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やっぱりイケメン先生は裏切る又は死ぬ可能性大

 


「がはっ!?」



「まだ立ち上がりますか?」



 来たよ。



 まさかの来ちゃったよ。



 サガル先生も大概だと思っていたが、それすらも上回るとんでもない人物が。




 裏切り&確定死亡キャラがね。




「な、これが王都第肆位の実力なの!?」



『第肆位』【迅雷の英霊(エレクトロソルジャー):ディクロス・ヴァンパッテン】




 名前は以前から聞いた事がある。




『王都第拾位使』



 王都に在籍している10人の実力者に与えられる称号であり、他国への見せびらかしに丁度良いランク的存在。



 言ってしまえば、ありがちな序列システムみたいな感じだ。


 全員に異名も名付けられている為、余計に見覚えがあってしまう。



 その中で四番目の実力者であり、迅雷の如く降り注ぐ雷と凍てつかせる氷の魔法を全て我が意思のままとする騎士。



 それがこの男『ディクロス・ヴァンパッテン』と言う男だ。





 彼もまた、この王都に所属する平和を求める聖騎士の1人であり『王都第拾位使』のメンバーなのだ。




 実力は文のみでしか知らなかった。



 今、この瞬間までは。




 少なくとも、一割程度に満たない力で戦っていた僕を簡単にボコボコに出来たアタランテを涼しい表情で撃破した事を考えると、実力はもうお分かりと言った所だろう。



 明らかに、ディクロスは今本気で戦っていない。



 表情の変化もあまり見られず、飄々としておりかなり追い付いた表情を見せている。




 見た所、二割と言った所か。




 ディクロスは開始数秒で、高速で間合いを詰めると同時に袈裟斬りを行おうとしたアタランテを軽くいなすと同時に、彼女の剣戟を受け流した。




 そして受け流された事を生じた隙を彼は見逃さず、そのまま背部を回り込んで一瞬で決着を着けてしまった。




 正に刹那の如く、素早い決着だった。




(物凄く速い剣戟、僕じゃなきゃ見逃しちゃうね)



「あ、アタランテ君!大丈夫かい?」



「痛てて、く、悔しいけど今回は特別に負けを認めてあげるわ!でも、次会った時は覚悟してなさい!」



「ふっ、またいつでもお相手致します」



 この優しくとても丁重な言葉遣い。



 そして表情筋を崩さず、どんな時も落ち着いている。



 そして雷と言う結構心に来る様な魔法を習得している。



 更にイケメンに加えて、完璧超人と言わんばかりな姿と強さ。




 おい、これ存在自体がとんでもない死亡フラグになってないか?






 古来より、死亡フラグと言うのは安易に自滅、もしくは絶対的な死亡を招く様な発言。




 俺この戦いが終わったら結婚するんだ。



 消えろ、ぶっ殺されん内にな。



 別にアレを倒してしまっても構わんのだろう?



 我が力に適う者などおらん、ひれ伏すが良い!





 等と言った発言の他、存在自体がフラグになっている場合がある。

 例えを上げるとするのなら、




 変に勘が良くて、敵の狙いにいち早く気付いてしまう人



 妻と娘を何よりも大切に思う愛妻家な人



 性格が良い顔が良い絵に書いたぐらい聖人な人




 こう言った人は、生まれた時から死亡フラグを体にぶっ刺して生きているのとほぼ同じ様な存在だ。




 そして今目の前に立つディクロスと言う男もそれに非常に似た存在だ。




 見た目は超が付く程のイケメン、女子生徒からの人気も高い、雷と言う結構強い能力を使える、聖騎士。



 これは間違いなく、死亡ルートか裏切りルートに突っ込むのが確定したな。




 サガル先生と共謀して裏切るか、呆気なく暗殺されるか。



 もしくは僕達が彼らにトドメを刺すか。




 流石に未来予知は出来ないので、先がどうなっていくのかは分からない。



 だが一言だけ言わせてもらいたい。




 間違いなく、ディクロスとサガル先生は死ぬ。


 もしくは裏切る。



 それだけは絶対に分かる気がする。




 もうこのパターンは見慣れているんだよ。



 異世界の学校でイケメンまたは可愛い先生は高確率で裏切りの道に走ると言う。



 そんな優しい先生だった、と言うパターンの方が逆に少ないと思う。



「では、私はこれで…」



「ディクロス殿、すいません。時間を取らせてもらって」



「いえ、構いません。サガル先生」




 裏切りフラグが乱立しているよ。




 二人揃って共謀して裏切るか、生徒を庇って散っていく未来が余裕で見える。



 この際、フラグが現実と化す前にしれっと始末してしまおうかな。



「ん、もう授業終わりか……戻ろ…」



 しかし、他人の死なんて元を辿ればどうでも良い話だった事を思い出した。




 それに、今日の夜は()()()()があった事を忘れていた。



 僕は学校で授業を受けているよりも、そっちの事に尽力する方が楽しみであった為、今日の授業はほぼ話を聞かずに終わってしまっていた。






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