7話 噂
最高だったな~。ニヤニヤが止まらない。
俺は教室で昨日の休日の余韻に浸っていた。
しかしいつもよりも教室がザワザワしている。
「え?まじで?確かに毎日一緒に学校来てるもんな」
「やっぱりそういう関係だったのか」
周りの声をよく聞くと、どうやら俺と咲が付き合っているんじゃないかって噂が飛び交っていた。
それでザワザワしてたのか。
まぁどうせ噂なんかすぐに消えるだろう。そう思っていた。しかし、数日後、女子たちから咲が嫌がらせを受けていたのを目撃してしまった。どうやら上履きを隠されたらしい。ちなみに俺もちょうど上履きを隠されていた。気が合うのかな?
俺は咲に声をかけた。
「咲、大丈夫か?」
咲は俺の足元を見て悲しそうな表情をした。
そこで俺は悟った。これ以上咲の近くにいると、咲に迷惑がかかってしまう。
俺は「ごめん」と謝って、咲から離れることにした。これ以上、咲の側にはいられないのだろう。そう考えると、悲しくなった。
最高の休日を過ごした私は、凄く気分が良かった。
最高の笑顔で教室に入ると、みんなの視線を感じた。最初はなんだろうと思ったが、しばらくして旬くんと私が付き合っているんじゃないかという噂が飛び交ってることに気がつく。
こんな噂はそのうち飽きてみんな忘れるだろう。そう思っていた。しかし、数日後。旬くんが男子から上履きを隠されるという嫌がらせを受けているのを目撃してしまった。
ちなみにちょうど私も上履きを隠されていた。気が合うな~。
私に気がついた旬くんが近くによってきて「咲、大丈夫か?」と私のことを心配してくれた。被害を受けてしまったのに私の心配をしてくれる旬くんが本当に好き。
だけど私が側にいるから、旬くんは被害を受けてしまった。迷惑をかけちゃうから、私はもう旬くんの側にいてはいけない。
そう考えたら凄く寂しい気持ちになった。
そんな私を見た旬くんも「ごめん」とだけ告げて、私の側から離れていってしまった。




