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異世界を放浪する最強な女の子と男の娘?~溺愛すぎる神様のせいで、異世界で最強になった6人です~  作者: ai-emu
【第3章】人外魔境と人里を・・・・・・いったり来たりしてみたり?
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【03-04】ゲームで購入した部屋を現実でも

昼食を食べた後、ここかなっと思っている目的の建物まで歩く私たち。

くねくねした身とを迷いながらも、マップに従って歩いていく。


「しかし何だね。地図にしちゃうと、迷う感じに作ってあるだろう街路もあまり迷わずに行けそうだよね。」


スマホの地図を確認しながら、そんな事を呟くナツキ君。私は、ドヤ顔でこう宣言する。


「みんなが食料を漁りに行っている間に、効果なドローンを購入して地図を作った私をほめてもらいたいね。」

「確かに、アリサちゃんがドローンまで購入して地図作りをしていなかったら、もっと迷っていたんだろうね。」


背伸びまでして、頭をなでてくれるヒナタちゃん。そして、大きな手で上からワシワシしてくるユウト君。そうこうしているうちに、目的の建物前まで到着する。


「ゲームで購入した建物ホームそのままだよね?・・・・・いろいろと、外観も変わっているみたいだけど?」

「たぶん、この建物がそうだとは思うけど・・・・・。でも、建物の大きさは、こっちの方が大きいからね。そこで自信がないんだよ。まあ、ここにある鍵を差し込んで扉が開けば、同じ建物と認識できるみたいだけどね。」


角地の隣に建てられている3階建ての建物。

角地だと思っていたら、隣は大きな宿屋さんだったというオチである。確か、ゲームの中では角地だったはずだが、こんなところも現実とは違っているのかな?たぶんゲームで間引きされた際に、たまたま角地になってしまっていた模様。

まあ、それはいいとして、建物の南端に住民用の表木戸がある。

店舗側の扉は固く閉ざされており、その南側の住居用の扉にある鍵穴に、私が持っているマスターキーを差し込む事にする。


「さあて、この鍵でここが開けば、この建物が私たちの建物ホームであるという事が確認できる。あかなければまた振り出しに戻るね。」


そう言いながら私は、ゲームの中で建物ホームとして建物を購入した際、不動産屋・・・・というか、商業ギルドからもらった鍵を取り出す。尚、この世界は、全員が魔力を持っているため、普通のシリンダー錠(実は魔力を登録できる魔導具でもある)と魔力認証をセットにした鍵が、すべての所有物件(誰から不動産登記している建物の事をさす)には取り付けられている。そのため、この鍵と建物に登録されている魔力とが合致されないと鍵が開かないし、すべての窓や扉の鍵も解錠しない仕組みになっている。

なお、私が今持っているのがマスターキーであり、(合致すれば)この建物のオーナーである証の鍵である。逆に、ヒナタちゃんたちが持っているのが、メンバーサポートキーと呼ばれる合鍵で、建物のオーナーが発行する鍵であり、マスター権限でいろいろと設定できるモノになる。


裏木戸・・・・というか、この家の住民である私たちにとっては、表玄関にあたる鍵穴にマスターキーを差し込み、その隣にある黒っぽい石に空いている手を翳して私の魔力を流す。ここで、建物に登録されている魔力とマスターキーに登録されている魔力が一致すれば、鍵が回転して扉が開くのだが・・・・・・。


ドキドキしながら回した鍵は、音もなく回転する。

内心開かなかったらどうしよう~~~~と、ひやひやものでした。


鍵が1回転すると、”カチャ”という鍵が解錠する音がかすかに響き、扉が横にスライドできるようになった。

通路を塞ぐ4枚扉を開けて敷地内に入る。

ガラガラと扉を開き、敷地内に侵入する私たち。完全に敷地内に入り、扉を閉めてからほっと息をつく。

これで、私が手渡している合鍵全部が使用可能な状態になりました。もちろん1つずつ確認していますが。


住民用の表玄関だがを入ると左側に壁が、右側には倉庫が並んでいる土間が7m続いている。左手にある建物の壁は、たぶん店舗部分の壁だと思われるが、右手にある倉庫には武器は外掃除用の掃除道具でも入れておこうかな?

奥の方には、武器の素振りでもできそうなほどの広い広場(だいたい5m四方)はあるからね。通常ならば庭にでもするのだろうが、私たちは冒険者である。当然これだけ広い広場があれば、そこは鍛錬場となるのがセオリーである。

広場の奥には、裏路地へと続く扉があり、少しジメジメする薄暗い裏路地が何処までも続いていた。暇になったら、裏路地探検と洒落揉むのもいいかもしれない。

なおこの広場は、ゲームにはなかった場所である。


さて、まずは1階にある玄関の扉を開ける。玄関は、建物沿いを左に曲がった先にある両開きの親子扉だ。

玄関を入ると右手に小部屋があり、その部屋には靴箱のような棚がたくさん並んでいる。所謂玄関収納というヤツで、ぶっちゃけて言えば学校の昇降口みたいな部屋だ。学校の下駄箱みたいな部屋なので、この部屋で靴が汚れていた場合に、外履き用と部屋履き用の靴に履き替えるみたいだ。

なのでここは下足室とでも名付けておこう。

ちなみにこの部屋も、ゲームではなかった部屋である。


この国は土足文化ではないらしく、しっかりと上り框のある玄関があった。

玄関の先には、土足のまま入る階段下収納があり、左手の壁には、店舗スペースへと続き扉がある。今がガランとしたホールだが、ここでどんな商売をしようかといまは考え中である。

私たちは冒険者なので、冒険者活動をメインに生活する事になる。そのため、商売で時間を足られる事はなるべく避けたいところだ。趣味として、暇な時にでも喫茶店でも開こうかな?


さて、上り框を上がって、住居部分へと侵入する私たち。

左手は2階へと続く階段があり、その先には洗面所とトイレが2つ。右手に進めば脱衣所とお風呂場があり、外の広場へと続く扉ががある。ちょっと使い勝手の悪い水回りなので、あとで改装かな?

リフォーム関連の資材や住宅設備等も、『異世界通販サイト:ISEZON』に何故か売っていたしね。ちなみに、(自作・既存問わず)図面を取り込んで設置場所を指定すれば、あとは全自動でリフォームしてくれる機能が、(工賃?は結構かかるが)この前追加されていた。

いったいどこまでこのサイトが進化するのか、何がきっかけで便利機能がアップデートされるのかは知らないが・・・・・。

2階へと上がれば、キッチン・ダイニング・礼拝所?・リビングが、ほぼL字型に続いている大きな部屋と客間が3つ。あとは、キッチンに付属している、パンドリーと保冷室・冷凍室が1部屋ずつ。

3階は寝室が6つあり、屋上にはちょっとした広さのバルコニーと、明り取り用の吹き抜け空間となっている。


先ほども言ったとおり、全体的に水回りが使いずらいので、ここは最新式の水回りに変更である。

サクッと各階の平面図を作り、『異世界通販サイト:ISEZON』にて必要なモノを一括購入。柵部屋に廃止したら実行ボタンをポチっと押すだけの簡単な仕事をした後、まずは教会へと向かう私たち。

リフォームもついでに行うため、すべての作業が終了するのに10時間くらいかかるらしい。そのため、とりあえず空気の入れ替えで開けた窓をすべて閉め、(家の中にいると邪魔なので)この時間を利用して町を探検する事にしたのだ。

なお、資質として振り分けた部屋の内装工事(インテリアを含め)は、すべて各自の自費で賄う事になっている。それ以外は、私がため込んでいるおカネが出ているが・・・・。


で、何処に行こうかと話し合った結果、まずは隣の宿屋に行って部屋を人数分予約する。どうせ明日の朝までは、家に入る事が出来何ので、隣の宿に泊まる事にしたのだ。

ちなみに宿屋の名前は、『ダルマオヤジの黄昏邸』という。

名前的には斜陽な雰囲気を醸し出している宿だが、その実態はリンドバーグで一番繁盛している宿屋で、私たちの家を半周取り囲んでしまっているほどに大きいな宿屋でもある。もちろん宿屋(南隣にある小さな雑貨屋も含め)と隣接している壁は、1枚続き分厚い壁(だいたい50㎝くらいある石壁だった)で隔てられており、生活音はほぼ遮音してくれるほどの性能である。


さて、本日の寝床も確保したところで、街をブラブラと散歩する私たち。

なお街歩きの服は、皆お揃いのセーラー服(ただの布でできた防御力皆無なヤツ)である。

宿屋に行く前からこの服装であり、『異世界通販サイト:ISEZON』で売られていた名古屋襟型のセーラー服である。

襟の色は白色で、黒色の3本線入り。袖口には、3本の白線が入っている。そこに、私は白色、ヒナタちゃんは臙脂色、レイナさんは水色、ユウト君は緑色、ナツキ君は薄紺色のスカーフを結んでいる。なお、左胸に1カ所ポケットがあるだけの、前チャック方式を今回は着用している。


スカートは定番のプリーツスカートではなく、上着と同じ濃紺色をしているジャンパースカートである。

上着で隠れる部分まではストレートだが、そこから下はプリーツ加工をしてあるジャンパースカートだ。スカートの裾には、3本の白線入りで、ヒダの数は24本の車ヒダとなっている。ちなみにスカート丈は、膝下10㎝前後と少々長めで、着用しやすいように背中側にチャックが付いている。

そして、今は冬なので寒さ対策として、真っ白なタイツを履いている。ここリンドバーグは、海辺の町だけど緯度が高いのか雪が降っているのだ。なお靴は、通りに雪が積もっているので、(紐で締め上げるタイプの)膝丈まであるロングブーツを履いている。

なおアンダーとして、ハイネックの薄手のトレーナー(ヒートテックのヤツ)を着用しているので、こんな格好でも結構暖かいのだ。


こういった気候の変化も、ゲームとは違っているので面白い。

ゲームの中では、四季を感じるほどの気候変化はなかったからね。あったとしても(国ごとに設定されていた)エリアごとで、気候ががらりと変わっていたから。


「とりあえず街歩きだけど、・・・・・何処に行く?」


宿屋を出て、適当な方向に向けて歩きながら、私は皆にこう質問する。こう言っては何だが、目的地も何をしたいのかもう計画であり、ただプラプラと街歩きを楽しみたいだけなのだ。誰かが目的地を決めてしまっても、私的には無問題である。


「あたしもないわね。アリサちゃんがこっちに向かっているいているから、ただ付いていっただけだもん。このままこの通りにある店を冷やかしていくのも、これはこれで楽しいかもね。」


ヒナタちゃんは、私と同じノープランらしい。確かに、この通りにある店を冷やかしていくだけでも、結構面白そうだ。


「私は、まだ男の感性?が残っているのか、女の子お買い物に結構興味があります。女の子になるための修業?として、アリサちゃんたちに付き合う事には吝かではない。」

「・・・・・ボクも。」


ユウト君とナツキ君は、この散歩を、女の子になるための第1歩として捉えているようだ。なお、ユウト君の一人称は、いつの間にか『わらわ』から『私』になっていた。・・・まあ、どっちでもいいんだけどね。


「・・・・・それじゃあ、わたくしは、あそこに見える教会?神殿?に行ってみたいのですが。無事この町に到着できたことを、神様に報告しておかないといけませんしね。」


レイナさんが、目的地としてこの町の中心に聳えてる神殿?教会?を指定する。でも、あの大きさだと、・・・・・どちらかといえば。


「レイナさん。あの大きさだと、神殿とか大聖堂とかいった方がしっくりくるよね。」


どうもヒナタちゃんも、その事を考えていたのか、神殿か大聖堂かを押している。


「まあ、あそこに到着すれば、正式名称も解るだろうね。という事で、町の中心にある神殿に向けてい歩いていきますか。」


行先も決まったところで、神殿(・・・・とりあえずこうしておく)に向けて歩き出す私たち。

進路上に存在するお店を冷やかしながら、時には商品を手に取って『欲しい!』と思ったモノは購入しながら歩く事約2時間。長かったような短かったような時間をかけて、目的地である神殿に到着したのだった。

普通ならば、両手にいっぱいの商品袋をぶら下げる事になるのだが、私たちには専用異空間倉庫アイテムボックスがあるので何時でも何処でも手ぶらである。お財布すらも持っていないので、スリや盗難の心配もないのである。

近くで見上げる神殿はとても大きく、一番高い場所は50m近くあるんじゃなかろうか。神殿が建っている敷地も大きく、1ブロック(約100m四方)ほどはあるだろう。


「ゲームでも同じ場所にあったけど、現実はでっかいね・・・・。」

「・・・・そうだね。」


ヒナタちゃんの呟きに、私はこう相槌をかける。

暫しそのあまりの大迫力に、時間も忘れて呆然と神殿を見上げている私たち。どうもこの町の観光地的ななになかのか、私たちと同様に神殿を見上げて時間停止している者が多い。


「じゃあ、せっかくここまで来たんだし、・・・・・中に入ってみようか。門は開いているんだから、建物や敷地内の一部は公開しているんだと思うから。」

「・・・・そうですわね。わたくしとしては、この世界の宗教文化に興味がありますし。できるのならば、何らかの形で、出家もしたいです。・・・・地球ではできなかったので。」


レイナさんと私の言葉で再起動した面々を引き連れて、私たちは神殿へと向かうのだった。

今回の神殿訪問。

一番楽しみにしているのは、レイナさんだと思うのは、私だけではないと思う。

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