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9話 王城にて

また文字数制限できませんでした…

【前回までのあらすじ】

魔王討伐という目標に向かってレベル上げに励んだリュウト達。

そのおかげで新しいスキルを獲得して…?


「やばい、このスキルめっちゃ効率よく洗濯できる!」

俺は新しく覚えたスキル、『ビートライジング』を使い、洗濯屋の仕事に没頭していた。

「もうちょっといい使い方ないかね…」

なんか後ろで非難交じりの声が聞こえるが無視しよう。

「はい、頼まれていたローブと鎧です!ピカピカになってますよ~」

「ありがとうございます!!」

俺はこの客が喜んで感謝を伝える瞬間が好きになってきていた。

この仕事も悪くないな。

「何ごとも使い方って重要なんだな。」

俺はこの瞬間がとても嫌になってきていた。

「おいカルマ、一発〆てやるからこっち来い。」

「それは後ででいいから仕事してよ。」

「本当に申し訳ございませんでした。」

正論には何も言い返せない。

つらい。


「よし、今日の仕事終わり―っと。」

「今日もなかなかの繁盛具合だったね。」

「儲かるから助かるぜ。」

「明日はお店休みだっけ?」

そう、明日は休みなのだ。

久しぶりの休みには何をしようか。

「そうだな、随分と働きっぱなしだったからしっかり休もう。」

「そうだね。あ!この機会に王城に遊びに行くのもいいね!行こうよ、リュウト。」

「え?」

王城???

王様がいる?

いや、そんなところに俺入っていいのか?

「ちょっと待て、さすがに急すぎるっていうか、まだ準備やら許可とかいろいろやることあるだろ。」

「いや、僕元魔術団団長だよ?王城の立ち入りなんて許可されてるにきまってるじゃん。」

終わった。

これ何言っても止まらないやつだ。

俺の貴重な休みが…

「はいはい、分かったよ。行ってやる。だが、王城に行くっつっても何するんだ?」

「ふっふっふ…よくぞ聞いてくれました!僕が王城に行きたい理由、それは…」

「それは…?」

「王城のご飯とお菓子がすっごくおいしいからです!」

「真面目に聞いた俺が馬鹿だった。」

そうは言っても、最近は家賃のために節約してたから美味い食事っていうのは魅力的だな。

「どう?行きたくなったでしょう??」

「近い近い。分かったから、離れろ。」

俺はカルマの顔を押しのける。

「じゃあ明日は朝6時くらいに出発しようか。」

「え、そんな早くいくのか?」

「だって、朝食も食べたいじゃん!」

こいつだめだ。

俺は一人ではしゃぎまわっているカルマを置いて寝ることにした。


翌日

「ここが王城、か。」

めっちゃでかいなおい。

「よし、おなかもすいたし早速中に入ろう!」

「もう手遅れだろうが食のためだけに王城を訪れるというのはどうなんだ…?」

「いいのいいの。」

そう言ってカルマが王城の門を開けると…

「!カルマ殿!お久しぶりですね。引退式以来でしょうか。」

「そうだね、となると2年ぶりかな。懐かしいね。」

カルマが見るからに偉そうな人と話し始めた。

新鮮どころか不安である。

「ん?そちらの方は?」

「ああ、紹介するの忘れてたね。この人は僕のパーティーメンバーのリュウト!」

「どうも。」

「リュウト殿、私はクラウン王国宰相、ドルント・クランツと申します。以後お見知りおきを。」

宰相!?

めちゃめちゃのお偉いさんじゃねえか!

「クランツ宰相、ですね。よろしくお願いします。」

やばい、さっき馴れ馴れしくどうもとか言っちゃった。

処刑されたりしないかな。

「ところで、お二人はパーティーメンバーとおっしゃっていましたよね。そこで折り入って頼みごとがあるのですが…」

「頼み事?なになにー?」

「実は、私の娘が冒険者になりたいと言って聞かなくてですね。なので、どうか私の娘をメンバーに入れてやれないでしょうか!」

「「え?」」

「えっと、クランツさんの娘さんを僕たちのパーティーに入れてほしいってこと?」

「そういうことです。」

「いや、クランツ宰相。俺みたいなどこの馬の骨かもわからないやつがいるところに娘さんを預けて大丈夫なんですか!?」

「カルマ殿が認めているお方なら大丈夫かと。」

カルマに対する信頼あっつ。

「そういうことなら喜んで!」

「ちょっ、カルマ!そう後先考えずに受けるのは…」

俺が小声で注意するもカルマはどこ吹く風。

「娘さんは僕たちが預かりましょう!」

「本当ですか!ありがとうございます!!」

どうしてこうなるんだろうか。

カルマ一人の世話でも手いっぱいだってのに。

「そういえば、朝食の用意ができてますのでカルマ殿とリュウト殿もご一緒にどうぞ。」

「やったーー!!」

まあ、こういうのも悪くないか。

急展開過ぎるだろって思った方、私もその通りだと思います。

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