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僕は年上派(年下派の人ごめんなさい)

 


 皆に一つ聞きたい事がある、


 


 君って年下派?



 それとも年上派?




 まぁ、年上の人が好きか年下の人が好きかは人それぞれの事だ。





 先に言っておこう、僕はどちらかと聞かれると間違いなく()()と答えるだろう。



 その証拠に、今僕は自分の部屋でヴェイザーの到着を1人で静かに待っている所だ。




 目を瞑ったまま、ベットに1人足を組んで座る。





 表情筋は若干強ばっていて、動く様な素振りを見せる事はない。




 ただ静かに時が流れるのを傍観する様にして、ショウマは1人、相棒の到着を待っていた。




「ん?」



 本来なら、施錠していたはずの外の景色を見る事が出来る窓が開いていた。




 外からは夕暮れ時の景色が映り、部屋の中には外界からの靡く様な風が吹いていた。



 閉じていたはずの窓の傍に1人座る美しい姿の女性。





 輝く銀と透き通るかの様な白を混ぜた髪、こちらを見つめる美しいオレンジ色の瞳。


 


 色気のある女性らしい、肉感のある体を惜しみなく曝け出した衣装。




「ヴェイザー…来てくれたのか…」



「ふふっ…アンタの顔が見たくなってね」



 その姿は間違いなく、Castorことヴェイザーだった。



 偽りはなく、偽物でも紛い物でもない彼女の姿だった。




 それぞれがお互いの事を認識すると、ヴェイザーは窓際から立ち上がり、ベットに座るショウマの元へと歩み寄る。



「最近はどう?」



「まぁ、いつも通りね…偵察と観察、それと暇潰し…」



 項垂れる様にしてベットに座るショウマとは対照的に、ヴェイザーは背筋を伸ばし足を組みながら、ベットに腰かけて座っている。



 足を組みながら座る事で、肉感のある少しムチっとした太腿がショウマの視界に入る。



「……」



「あら?私の身体(カラダ)を見てるのかな?」



「いや……そんな格好で言われてもな…」




 ごもっともだ。



 言わせてもらいたいのだが、ヴェイザーは普段着と言うか『CRISIS』に所属してからは何故かは知らないが変に露出の多い服を好んで着る様になっていた。





 軽く説明しよう。



 一言で表すのならかなり刺激的な格好、と言った所だ。




 基本的に肌が見えている部分が多く、肩や腹回り、太腿や脚も露出させている程だ。



 更に何故かは分からないが、Tバックで尻肉がほぼ見えていたり、布面積が少なくてデカイ横乳が思いっきり見えていたり等と、ここまでやるかと思える程の服装をしている。




 更にこれに加えて、圧倒的な程に整った体。肉感のある体にほっそりとした腹回り、そして包容力がかなりありそうな程に成長した巨乳。



 しかも少し褐色で白銀髪と言う、最強コンボを持っている。




 更に更に戦闘においても、このCRISIS内では引けを取らない程の力を保有しており、恐らくだが上位レベルの実力者だ。




 まぁ他者の魔力及び生命力吸収が可能になる様に腕部改造してるからね、普通だよね。





 それに頭のキレ具合も恐ろしい程で作戦立案や戦術や戦略を決める際にも、彼女はいつも光っている。




 何この完璧超人?




 こんな完璧で色っぽい女性が僕の相棒の様な存在なんて、異世界サイコー。


 


「はい、さっき買ってきた」



「お、あざます」



 そう言ってヴェイザーはショウマに一つの飲み物を手渡していた。



「1回飲んでみたかったんだよねぇ~」



「確かに、まぁ味は普通に美味いけどな」



 キャラメルの入ったフラペチーノと言うのは実に美味だと感じる。




 誰が広めたのかは知らないが、王都でもこう言った飲み物は非常に高い人気を持っている。




 しかし、僕の様な日陰者が足を運べる様な店では無い為、前の世界ではずっと指をくわえて見ていただけであった。




 だが、今なら仲間に任せて買ってきてもらう事が出来る。





 前の世界の様に、ただ見ているだけの僕では無いのだ。



「ふぅ~美味いねぇ…」



 ストローを用いて、何度も吸っていると気が付けば中身は空になっていた。



 ヴェイザーもショウマと同じ物を飲んで、ショウマと同様に飲み干していた。



「でも本当に美味しいわね、コレ」



「本当だよ、どうやったらこんな美味しい物作れるんだろ?」



「不思議ねぇ~」



「王都滅ぼしたいけど、これが売ってる店は破壊しないでおくか」



「それには大いに賛成ね」



 よし、今決めた。




 王都は何れ壊滅か大打撃を受けると事となるが、この美味い飲み物がある店は壊さずに綺麗に残しておこう。




 これはもう決定事項ですね。



「王都侵攻まで……後数週間?いや1ヶ月と言った所か……」



「まぁ、兵器群が完成すればいつでも攻めれるんだけどね。でも、全てはアンタの意志のままに……」



「…………ヴェイザーさん?何か近くない?」




 さっきまでは気にもしてなかったが、流石にそろそろ潮時だ。




 僕は飲み物を全て飲み終えた後、空気が抜けた風船の様にして、後ろにバタリと倒れ込んでいた。



 体を動かす気にもなれない。さっさと深い眠りに落ちたい気分だ。





 理由はシンプルに学校が疲れた、それだけの事だ。





「もう一度聞こう、何か近くない?」



「少しぐらいイチャついたって…いいじゃない♡」

 



 何だよもう、またかよ。



 恋人?かと聞かれると微妙な返ししか出来ないので、自信が出ない。




 仮にも僕達は付き合っている?つもりはない。





 確かに時々イチャついたり、それっぽい事をする事もするが恐らく僕達2人は恋人ではない。




 そして現在進行形で彼女は、ベットに寝転がっている僕の頬を数回突っついたり、髪を優しく撫でたりしている。



「膝枕してやろうか?」



「出来るのなら…」



 今回はからかいのつもりで言ってきたのかと思っていたが、ヴェイザーは徐にベットの上で正座をすると、自分の肉感のある太腿を、右手で数回程優しく叩く。




 ショウマはまるで何かに導かれる様にして、彼女の太腿の上に頭を置いていた。



 ただ何も言わずに、無意識なまま静かに彼女の太腿の上に頭を乗せていた。





 言葉に甘えて、静かに太腿の上に頭を置きながら寝転がるショウマを、ヴェイザーは受け入れる。

 


 そしてショウマは静かに目を開く、




 仰向きで眠っていた事で、ショウマが目を開くと目の前に現れるのは彼女の豊満な巨乳だった。



 今なら手を伸ばして、思いっきり揉んでも何も言われないだろう。




 ……が、彼の手が伸びる事は無かった。




 ◇◇




「さて、明日も早いし…そろそろ寝るか…」



「今日は一緒に寝ても……いいだろ♡」



「……MasterMind権限で許可する…」



 今回ばかりは回避出来そうにないだろうと、ショウマは感じていた。




 こんなに可愛い年上の美女と添い寝なんて、普通に考えたら最高を超えるかの様な程のシュチュエーションではあるが、実際に起これば多少なりとも躊躇いがある。




 言わせてもらうが、僕は別に性欲が無くなったとか修行のし過ぎで感情がぶっ壊れた様な事にはなっていない。



 僕だって少し変とは言っても普通の男の子だ、年相応の反応はするよ。





 そりゃ興奮する事だってあるだろうし、思わず頬を赤くする事だってある。




 よくある異世界系主人公体質なんだよ、覚えておいてね。



「……」



 僕はそのまま、部屋の明かりを落とした。




 少し眩しい程の明かりが差し込んでいた部屋の中は、明かりが落ちた事で闇に包まれる。


 ショウマは明かりを落とすと同時に、ヴェイザーと共に同じベットの中に潜り、上から布団を被る。




 勿論の事ではあるが、布団の中にはショウマだけではなくヴェイザーも一緒に寝ている。





 普通に仰向きで寝ようと思っていたのだが、それを許さない様にしてヴェイザーは自然と僕の体を自らの体に向けて抱き寄せてきた。




 その結果、僕は横向きで寝る事となり、僕の顔は思いっきりヴェイザーの胸に突っ込んだままとなった。



 おっぱいに顔を埋めながら眠れるなんて、僕はなんて幸せ者なんだろうか。




 いや~やっぱ異世界最高っすね。




 年上お姉さんに甘えながら寝れるなんて最高だよ、おやすみ。




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