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魔道具と娯楽品の作成に勤しむ転生令嬢は、囲われていることに気がつかない  作者: 成瀬川 透


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66/71

66_似たもの夫婦

「父上、朝からうるさいですよ」

エリックが後ろにセバスチャンさんを伴って玄関ホールに現れた。


「エリック!セバスチャンから聞いたぞ!」

エリック父は拡声器を使わずに、エリックを怒鳴りつける。


それなのにエリックは、エリック父の怒りなど気にもとめずに私を見つけては「すまないなマリ。あんなにうるさかったら目が覚めるよな」と私に近づこうとしてエリック母に「エリック!結婚おめでとう!」と声をかけられ「母上、ありがとうございます」とはにかんだ。


その様子はエリック父の怒りを更に勝ったようだった。エリック父は拡声器を口元へ運んだ。

「エリック!今は私がお前に話しかけていたのだ!

私がなぜ朝からこのように訪問したのか分からないのか!?」


エリックは面倒臭そうにため息をこぼした。

「なんです?私とマリの結婚にケチをつける気ですか?」


「その過程に至るまでの手口が気に入らないんだ。

魔法契約だと?そんなものでマリの一生を縛るとはっ!マリの気持ちは確認したのか!?


まさかお前がそんなバカなことをするとは━━……」


エリック父は拡声器を持っていない反対の手で額を抑え下を向いた。エリック母はそんなエリック父に近づき静に抱きついた。


まさかエリック父が私の心配をしてくれているとはおもわなかった。

私はエリック父に駆け寄り、エリック母とは逆側からエリック父に抱きついた。


「おじ様、心配してくださりありがとうございます。

こんな形での結婚となりますが、私もエリックと結婚できることは嬉しいのです。

だって、こんなに私を気に掛けて下さる素敵なおじ様とおば様が私の義理の親になってくれるんですもの」


エリック父は下に向けていた顔を私に向けた。

「……マリ」


「なんでしょう?おじ様」


「……私のこともパパと呼んでくれ」

エリック父は恥ずかしそうに頬を薄ピンクに染めて言ってきた。


「え?」

いきなりの状況の変化についていけなくて、変な声が出た。


「ずるいわ!

マリちゃん!私のこともママと呼んでね!?」

エリック母がエリック父を挟んで反対側から私に向かって言ってきた。


「父上も母上も私のマリが可愛いからと、そんな呼び方を強要しないでくださいよ」

エリックがそう言いながら、エリック父に抱きついていた私の両肩を掴みエリック父から離した。


「母上はマリと一緒に居てください。父上、私の部屋で話しましょう。


マリ、すまないが母上を頼む」


エリックにおば様のことを頼まれたため「おば様、私の部屋でお茶でもしましょう」と、エリック母を誘導しようとしたら「ママって呼んでくれないの?」と悲しげに言われてしまった。


「……まだ正式に婚約すらしていないので」

そう言って逃げたが「そうよね。それなら急いで色々と決めちゃわないと!私とマリちゃんで色々決めちゃうから、そっちはそっちで男同士の話をしてちょうだいね!」とエリック母はエリック父とエリックに言葉をかけ、「さぁマリちゃん!急いで部屋へと向かいましょう♪」と楽しげに私の腕を引っ張って、私の部屋へと向かった。



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