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宝者シリーズ

飛行船の中で見つけた小さな宝物たち

皆さんの「昔の自分」はまだ生きてますか

ある晴れた夏の暑い日のこと、


その時僕は出会ったんだ


世界に繋がる飛行船の中で


今じゃ「それ」がなんだったかは覚えてない


いや、本当は覚えてるんだけど


思い出さない方がいい


その方がずっと綺麗で美しくて素晴らしくて


思い出せないくらいが丁度いい


でも、「それ」はとても楽しくて毎日会ってた


でも、僕の飛行船は落ちてしまった


「それ」も一緒に海の底に沈んじゃった


悲しかった


僕の飛行船が沈んだ所をずっと見てた


そこでも「それ」は輝いて見えた


でも僕は潜って「それ」に会わなかった


いや潜れなかった


僕は見てた


潜らずに「それ」に会う方法を考えて


ずっと、ずっと



一度は誰でも経験したことがあるような話です

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