幕間その二 かの神は、望む
今回は幕間となります。
ミュナおばさん達の出番はございませんので悪しからず。
ル・ピーサは今日も上機嫌のまま一日を終えることが出来た。
首位を独走しているというのは実に気分が良い。
心に余裕が出来れば、当然口も軽くなる。
既にイドリナ達は眠っている。
神々がのんびりと雑談をしていても問題はない。
休憩所から持ってきた椅子に腰掛け、同じように椅子に座っているボムルパへ話しかける。
「あなた方は新しい世界に、何を望んでいるのでしょうか?」
「私はもっとド派手な世界を望んでいるっち」
ボムルパの言葉に対し、ル・ピーサは首を傾げる。
「ド派手?」
「そうですっち。今の生命は地味っち。だから、すぐに限界へと到達している感じがするっち」
確かに派手さは重要なのかもしれない。
人々が自分の自由らしさを取り戻すためには、まずは陽気な雰囲気作りから始めるべきだろう。
ル・ピーサは納得しながらも、ボムルパの隣で立っているルキナへと話しかける。
「ルキナ、あなたは望んでおりますか?」
尋ねられたルキナは空を見上げた。
星一つない真っ暗な空に答えが浮かんでいるのかどうか。
ややあってから、ルキナはこう答えた。
「私は、生命に意味を与えたいと思っている」
「意味を?」
ル・ピーサは驚き、ルキナからの言葉を待つ。
「そうだ。コメントとやらを見ても、そういった要望が多く出ている。私も自身の神権に恥じぬ世界を目指したい」
「素晴らしいですね……」
「どうやって、意味を与えるっち?」
「生命は、あまりにも脆弱だ。分かるだろう?」
ルキナの言葉に、ル・ピーサは小さく頷いた。
「確かに、生命は我々と比べると、本当に脆い……」
「納得できるっち! 命を惜しむからこそ、地味な行動しか出来ないっち!」
はしゃぐボムルパを見ていると、ル・ピーサも思わず唸ってしまう。
なるほど、二柱の神もまたより良き世界を目指すための信念を持っている。
ル・ピーサも負けていられないとばかりに、空を見上げる。
暗闇に希望を見出すかの如く。
そして、自身の望みを強く抱くのであった――。
第三章 完
今回は短い内容となりました。
さて、次回予告なのですが、何と次の試練は一風変わった内容となります。
例えるならば、学園探索型ホラーゲーム風といったところでしょうか?
戦闘描写は少なめですが、今までとは違った雰囲気をご期待ください。
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それでは今後ともミュナおばさんとイツハとマァルナの活躍をお楽しみに。




