最終話 明日死ぬのかもしれない
学校中を探し回り、ようやく咲を見つけた。
「咲、ちょっと話たいことがある」
「良かった、私もちょうど旬くんに用があったの」
咲も俺のことを探していたらしい。いったい何の用だろう。
「俺に用ってなんかあったの?」
「旬くんこそ私を探してたのには理由があるんでしょ?どうしたの」
そうだ、今後の話をするために咲を探していたんだ。言うんだ、言いたいことを全て。それで嫌われたなら仕方がない。
俺は決意を固め、咲に思ってることを伝えた。
「咲、この間、変な噂をされてただろ?ごめんな俺のせいで嫌な思いさせて」
「旬くんは悪くない。私の方こそ、旬くんに迷惑をかけた。ごめんね」
「だから今後の俺たちの事について、提案があるんだが」
「……」
空気が静寂に包まれる。心臓の音が聞こえそうなほどに。
しばらくしてその静寂を断ち切るかのように俺は話し出す。
「俺と付き合って欲しい」
「……え?」
咲は混乱した様子。無理もない、幼なじみにいきなりこんな事を言われたら誰でも混乱する。
「この間みたいに噂されて、咲に迷惑がかかるから距離をおこうとした。でもやっぱり咲から離れるのは嫌だ。だから付き合って欲しい。そうすれば変な噂で振り回されることもない。」
咲がうつむいて動かなくなった。やはり嫌われたか。そう思っていると、咲がフフフと笑いだした。
「フフフッ」
「どうした何か変なことを言っちゃったか?」
「いや、私なにに悩んでたんだろうと思って。私も旬くんに付き合ってって言おうとしてたの」
「…え?ていうことは」
「これからは幼なじみで恋人だね」
夢みたいだな。俺は明日死ぬのかもしれない。
学校中を探し回っていると後ろから旬くんが私を呼ぶ声がした。旬くんが私の方に近づいてきて真剣な剣幕で「話がある」と言ってきた。
ああ、もう関わるのをやめて欲しいって言われるのかな?
「咲、この間、変な噂をされてただろ?ごめんな俺のせいで嫌な思いさせて」
「旬くんは悪くない。私の方こそ、旬くんに迷惑をかけた。ごめんね」
「だから今後の俺たちの事について、提案があるんだが」
「……」
やっぱり、迷惑だからもう関わらないで欲しい、そう言うことなのかな。
涙が出そうになったのを堪え、我慢をする。
空気が静寂に包まれる。心臓の音が聞こえそうなほどに。
しばらくしてその静寂を断ち切るかのように旬くんは話し出す。
「俺と付き合って欲しい」
「……え?」
今なんて言ったの?
私の理解が追い付いてこない。少ししてから気づかないうちに笑顔が溢れていた。
「これからは幼なじみで恋人だね」
本当に夢みたいだ。私は明日死ぬのかもしれない。




