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第25話 VSジャイアントスコーピオン2

更新遅れてすいません。

 魔獣の左右の足元に、ゼクトとミエダが迫る。二人ともニヤリと笑みを浮かべている。


「憎悪魔法……」

「雷撃魔法……」


 そして、両手を構えて魔法を繰り出す。


「ファイヤーシューティングアロー!!」

「ボルトバースト!!」


ドオオオオオオオオオオン!!


「キシャッ!? キシャアアア!?」


 二人の魔法は魔獣の肢に炸裂した。二人は結構な威力で魔法を放った。ただし、ゼクトは全力で、ミエダはゼクトの魔力に合わせて魔法を放ったのだ。


「ゼクトと同じ魔力量なら、この前みたいなことはないわね」


 要するに手加減したのだ。何故なら、ミエダの魔法の才能は相当なものだからだ。魔力量も上級の魔族すら超えているかもしれない。そんな彼女が全力で魔法を放てば地形が変わりかねない。災害と同じ扱いになるだろう。


「これぐらい加減すれば……え?」


 魔法の爆発による煙が晴れた時、ミエダは驚いてしまった。大ダメージは分かっていたのだが、予想を超えていたのだ。


「ゼクトに合わせても、この威力?」


 魔獣の肢が全て焼き尽くされていたのだ。




~~ホワイトサイド~~


「えええええ! まじかよ!? 」


 正直驚いた。俺ってこんなにすごかったっけ?


「キシャアアア!?」


 魔獣がダメージを受けて呻いている。当然だ。片側の肢全部を黒焦げにされたんだ。呻いて叫んでもおかしくない。それを成し遂げたのが俺だなんて……。


「ぜ、全力で魔力を注いだけど、ここまで威力が上がるもんか?」


 俺の全力でこれだけできるとは思わなかった。魔獣の外皮は固いと聞く。せいぜい火傷させればラッキーぐらいに思ってたのに、どういうことだ?


「……俺の魔力が増えてる?」


 ダンジョンを出る前に攻略者に与えられる特典みたいなものをもらったけど、その影響か?


「まあ、今はいいか。それよりもチャンスだ!」


 今は魔獣を倒さないと! その後で考えても遅くはない!



~~ブラックサイド~~


 私の感じた限りでは、ゼクトの魔法の腕ではこんな威力は出せなかったはずだった。


「キシャアアア!?」


 魔獣がオロオロしているように見える。動かす足が無くなったからどうしていいか分からないんでしょうけどね。


「どういうことだろう?」


 ゼクトが全力で魔法を使った。つまり、ありったけの魔力を注いだことを意味する。その上でこれだけの……魔獣の肢を潰すほどの威力を出せるのは、肉体に内包する魔力が上昇しているということだ。その原因は……。


「後で考えるか、今はチャンスだしね」


 今は魔獣を倒すことが優先。相棒の感だけどアニキならそうするはず!






 ゼクトとミエダ。この二人に大ダメージを受けた魔獣・ジャイアントスコーピオンはもがきたくてもできなかった。両方の肢が使い物にならなくなり移動できないのだ。時間をかければ再生可能だがそんな暇はなかった。


「キシャアアア!?」


 痛みのあまり呻き叫ぶ魔獣。その間にゼクトとミエダは合流した。それも魔獣の背中の上でだ。


「相棒!」

「アニキ!」


 二人は互いに笑みを浮かべており、お互いの顔を見て何をしようと思っているのか予想がついた。


「「とどめを刺そう!」」


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