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19話

今回会話少なめです。




○現実


俺は今日も仕事が休みなので、朝食を食べ、片付けを終わらせるとそのままゲームにログインする。


他の奴らが仕事をしている中、自分だけゲームをするというのは、少々気がひけるところはあるが、あまり気にしないようにする。



○神殿



ヘルメット型のゲーム機を頭に被り、ログインすると、神殿の出入り口のところにスポーンする。


どうやらログアウトしてもう一度ログインした場合、設定したリスポーン地点でゲームを開始できるようだ。


街中や安全地帯以外ではログアウトできないようになっているようで、宿や自身のハウス、クランハウスなどのベットで寝てログアウトした場合は、その場所から開始できるようだ。


もしリスポーン地点を設定せずに次の街などで寝落ちしようものなら、その日の頑張りが無駄になりそうだ。


実際、そう行ったことが起こったことがあるらしい…俺は気をつけるようにしよう。


今はゲーム内時間で午前5時、だいぶ朝方で朝日により少し明るくはあるが、まだ暗めの時間帯だった。


探索をしたいとこだが、外はもう少し明るくなってからの方が敵が見やすくなると思うので、先に街中を探索する。



◆第一の街ヌール



こうして改めて見ていると、つくづく不思議な感覚だ。


普段コンクリートに囲まれた生活をしているからか、こうした木材を主体とした建築物を見るだけでも、別の場所に来たというのを感じさせてくる。


しかもただ綺麗なだけじゃなく、所々に引っ掛け傷ができていたり、少しヒビが入っていたりするところがさらに現実的でリアルだ。


探索するとは言っても、特にすることもなくただ歩き回るだけなので、この間に何かしておきたいと思うのは貧乏性なのだろうか。


俺は、街中で出来るようなクエストがないかギルドに向かう。



◆冒険者ギルド



ギルドに入ると朝方ということもあり、昨日のような活気はなく静かな状態だった。


テーブルにも所々にしか、座っている人はいなかった。


ガラガラのギルド内を歩いて依頼掲示板方まで歩いていく。


昨日来た時はあまり、依頼を見ていなかったが…。


今回はギルドからの依頼の中から今の俺でも受けられるものを探す。



スライム討伐

推奨RANK:G

依頼内容:スライム3匹の討伐。

依頼期間:常時

報酬:100G

依頼元:冒険者ギルド


うさぎ討伐

推奨RANK:G

依頼内容:うさぎ5匹の討伐。

依頼期間:常時

報酬:100G

依頼元:冒険者ギルド


テッポウウオ討伐

推奨RANK:F

依頼内容:テッポウウオ10匹の討伐。

依頼期間:常時

報酬:500G

依頼元:冒険者ギルド


常駐のギルドからの依頼は、俺が受けられる範囲はこのくらいだろうか。


依頼は、今の自身のギルドランクの一つ上まで受けられる。


だがそれはEランクまでで、DランクはCの依頼を受けることができない。


C以上の依頼は主に貴族や大商人からの依頼が主になるので、受けるためには身分が正確に保障されるCランクからでないといけないのだそうだ。


昨日俺たちが、激闘を繰り広げていた蹴りうさぎはあの好戦的な性格のせいか依頼推奨はEランクだった。


今確認した三つの依頼は、受けるとして、あとは今からの街中の探索の時についでで、出来る依頼を探す。


今の状態で受けれる依頼を探していると丁度それらしい依頼を見つける。



配達物の配達

推奨RANK:G

依頼内容:ヌールの街内の配達物を届ける。

依頼期間:1日以内

報酬:250G

依頼元:冒険者ギルド


ギルドは、荷物の配送もやっているのかよ。


何というか、冒険者ギルドが何でも屋みたいに見えてきた…。


そんなことを考えながら、先ほどの三つの依頼と合わせて、四つの依頼用紙を依頼掲示板から剥がす。


それを持って受付カウンターに向かう。





「依頼の受注ですか?それともご登録ですか?」


依頼を持っていき、受付嬢に渡す。


「この四つの依頼を受けたい」

「畏まりました。では依頼受注のため、ギルドカードの提示をお願いします」


その際に、ギルドカードも一緒に渡すように言われる。


なんでも、カードに依頼内容を記すようで、依頼の進行具合はギルドカードを確認できるそうだ。


配達系の依頼の場合は、配達物ごとに伝票のようなものがありそこにサインをもらうだけだそうだ。


なんでこんなところだけリアル思考なんだこのゲーム…。


なので報告の際は、ギルドカードを提示するだけでいいらしい。


なんとも近未来的というか、中世を思わせるような世界観のこの世界でこういうことをされると、つくづく魔法のすごさを感じさせられる。


魔法のことに感心させられていると、ギルドカードが帰ってくる。


ギルドカードがまた腕に溶け込むとシステムの音声が聞こえる。


《冒険者ギルドにて依頼を受けました》

《これによりメニューのギルドカードの項目に新しく依頼が追加されます》

《依頼の項目を選択することで現在の依頼進行状態を確認することができます》


新しい項目の追加と、先程受付嬢からきいたことのおさらいだった。


それを確認して、俺は冒険者ギルドを出て依頼件、街中の探索に出かける。



◆住民街



このヌールの街は、主に広場から東西南北に別れて、初期リス地でもある噴水広場から北側、街門の方向に商業街、東側に住民街、西側に職人街があり、南側には領主館がある。


そのためか依頼やクエスト、探索から帰ってくると、噴水の奥にデカデカとした領主館が1番に目に入る。


と行ったように、主にこの街はそう行った感じで区分けされている。


配達物は全部で10個、さっき言った商業街に三つ、住民街に五つ、最後に職人街に二つだ。


最初に商業街の三つを配達する。


商業街の配達物ということもあり、主に品物に使うであろう肉等の食材やポーションなどが主な配達物だった。


表通りの店もあったが、表通りから外れ奥の奥まで行かないといけない店もある。


と言うかあの店の配達物何だったんだメニューから取り出して渡す時、あからさまにガタガタと動いていたんだが…。


受け取っていた人が、にこやかな笑顔すぎて逆に怖かったなあそこ。


商業街が終わると次に回るのは住民街だ。


ここの配達物は手紙がほとんどだった。


なんでもギルドを通して、手紙のやり取りができるらしく、ギルドに登録していない住民が、離れた街にいる友人や家族と連絡を取り合う時に使えるそうだ。


ここまで聞いてると、冒険者ギルドが本当に何でも屋に聞こえてくる。


もはや冒険者ギルドと書いて何でも屋とルビを振ってもいいんじゃないだろうか。


そんなことを感じながらも住民街宛の配達物を全て配達し終える。


と言うか、この配達の仕事結構楽だ俺がAGI特化ということもあり次々と配達をこなせる。


[地図]のスキルもあるので道に迷うこともない、配達先で世間話をするだけで、ちょっとした豆知識みたいなのを知ることもでいるしでいいこと尽くめだ。


商業街の奥まったところの店員からは、毒物についてその取り扱い方について教えてもらったし…。


毒を使う魔物の生息地、毒袋の位置、毒の調合方法、1番毒が通りやすい箇所など、


なんであの店員そんなこと知ってるんだろうか…。


少し不安になるが、それでも結構ためになる知識であったことは確かだ。


暇な時はこの依頼を受けてみるのも悪くないかもな。


そんなことを考えながら、最後の配達場所である職人街に向かう。



◆職人街



そこはさっきまでの二つの区間とは違い、熱気のこもった場所だった。


他の商業街や住民街と比べると石造りの建物が並んでいる、とても同じヌールの街の中とは思えない場所で、所々でカーン、カーンと槌を打つ甲高い音が聞こえてくる。


ここだけ別世界だな…。


職人街を見て俺はそんな感想が浮かぶ。


二つの配達物のうち、近い方の配達物を先に運ぼうと、俺は目的の配達場所で走っていく。


一つ目の配達物は、レザー装備と言うのか、魔物の素材主に革を扱う装備を作る店だった。


配達物も革だったようで、渡すときもそこまで重くはなかった。


店主は、優しげで妙に腰の低い男だった。


俺の考えていた、職人イメージから離れすぎて少し驚いたが、まぁ頑固すぎる人よりはいいのだろう。


職人街と言うことで、少し気を張っていたがそこまで気にしなくてよかったようだ。


俺は少し軽やかになったその足のまま最後の配達物を運ぶために革職人の店を離れる。


最後ということなので、少し職人街の観光を兼ねて目的地まで歩いていく。


最後の配達場所は工房のようで、この職人街の1番奥にあるらしい。


といってもスキルを使っているので迷うことはない、気楽に行こう。


そう考え、歩いて目的地まで行くことに決めるが。


「暑い…暑すぎる」


職人街入ってはじめの方は、革や魔物の牙などを主に使う職人が多く、熱気はあったが暑すぎるわけではなかった。


この職人街、どういうことか奥に奥に進む毎に鉱物を使用する工房が増えてくるようで、異常なほどに暑くなってくる。


暑い、と言うよりこれは熱い火山の火口にでもいる気分だ。


俺の格好は初心者装備、当然暑さなどに対する耐性があるわけではない、盗賊と言うことで薄い布地の物ではあるがこの地一帯が熱気にあふれているので、そう変わりない。


このあたりにいる職人殆ど、と言うか全員がドワーフだ彼らはこの暑さに耐性があるのか、または慣れたのかはわからないがどうも感じていないようだ。


さっさとこの場所から離れないと、熱中症にでもなりそうだ。


観光どころではないと考え、俺の歩みは早くなる。

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