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浜松沖海戦 その1

西暦2018年8月6日午前8時30分

日本人民共和国 神奈川県 横須賀基地


 ソ連海軍横須賀基地。そこはソ連海軍の最重要拠点の一つだ。ソ連太平洋艦隊の司令部が置かれていることからも、それはわかる。


 1945年11月2日。日本、降伏。

 これを受けて、日本陸軍第11方面軍と泥沼の消耗戦を繰り広げていたソ連労農赤軍第3極東正面軍は急速に南下。米軍が日本本土に到達する前に、横須賀にまで進出。日本海軍横須賀鎮守府を接収。

 ここにソ連海軍は、ロシア帝国海軍創設以来の悲願であった不凍港を獲得(大湊おおみなとに関していえば、日本海軍自身の手によって徹底的に破壊されており、復旧にはかなりの時間と費用が掛かるものと推定されていた)。これを受けて、ソ連政府首脳部は直ちに太平洋艦隊司令部を横須賀基地に移転することを決定。その拙速には異論が続出していたものの、米軍が日本本土に到達する前に地保を固めておきたいスターリンの意向によって、強引に推進されることとなった。


 この日本への強引なソ連軍の進出は、日本側の抵抗を招く。まず、この横須賀基地で旧日本海軍将兵が武装蜂起。この反乱はソ連軍兵士たちの異常な粗暴さもあって(北海道から九州まで、ほとんどの占領地でソ連兵は殺人・放火・略奪・強姦と悪逆非道の限りを尽くしていた)、各地へと伝播。急速にその炎を拡大していく。

 これを受けてソ連軍は、最終的に第1・第2・第4・第5極東正面軍も含めた5個正面軍、総計200万人もの大兵力を用いて徹底的な掃討戦を行う。この掃討戦は〈接続戦争〉と呼称され、合計500万人もの犠牲者を生みだす。

 最終的には、皇族全員と反乱軍幹部(その中には無関係の民間人も数多く含まれていたが、ソ連政府にとってはどうでも良いことだった)がこの横須賀へと集められ、全員処刑。大量の死体は廃船に乗せられ、砲撃演習がてら東京湾に沈められる。ここに、接続戦争は幕を下ろすことになる。


 そんな血塗られた歴史を持つ横須賀基地で、慌しく出港しようとする艦船が多数。その中に、重原子力航空巡洋艦〈クリメント・ヴォロシーロフ〉の姿もあった。

〈クリメント・ヴォロシーロフ〉は、〈ヨシフ・スターリン〉級重原子力航空巡洋艦の三番艦としてこの横須賀で建造された。就役以来、十年。一度も母港を変更することなく、この横須賀に配備され続けている。

 一部の口さがない水兵などは、よりにもよって空母(航空巡洋艦などと呼称しているのは、ボスポラス海峡通過の為に必要な政治的修辞に過ぎない)に地上軍元帥の名前を付けるなんて、と不平をこぼしていたがそれは極一部。ほとんどの海軍将兵は、そんなことを気にしたりはしなかった。


 そんな〈クリメント・ヴォロシーロフ〉は、満載排水量は約10万トン。搭載機数は最大で100機。エレベーターは、航空機用が5基と弾薬用が9基。アングルドデッキと4基の電磁カタパルトを備えている。米海軍のニミッツ級フライトⅢ(ジェファーソン・デイビス級)に対抗して設計された同級は、多くの点でライヴァルと同じ設計を施されていた。



 その〈クリメント・ヴォロシーロフ〉の艦橋で、艦長は慌しくし進む出港準備を見守っていた。

 この日の午前6時30分に通信障害が発生し大陸との通信が一切不能になったとき、この艦は半舷上陸(乗組員の半数が艦に残り、残りの半数が陸に上がっている)の状態にあった。艦長は直ちに半舷上陸の取りやめと、出港準備を命じた。しかしながら、いかんせん5,000人もの乗組員のいる超大型艦だけに、二時間経ったこの時でも、依然として出港準備は完了していなかった。


「艦長」


 と、彼を呼びかける声がある。見知った声だ。彼が声のした方へと振り向くと、そこに立っていたのは中佐。去年の4月に異動してきた〈ヴォロシーロフ〉付政治将校だ。背は高いとは言い難いが、反面、横方向にはそれなりに広がっている。脂肪ではない。筋肉だ。彼は、砲丸投げのオリンピック選手として、金メダルを二つと銅メダルを一つ獲得している。政治将校としては中々異色の経歴だ。


「取り敢えず、艦を出港させるべきではありませんか?」


 政治将校の問いかけ。


「乗組員の2割が依然乗船していない。それに、食料もまだ積んでない」


 艦長は肩をすくめる。


「もちろん、本艦の出港準備は依然として完了しておりません」


 政治将校も同意する。


「しかしながら、ここは危険です。乗員にしろ食料にしろ、後でヘリなり連絡艇なりで幾らでも搬入できます」


 そのとおりだった。横須賀にはソ連太平洋艦隊司令部に加えて、日本海軍連合艦隊司令部もある。何より、東側で唯一、原子力空母を建造できる建造所、横須賀建艦廠が存在している。

 広島が核攻撃を受け第三次大戦が勃発した以上、ここは米軍の猛烈な攻撃にさらされるものと予想された。

 重原子力航空巡洋艦は、ソ連海軍全体でわずかに6隻しか存在しない。貴重な軍艦だ。直ちに退避させるべきだった。


「パーシャ。しかしだな……」


 艦長としてはこんな不完全な状態で艦を出港させても、東京湾外で待ち受けている(と予想される)アメリカ潜水艦の容易な餌食になるに違いないと考えていた。


 そのとき、一人の女性士官が慌しく入室する。


「報告! 伊豆大島の南150kmの位置に、所属不明の大編隊を発見。北進しているとのこと」


「何?」


 艦長が問い直す。


「機種は? 数はどれくらいだ?」


「数はおよそ三十。レーダーが捉えただけですので、機種は不明です。ただ、かなりの大型機の模様」


「うーむ」


 艦長は顎に手を当てて考える。情報が足りない。まあ、レーダーが探知しただけでは何とも言えないのだろうが。伊豆大島には日本空軍のミグが一個連隊程配備されているから、詳細はすぐに分かるだろう。


 それにしても……。疑問がある。


「どういうことなんだ? 大型機?」


 艦長はその疑問を口にした。この展開は彼の予想とは異なる。第一撃はてっきり巡航ミサイルや弾道弾、そうでなくても航空支配戦闘機(F-22)による防空網の漸減から始まるはずだと考えていた。

 それなのに、いきなり大型機編隊?


「はい。大型機と言ってきています」


 その報告をもたらした士官が答える。彼女はこの四月に士官学校を卒業したばかりだ。経験が浅い。

 艦長は政治将校を見やる。


「何とも言えませんな」


 中佐は肩をすくめて、お手上げと示した。

 艦橋内に微妙な空気が流れる。


「報告します」


 その艦橋に新たな人物が入室する。


「伊豆大島南方の大編隊はさらに増加。延べ100機以上。うち30機程は小型機、護衛戦闘機の模様」


 大型機だけで70機以上……? 米軍が保有する大型爆撃機は全部で300機ほど。その内の2割が行き成り投入されるなどとは、いくらなんでも多すぎる。奇妙だ。

 艦長は政治将校と顔を見合わせる。


「囮かな?」


 艦長の問い。


「まあ、そう考えるのが自然でしょう」


 政治将校が同意する。


「恐らく、我々の防空戦闘機を誘引するための物でしょう。無論、そう見せかけて……」


「あれが本命という可能性もある」


 政治将校の台詞を艦長が引き継ぐ。


「厄介な事態だ。まあ、いずれにせよ、あちらは空軍がどうにかするだろう。それよりも、パーシャ。戦闘指令室の方が、戦況の確認には好都合だと思うがね?」


「確かに」


 政治将校が苦笑しながら同意する。


「艦長も?」


 政治将校の問い。


「いや。私はここで出港準備を指揮せねばならん」


 艦長は首を振る。

 そのとき、艦長席の艦内電話が鳴る。


「私だ」


 受話器を取った艦長が対応する。


「艦長! こちら戦闘指揮所、砲雷長」


 電話の相手は砲雷長だった。砲雷長と言っても、重原子力航空巡洋艦には大砲も魚雷もない。それは慣例上の呼び名だった。その代わりに、ミサイルは大量に搭載していた。この〈ヴォロシーロフ〉は最大で、対艦誘導弾16発と近距離艦対空誘導弾64発を搭載できる。砲雷長の仕事はそれらを管理することにある。


「浜松市の国家保安本部分遣隊より緊急信です。『我、戦艦二隻を含む米艦隊よりの艦砲射撃を受く。浜松市街にて火災発生。被害拡大中』と言ってきております」


「なに?」


 一瞬、絶句する艦長。静岡県最大の都市である浜松は人口百万以上。そこに米艦隊が?


「何かの間違いではないのか? 戦艦を含む有力な艦隊を、事前に探知できないはずがない」


「不明です。情報が錯綜しておりますので。日本軍が発進させた哨戒機が現場に到着すれば、詳細も判明すると思われますが」


 砲雷長の煮え切らない返答。


「ふむ、確かに。そうだな。では砲雷長、また何かあったら報告してくれ」


 そう言って受話器を下す。


 さて、どうしたものかな。艦長は考える。

 彼はこの情報に懐疑的だった。国家保安本部の任務は、主として『治安維持』だ。艦船の識別を専門にしてはいない。海軍軍人でさえ空母と油槽船を誤認したりする以上、彼らが間違えている可能性は多分にあった。

 せいぜい、巡洋艦クラスであろう。

 それを素人連中が見誤ったのだ。艦長はそう考えた。


 それは現実的な推測だった。日本周辺には、日本軍による濃密な哨戒網が存在している。日本海軍には対潜哨戒機が百機も存在しているし、SOSUS網もある。さらには国境警備軍の哨戒艦艇もいる。絶対にないとは言い難いものの、戦艦を探知できないはずがなかった。


 だが一方で、攻撃は攻撃だ。巡洋艦搭載の砲でも死者は出る。第一、艦砲射撃をやっているということはつまり、ミサイルは温存するつもりということだ。それに、アメリカ軍が――仮に少数だとしても――日本の哨戒網を突破しているのも事実。


 となると、ここは政治将校の進言を入れて出港を前倒しすべきかもしれんな。

 そう考える艦長に、政治将校が質問する。


「艦長、どんな内容だったのですか?」


「浜松市が米軍の艦砲射撃を受けているらしい」


 戦艦の話はしない。荒唐無稽で未確認だからだ。だがそれだけでも、政治将校にとっては衝撃的な内容だったらしい。


「それは!?」


 彼は息を飲む。


「一体全体っ! 哨戒部隊は何を!」


 色めき立つ政治将校。


「さてね。昼寝でもしていたのかもしれん」


 そんな彼を落ち着かせるために、艦長はわざと軽く応じる。


「いずれにせよ、君の言うとおりだ。パーシャ」


 艦長は決断する。


「出港する」





+++++++++      +++++++++





西暦2018年8月6日午前8時31分

日本人民共和国 三重県鳥羽市(とばし)沖東方10km


 彼は頭を抱えていた。

 中肉中背。年齢は50歳。国籍は日本人民共和国。髪の色は標準的日本人と同じ黒色だが、瞳の色はダークブルー。これは第二次大戦末期、彼の祖母がソ連兵に強姦され、彼の父を産んだためだった。ロシア系住民の血を引いていることは彼の考課表にとってプラスに働いており、彼はこの件に満足していた。まあ、レイプされた当の祖母にとっては残念な経験だったのかもしれないが……。

 職業は海軍軍人。日本人民共和国海軍に所属する少将だった。地位は第21駆逐艦師団司令官。


 第21駆逐艦師団を構成する9隻の駆逐艦――〈天津風あまつかぜ〉型駆逐艦1、〈旗風はたかぜ〉型駆逐艦8――はいずれも旧式艦。1980年代に建造されたものだ。旧式艦らしく、乗組員の練度は極めて高い。しかしながら、2018年になった現在ではこの二つのタイプの駆逐艦は時代遅れと考えられており、佐世保と呉の建艦廠で代替艦が建造されている。4年後には、師団の全艦が更新される計画だった。


 彼が頭を抱えているのは、そんな師団の中の一隻。旗艦〈夜風よるかぜ〉の戦闘指揮所だ。


 その理由は、艦隊司令部が送ってきた一通の命令にあった。第一艦隊司令部から出された命令の内容は単純だった。問題なのは、単純なら良いというものではないという点だ。


『第21駆逐艦師団は静岡県沖の米艦隊を迎撃、これを撃滅せよ』


 コピー用紙に印刷されたその文字を、彼はもう一度見る。


「間違いないのか?」


 提督は先任幕僚へと問いかける。


「間違いありません、提督」


 先任幕僚の返答。


「戦艦を含む敵主力艦隊を迎撃しろというのか? たった9隻の旧式駆逐艦で?」


 提督の質問。

 提督の懸念も尤もだった。第二次大戦中に建造され、戦後も長期に渡って現役を維持していた〈アイオワ〉級戦艦は全艦、2015年までに完全に退役。現役なのは、レーガン大統領の1000隻海軍構想によって建造された〈モンタナ〉級戦艦だけだ。


 モンタナ級!

 それはまさに怪物と呼ぶほかないバケモノ戦艦だ。海兵隊の上陸支援用に設計された同級は、10万トンの船体に12in(30cm)電磁投射砲を三連装九門搭載。専用の12in核砲弾も開発されており、その火力投射力はまさに圧倒的だ。

 さらに言うと、戦艦は高価な軍艦であるため、その護衛には多数の巡洋艦や駆逐艦がついているはずだ。

 そんなモンスター相手に、たった9隻の駆逐艦で何が出来るというのだろうか? 提督の疑問は尽きない。


「はい。司令部からは我々だけで対応するよう言ってきております」


 提督の憂鬱をあえて無視するかのような態度で、先任幕僚は事務的に返答する。


「第一艦隊司令部は正気なのか?」


 危険な質問だった。上層部への忠誠心を疑われかねないからだ。その瞳には、こんな状況でも動じずに機械的に対応している先任幕僚への警戒感もにじんでいた。


「まあ、戦艦がいるというのは未確認ですし……」


 先任幕僚も言葉を濁す。


「戦艦を確認してからでは遅いだろう?」


 提督の指摘。


「それはそうですが……まだ戦艦がいると決まった訳ではありません」


 先任幕僚がそう言って諌める。


「だが」


 提督は尚も言い募ろうとする。しかし、


「提督」


 先任幕僚が提督の台詞を遮る。


「状況がどうあれ命令は命令です。従うより他にないと思われますが?」


「……そのとおりだ、大佐」


 一瞬逡巡したのち、提督は命令を発する。


「艦対艦誘導弾発射準備。アメリカ艦隊の大まかな位置は分かっている。ここから射撃を行う」


「しかし! 提督!」


 先任幕僚が反論しようとするが、提督はそれを、手を挙げて制する。


「大佐、我々の戦力は小さい。正面からやり合ったのでは、勝算どころか生き残ることも出来ない。ここは遠距離攻撃に徹し、戦力保全を図る」


 提督は肩をすくめる。彼としては、むざむざ米艦隊に戦果を与えてやるつもりはなかった。


「報告! 対潜哨戒機(Il-38)が米艦隊を補足!」


 士官の一人がそう報告する。


「なに?」


 提督は怪訝な顔をする。それもそのはず。提督は哨戒機が米艦隊に辿り着けるとは思っていなかった。米艦隊の防空網は強大だからだ。


「どこのIl-38だ? 静岡沖に派遣していたやつか?」


 提督の問い。これに先程の士官が答える。


「そのとおりです、司令官。あれをご覧ください」


 その士官が指さす先。そこにあるのは戦闘指令室に設置された大型液晶画面だ。パネルには、対潜哨戒機からデータリンクを使って伝送された情報が表示されていた。


その陣容は戦艦2隻、巡洋艦10隻、駆逐艦18隻。上空には複数の直衛機。中中のものだ。

 だが……。


「レーダー反射が妙に大きくないか?」


 提督は傍らの作戦幕僚へと問いかける。


「確かに。反応が大きすぎます。恐らく、艦艇にレーダー反射板を付けているんでしょう。囮ではないですか?」


 作戦幕僚の返答。


「ですが、囮と言っても、砲撃してきています」


 先任幕僚が注意を促す。


「確かに、それは問題です」


 作戦幕僚も先任幕僚に同意する。


「どこかに敵本隊がいるはずです。ここで我々が拙速に攻撃しては、位置を露呈することになるのではありませんか? そうなっては、敵本隊の思う壺だと考えます」


 これに提督が口を挟む。


「いや……待て。となると……司令部は我々を囮に、敵本隊をおびき出すつもりだな」


 提督の指摘。これに、作戦幕僚が同意する。


「確かに……その可能性もあります。敵の囮艦隊を旧式艦隊である我々に攻撃させ、そこで我々に向かって敵本隊が攻撃したところで、本命の主力部隊で敵本隊を攻撃する」


「教科書通りの戦法ではありますな……こちらはいい迷惑ですが」


 先任幕僚も不承不承、同意する。


「となると、あまり手をこまねいていては艦隊司令部の作戦が瓦解するか……。先任幕僚、対艦誘導弾を発射する」


 提督の宣言。


「発射準備はいつ完了する?」


 提督の決定を受け、先任幕僚が通信士官に問いかける。


「は! 現在のところ、〈山風〉以外の全艦より発射準備完了の報告が上がっております。あ! 〈山風〉も準備よし! 全艦、対艦誘導弾発射準備完了!」


 通信士官の報告。


「よろしい」


 提督の返答。


「全艦、撃ち方はじめ」


 命令一過。第21駆逐艦師団は一斉に、誘導弾を発射。

 発射されたミサイルの数は全部で72発。9隻の駆逐艦がそれぞれ8発のミサイルを発射した計算になる。

この数字は、〈旗風〉型及び〈天津風〉型駆逐艦の対艦ミサイルの定数一杯だ。ソ連の〈ソヴレメンヌイ〉級駆逐艦に若干の日本向け改設計を施したこの両クラスは、通常の場合、定数一杯にまで武装を詰むことはまずない。

ただしこの時、第21駆逐艦師団は、呉に本拠地を置く第24駆逐艦師団と対抗演習を実施する予定であったため、フル装備状態だった。


 これは大変に不幸なことだった。静岡県沖のアメリカ艦隊にとって。


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