2話 ステータスと適正
不定期投稿なのはご了承ください。
前回よりもだいぶ文量が増えてしまい申し訳ないと思ってます…
【前回まで(一話しかない)のあらすじ】
そこらへんの高校生、浜野琉人はモニターをつけると気を失い、女神様と男神様と出会って異世界に飛ばされるのだった…
まじでどこだこれ。
俺は城の前で立ち尽くしていた。
あの男神が適当すぎるせいでこの世界のことが何もわからないのだ。
そういえば一言も話してない女神さまは何だったんだろうか。
まあいいか。
とりあえずなにか情報を得られないかとあたりを見渡すと、人がたくさん。
そりゃそうか。
城下町っぽいもんな。
てなわけで俺は町の人にこの町のことやその他諸々を聞いて回ることにした。
幸いにも話されている言語は日本語に翻訳されているらしいのでこの方法が一番手っ取り早いだろう。
聞いて回ること一時間、とりあえず最低限の情報は入手できた。
この町の名前は王都クラウン。
随分と安直な名前だがそこには触れないでおく。
そしてこの世界では魔法が使えるらしい。
控えめに言って神である。
そしてその魔法には各自適正というものがあるらしい。
めっちゃ気になる。
どうやら冒険者ギルドなるところに行けばわかるそうなのでひとまず俺はそこに向かうことにした。
「ここが冒険者ギルドか。」
なんかすごい強そうな人たちがわんさかいる。
怖い。
だがそんな恐怖に怖気づいていても仕方がない。
俺はギルド職員に話しかけた。
「すみません、ステータスと適性検査ってここで受けられますか?」
「受けられますよ。ギルド登録も一緒に行いますか?」
職員が愛想よく笑う。
「じゃあそちらもあわせて受けさせてください。」
「もちろんです!500クラウンになります。」
…やばい、お金のことなんも考えてなかった。
そして通貨の単位もクラウンとか安直だな。
「財布を忘れてしまったのでまた後程来ますー」
と言い訳をしてギルドを出た俺は、金を調達することにした。
とりあえず相場のチェックだが、先ほど市場でみかんらしきものが一つ20クラウンで売られていたことから、おそらく1クラウンは1円とほぼ同価値であろう。
ということは500円相当のものを売ればいいのか。
まあそんなものをこの世界にやってきたばかりの俺が持っているはずもなく。
そうなると仕事かあ。
よし、皿洗いだな。
俺は飲食店と思われる店に入った。
「ここで、働かせてください!」
俺はどっかで聞いたことがあるセリフを言い放った。
店員たちが一斉にこちらを向いたまま固まった。
やってしまった気がする。
俺が冷や汗を垂らしていると、奥から店長らしき人物が出てきた。
「君、誰?」
反応が妥当すぎてつらい。
「先ほど遠くからこの町に越してきました、リュウトと申します。」
「リュウト君ね、なんでいきなり働かせろと?」
「お金がないからです。」
正直はね、大事だからね。
「そうか…君、面白いね!採用で!」
この世界の人はこんなにも適当なのか。
「よろしくお願いいたします!」
ひとまず働き口が見つかった。
あれから1日が経ち、3000クラウンほど稼げたのでギルドに再挑戦してみることにした。
「すみません、ステータスと適正の検査、それからギルド登録を行ってもよろしいでしょうか。」
俺が職員に話しかけると、
「あ、財布を忘れて帰った方ですね。」
恥ずかしいからやめてくれ。
「そうです…」
「では500クラウン頂戴します。」
恥ずかしさで死にそうな俺をガン無視の職員に500クラウンを手渡した。
「500クラウンちょうど頂きました。では、そこの水晶玉に手をかざしてください。」
なんか急に異世界っぽいな。
まあいいや。
俺は左手を水晶玉にかざした。
すると、水晶玉から画面のようなものが飛び出し、俺のステータスと適正を映し出した。
【ステータス】
レベル:1
攻撃力:1
防御力:1
知力 :3
運勢 :1
適正:風、音撃
なるほどね、つまりカスと。
でも一つ気になるのが「音撃」だな。
なんじゃい音撃って。
「ギルド登録も済ませちゃいましょう、お名前うかがってもよろしいですか?」
ぼーっとしていた俺にくぎを刺すように職員が言う。
「あ、リュウトです。」
「リュウトさんですね、ではこのギルドカードに1滴血を垂らしていただけますか?」
あるあるのやつきた。
「いてっ」
俺は羽ペンで指をひっかいた。
「もう大丈夫です。ありがとうございます。」
異世界といってもちゃんと感覚はあるらしく、普通に痛かった。
「これで検査と登録は終了となります。お疲れ様でした!」
ギルドの外に出ると、外はもうすっかり暗くなっていた。
俺はなけなしの金で宿屋に泊まることにした。
ようやくテーマが登場しました(ちょろっとですが)。




