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王道の2対2のバトル

 


「Berserker、突入しろ」



「あぁ、分かってるぜ!行くぞ行くぞ!さっさと全員ぶっ殺してやりてぇ!殺さねぇと体の疼きが収まんねぇ!」



 そう早口で、荒い口調で話すと同時にジャックは自分の右胸に二本の『興奮強化剤』が注入された注射器を勢い良く突き刺し、投与していく。




 興奮強化剤、言ってしまえばこれは()()()()()()の類だ。




 体に注射すれば、中枢神経系を強く刺激して活動を増加させる事が出来る。





 更には改良により、一時的にではあるものの身体能力、身体速度、反射神経、動体視力、筋力等を飛躍的に増加させる事が出来る。




 更に痛覚、恐怖心、道徳心を消滅させて殺しを遂行する事に対する躊躇いを完全に消す事も出来る。



 Berserkerが愛用している薬であり、注射すれば所謂『最高にハイッてヤツだ』的なヤツになれるので、Berserkerは戦闘時等は確定してこの薬を注射している。



「いやっほー!行くぜ!」



 そしてBerserkerは足元に1つの手榴弾を置いた。



 刹那、手榴弾は大きな爆発音を上げて大爆発した。




 手榴弾があったのはBerserkerの真下。本来なら、手榴弾の爆発により足がぐしゃぐしゃに吹き飛んでいるはずなのだが……。



「最っ高!!!」



 Berserkerは爆発した手榴弾を推進力として利用、爆発した瞬間に上に飛ぶ事で、上空へと高く飛び上がったのだ。



「Plus Ultra!!」



 手榴弾の推進力を利用し、上空に飛び上がったBerserkerは飛び上がると同時に、破られた窓から校内へと侵入する。




 ◇◇




 Berserkerは、思わず人の多さに強く目を輝かせた。



 この多くの人間を、全員1人残らず殺し尽くしても、誰も彼女を咎める事は無い。



 口を開き、無垢な子供の様に目を輝かせると同時にその両手にはサブマシンガンが握られていた。



「……死ねやァァァァァァァ!!!」



 阿鼻叫喚の地獄、Berserkerは銃声では掻き消されない程の甲高い笑いを見せながらそのサブマシンガンの引き金を引く。




 勿論、校内の廊下には大人数の人間が立っている。





 Berserkerはそんな奴らに目掛けて何の躊躇いもなく、両手に握られたサブマシンガンの引き金を引いた。





 刹那、廊下で野次馬の様にして外を眺めていた生徒達に向けて、無数の弾丸が何発も何発も撃ち込まれていく。




「ヤバ!オクノ、逃げるぞ!」



「いやじゃ、ワシはまだ死にとうないんじゃ!」



「ショウマ、ごめん!」



 マリスは階を移動する為の階段を見つけると同時に、後ろを振り向かず、ショウマの方を振り向かず1人で泣きながら階段を駆け下りて行った。




 勿論、まだ死にたくないスズキ君とオクノ君も同様に。




「アッハハハハハハハハハ!!!!」



「ぎゃ!ぅぅ…」



「うわぁ!死にたくない!」



「誰か!助け…!」



 無論、誰かが助けに来る事は絶対に無い。



 Berserkerは絶える事なく、引き金を引き続ける。




 鼓膜を突き破る勢いの轟音と銃声が鳴り響き、発射された無数の銃弾は数多の生徒の命を容赦なく奪った。




 ◇◇




 そして、暫くの時間が流れたと同時にその銃声は鳴り止んだ。




 しかし、目の前に広がるのは地獄そのモノだ。





 血を大量に流し、身体中に穴という穴を開けられて、山の様にして積み重なる生徒の死体。



 床には数え切れない程の空薬莢が転がり、彼女の両手に握られたサブマシンガンの銃口は長時間撃ち過ぎたせいなのか、火傷しそうな程の熱を帯びていた。



「クックックッ…………」



 次に見せるのは、Berserkerの狂いに狂った恐ろしい程の笑い。



「ギャハハハハハハハハ!!!」



 大量の死体と、血と火薬の匂いが立ち込めるこの学校の中でBerserkerは高い声で笑いを見せる。



 多くの人間の命を奪ったと言う事は彼女にとっては強い快感であった。




 最高、この言葉が彼女の脳内を埋めつくしていた。



 そして同時に心地良さのあまり絶頂する。




「こんなもんじゃ、足りねぇ!」



 彼女はまだ足りなかった。まだまだ殺し足りなかった。



 まだまだ人間共は、この場所に潜んでいる。


 MasterMindからそう聞いているからだ。



 撃ち殺す為、自らの欲求を満たす為、大好きな人の為、Berserkerは更に右胸に向けて注射器を向ける。



「これじゃまだ足りねぇ!まだまだ上げる!」



 右胸に興奮強化剤を突き刺し注入すると同時に、更なる下等生物共を探す為、走り出した。




 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「この神聖なる学園を破壊するとは、卑劣な!」



 カルデアスとレオニスは初対面の敵に対しても恐れる様子を見せてはいなかった。



 それが、Destroyerの様な見た者を怯えさせる様な見た目をしているオートマトンだったとしてもだ。



「目的は何だ?と、言うか何者だお前ら?」



 レオニスは拳を硬く握り締め、関節を握って音を鳴らした。



「これはこれは、ご挨拶が遅れましたね。我々は………そうだな、今巷で囁かれている『十位使悪魔(EVIL'S︎TEN)』と、言えば分かるかな?」



 Destroyerの言葉に、2人は思わず絶句した。



 今、この王都で囁かれている都市伝説的な存在である『十位使悪魔(EVIL'S︎TEN)』と言う組織。




 昨今、この王都で起きている連続殺人事件に関与していると言われている謎の組織。



 2人もこの組織については知っていたが、まさか目の前の魔物の口からその言葉が出るとは思っていなかった。



「なっ!?十位使悪魔(EVIL'S︎TEN)…」



「マジ……かよ、噂は本当だったって訳か…!」



(人間に対する怒りを見せるビープ音)



「お前達人間は、残念だが偉大なる方の為に掌握の為の礎になってもらう」



「何を言うかと思えば……」



 Destroyerの冷淡で淡白とした口調とは裏腹に、レオニスが以外にも余裕があるかの様な口調で話した。



「ここは王都だぞ?騒ぎでも起こしてみろ、すぐに先生達や警備隊が来る……それに、お前らみたいな凶悪犯罪者ともなれば『王都第拾位使』が出てくる!」



「馬鹿め……何も理解していないのだな…」



「Destroyer、よくやった。ここからは」



「俺達が引き受ける……」



 Destroyerの呆れ切った言葉の前に現れたのは、MasterMindの右腕的存在であるCastor。



 そして突撃と強襲を得意とし、格闘戦では無類の強さを発揮するAttackerだった。



「では、後を頼みます…」

 


(任せる様にお願いするビープ音)



「任せろ」



「少しは、私を楽しませてくれよ?」

 



 Destroyerは頼む、と言い残し、Gunnerと共に戦車に変形して、4人の前から素早く去っていった。





「2対2のタッグ戦か…カルデア、片方頼めるか?あたしはあの白髪の男をやる」



「分かりました、なら私は銀髪の女を!」



「さて、王都の学生か。一応名を聞いておこう…」



 Attacker、またの名を石動雪貞はCRISISの中でも武人の様な性格を持っている。




 敵と1体1で対峙した時等は、稀に名前を聞く時があった。



「イージス魔法学校、生徒会副会長レオニス・アンデバード!」



「同じく、イージス魔法学校、生徒会会長カルデアス=エニシュ・ブラックバーン。参ります!」



「その名、一応覚えておこう」



「さぁ、お楽しみと行くかね!」



 雪貞は自らの双眸に敵を捉えると同時に、敵に向けてその拳を放った。


「カルデアス=エニシュ・ブラックバーン」


イージス魔法学校の生徒会長。「アストレア=エニシュ・ブラックバーン」の実妹。


生徒会長と言う事もあってか、学生の域を脱する程の実力を持つ。


風魔法を使いこなす。



「レオニス・アンデバード」

イージス魔法学校の副生徒会長。薄い金髪と少し小さめの背丈が特徴。背が小さい割に胸の方はデカイ。


男勝りな性格で、拳を使って戦う格闘家。

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