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12話 登録

間に合ってよかった…

【前回までのあらすじ】

王城に赴き、無事にクランツに娘のパーティー加入を伝えることができたリュウト達。

そんな彼らはパーティーの目標、魔王討伐に向かっていくのであった…


「そういえばリュウト。僕たちまだ正式にギルドにパーティー登録しに行ってなくない?依頼は受けたけどその時はあくまで個人+付き添いって形だったし。」

パーティーって正式な登録とかいるのかよ。

めんどくさいなおい。

「別に正式なパーティーじゃなくていいだろ。俺たちはこのくらいのほうがちょうどいい。」

「いやでもさ、パーティー作ったら人数分報酬増えるんだよ?」

「今すぐ行くぞ。メロウ叩き起こしてきてくれ。」


「あ、財布さんとカルマさん!お久しぶりですね。最近顔見なかったので心配しましたよ!」

財布さん呼びはいつになったらやめてくれるのだろうか。

「お久しぶりでーす!」

「お久しぶりです。最近ここにきてなかったのはいろいろと事情がありましてね。今日はパーティーの登録に来ました。」

「じゃあその事情っていうのはパーティーメンバーの募集だったんですね。」

「そんなとこです。」

「では早速手続きに入ります。」

そう言うと職員はいつぞやの水晶玉を取り出した。

「そちらの水晶玉にメンバー全員の手をかざしてください。」

「わかりました…ってメロウどこ行った!?」

俺は慌てて周りを見渡すもメロウの姿は見えない。

「メロウ?誰ですかその人?」

「ああ、まだ職員さんはあったことないのか。メロウは俺たちの新しいパーティーメンバーです。」

「ほへ~」

自分で聞いてきたくせに返事に興味を感じないな。

どこまで適当なんだ。

「あ、見てリュウト。あの木の下にいるのメロウじゃない?」

そう言ってカルマが指さした先には木陰で眠りこけているメロウが。

なんであいつあんなとこにいるんだ。

俺が近寄ってメロウを起こすと、

「ん?ここどこ?」

「ギルドの前のでかい木だよ。お前まさか寝ぼけてそこにいたのか…?」

「みたい。」

こいつ怖。

「まあいい。パーティーメンバーの登録するからこっちこい。」

「ほへ~」

返答に力がこもってないなおい。

「待たせてすみません。これで全員です。」

「分かりました。では、先ほど言った通りそこの水晶玉に手をかざしてください。」

そう言われ、俺たちは手をかざした。

すると、一つの問いが浮かび上がった。


【パーティーリーダーを決めよ】


「パーティーリーダー?」

「簡単に言うと、そのパーティーの管理者ですね。」

「なるほど。」

絶対にめんどくさいな。

よし。

「カルマで。」

「ええ!僕!?」


【承認しました パーティーリーダー:カルマ】

【パーティー名を決めよ】


「登録されちゃった…」

「それと、パーティー名か。何にする?」

「ダサすぎずイタすぎない名前がいいわね。」

この世界にもイタいとかあるんか。

「じゃあ、リーダーの僕が決めるね!」

嫌な予感。

「一応どんな名前にするか聞いていいか?」

「いいよ。えーっと、『クロスストライカーズゴールd」

「おっけいもういい一回黙れ。ツッコミどころが多すぎる。却下だ却下。」

「私もそれはちょっと…」

「ええーせっかくいいと思ったのに…」

「うーん、何かいい案出せる奴いないのか?」

「あ、じゃあ実質上のリーダーっぽいリュウトの適正の音撃にちなんだ名前にしようよ。」

「誰が実質上のリーダーじゃ。絶対に御免だ。でも、音撃にちなんだ名前ってのはいいかもな。となると、『アンサンブルノーツ』なんてどうだ?」

「重奏の音符…いいわね。そこまでイタくないし。」

「じゃあそれにしよう!」


【承認しました パーティー名:アンサンブルノーツ】


「これで手続きは終わりです。その証にパーティーのギルドカードを差し上げます。どうぞ。」

「ありがとうございます。」

よし、これで収益かさまし!

「やったー!これで僕たち正式にパーティーだね!」

「ふふ、そうね。」

あれ、なんだか二人が眩しく見える。

まあ何はともあれ登録は完了したんだ。

「せっかくだし、依頼受けてくか。」

「「そうしよう!」」

え?全然討伐に向かってない?本当に申し訳ございません。

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