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夢想

作者: 名無し

嬉しくはない出来事

例えば風邪をひいて体調を崩したり

いけ好かない人間に出会ったり

大事な人の元気がなかったり


一概に、良くないことと決めつけはしないけれど決して歓迎はしないようなことが起こる


そんな時にそれらの出来事に対して一枚透明な壁みたいなものを隔てて見られるようになってきた

まあ、“俯瞰できる”と表現するのが一番伝わるかな


意識的に他人事のように受け取る

現実世界を少し離れて見つめる

スクリーンの中の自分を外側から観る

幽体離脱して透明な自分が自分の世界を見ている感じ


少し前までは、ネガティブな出来事をプラスに転じさせようと頑張っていた


先程の例で言うと

風邪をひいたのは、自分を休ませて大事に扱うため、とかリフレーミングをしたり

嫌な人間に会うのは、自分の反映だとか、間違った道を選択しているとか意味付けて学びや成長に繋げようとしたり

周囲の人の不運は、大事な人の人生の荷物を勝手に背負わないように線引きをする練習だとか…


頭で考えて何とかしようとしていた

浅はかな知恵で現実をコントロールする

良く言えば、受け取り方や考え方ひとつでどんな出来事も意味付けを変える事ができる、という生き方


でも、変えたいと思っている時点でもう既にその出来事をネガティブだと判断している

そこから、さらに一段階進んでただありのまま受け取る

何も思わない

良いも悪いも、どうにかしようとも


もちろん現実的な行動では、風邪をひいたならビタミン摂取して早く寝るとかはする

嫌な人間とは関わらないようにするとか、元気がない大事な人には楽しい気分になるような言葉掛けをしたりとかね


受け取り方をコントロールする以外では、フォーカスをコントロールする方法もとっていた

つまりは、見ないようにする

視界には入っているけれど、焦点はポジティブにあわせるやり方


ネガティブも存在することを認めながら

目線は光を捉える

どこを見るか、何にフォーカスするかで現実をコントロール


何にせよ、現実の中に自分を置いて、心を調整していた

今は、完全に自分をドローン化させて

上から見ている

影響を受けない安全圏から全てを見ている


たぶんハイヤーセルフ目線

別次元から出来事を眺める

現実の自分の感情は感じるけど、すぐにスイッチを高次の自分に切り替えることができる

全てどうでもいいこと

投げやりではなく、大したことではないと思える


感情を持ち、対処している現実的な自分と現実世界

それを夢の世界のように見ている冷静な自分


何が起きても、自分に起こっている事を自分が客観的に見ている

絵空事のように

夢の中のように

そして、どうにでもできる気がするし

どうにかしなくてもいいやとも思う


現実世界は思い通りにできるし

勝手に流れていくから放っておく

鼻歌交じりにご機嫌でいる

私は好きなように過ごしている


部屋で映画を流し見するように

時々注目したり、時折独り言で突っ込みを入れたりしながら

流れる自分の人生の映像を観ている


ハッピーエンドが好きだから

私の人生も幸せな結末は決めてある

そろそろ起承転結の転に差し掛かる辺り

演じるのも観るのも楽しもう、マイライフ









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