炎で纏い、そしてゴブリンキングの頭へ、悪魔◯脚!によるものだ。
頭が吹き飛び、胴体のみとなったゴブリンキングの屍。
突然の戦いもまた、リュウの圧勝に終わった。
読んでくださりありがとうございました。
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