表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

プロローグ【騎士】の歴史

生意気にも平行して掲載します

楽しみながら頑張ります

騎士。

各国で様々な呼ばれ方をする超常的な能力を有する人間のことを差す。

主には悪霊や悪魔と呼ばれるような存在と人知れず戦う存在であり、古来日本では陰陽師や忍などと呼ばれることもあった。

彼らは概ねどの時代もあまり公には出ず、災事があっても殆ど動こうとはしなかった。

しかし彼らが表に出てくる切っ掛けとなるある事件が勃発する。

時は20世紀半ば、世界規模の大戦が生じた。

世界各国は最新鋭の機器や兵器を用いてこの世界の覇権を握らんと躍起になり戦っていた。

しかし、その戦いというものもそう長くは続かなかった。

突如として太平洋沖に未確認の空間の裂け目が生じているのを連合国が発見した。

すぐに連合国は空母を寄越し調査に当たらせた。

万が一に備え連合艦隊を編成し向かわせたのだ。

その調査をしている最中、空間の裂け目から異形のモノが出現し、空母を襲撃した。

直ちに応戦するも、持ち合わせた兵器の一切が全く通用せず瞬く間に艦隊は全滅した。

その一件は世界情勢を大きく揺るがせた。

連合国はすぐに敵対していたはずの大陸国に休戦を申し出、その上で異形に対しての対処の協力要請を行った。

そして時の大統領はそれを承認し、恐らく人類史上初の世界連合を結成し異形との戦いに挑むこととなる。

しかし、数が増えても結果は変わらず。当時の最新鋭かつ最強の兵器である核を用いるも一切のダメージは見受けられない。

これでは全滅を待つばかり。人類はこの得体の知れない異形により殲滅させられ人類史は終了するのだと。

全ての兵士がそれを覚悟した。

異形が大きく口のようなものを開きエネルギーの塊をこちらに向かい放とうとするのを確認した。

━━━ああ、これで終わりか。

死を悟り、皆が顔を上げて目を閉じその時を待った。

しかし暫くしても襲ってくるはずの衝撃は無い。違和感を覚え恐る恐る目を開けると驚いた。

━━━ヤツらがいない!?

急いで甲板に出ると驚きの光景が目に入った。

様々な武具を手にした人間たちが、異形を次々と倒しているではないか。

しかも人種、男女を問わずだ。

呆気にとられていると、1人の青年がこちらに気付いて走ってきた。

━━━もう大丈夫です。ヤツ等は、【霊禍(れいか)】は俺達が倒しますから。だから今すぐここから避難を。

それだけ告げるとその男は再び異形に向かっていこうとする。

━━━ま、待ってくれ!

思わず止めてしまう。しかしこれを聞かずにいられなかった。

━━━あんた、何者だ?見たところ随分と若いみたいだが、何であんな化物と戦えるんだ。

素直な疑問をぶつける。それもそうだ。その時代の最高兵器ですら通用しない存在をほぼ生身で倒している。普通に考えれば理解しがたい出来事だ。

その疑問に対して青年は笑み混じりに返す。

━━━俺達【騎士】なんで。マジで危ないから逃げて下さいね。

それが人類と騎士が初めて邂逅した瞬間である。

後に【太平洋の変】と称される出来事であるが、これをきっかけに世界各地で霊禍の出現が増えだす。それにともない騎士と呼ばれる存在が公になり各国は騎士を育てる機関を設立するようになる。

そしてどういう因果か日本は世界の諸外国と比べ、【霊禍】の出現率が高いことが分かった。

そのせいもあり日本は世界トップレベルの騎士を養成する国家となった。

全国8つの学園都市を設立し、様々な分野で騎士を育て上国家の安寧を守っているのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ