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第五十四話 偵察

いつの間にやら10万文字突破です。


いつも読んでくださり有難うございます。

むうう・・・。何故だ・・・?


「アンネ。これはどういうことだと思う?」


「申し訳ありません・・・分からないです。」


アンネでも分からないか・・・。これは本格的に困ったぞ。



俺が金稼ぎへの情熱を燃やしてから数日。


毎日しっかり店を開けているのだが一向に客足が伸びない。


全くないわけでは無いのだ。毎日2個ずつ位は売れている。


だが少し前までは毎日10個ずつ完売が当たり前だったのだ。おかしいだろう!?


「むうう・・・。」


だから俺はこうして唸っているという訳だ。


え?唸る暇があれば働けって?仕方ないだろう。店はアンネがやっているし、在庫はもう十分なんだ。


俺には唸るくらいしかする事がない。


「むうう・・・。」


何故だ?どうしてなんだ!?あんなに居たお客さんはどこに行ったんだ。


「シュウさん。今日はもう遅いですし閉店しましょう。」


「むうう・・・。・・・ん?」


「もう遅いですし閉店にしましょう。」


「あ、ああ・・・。もうそんな時間か。」


今日も結局、絨毯2枚に手提げ袋1個の売り上げで閉店となった。


いや十分な売り上げだって思わなくもないよ?


金貨50枚の売り上げだしね。でもつい最近までの快進撃を知っちゃうとやっぱりね?


「「ただいま。」」


「おかえり。シュウの顔色を見るに今日もいまいちだったのかい?」


「ああ・・・。」


「ただいま~!」


「「「おかえり。」」」


「今日は早いじゃないかレオン。」


「はい!やっと倉庫が完成したんですよ。」


「本当にもう出来たのか。凄いな。」


「はい!本当に大変でした・・・。」


「お疲れ様。」「お疲れ様です。」「お疲れ~。」


そうか。もう倉庫は完成したのか・・・。嬉しいけど明日からまた忙しくなるか。


「それでお店の方はどうでしたか?」


「ああ・・・絨毯が2枚と手提げ袋が1個だ。」


「・・・でも金貨50枚の売り上げですよね?凄いじゃないですか!」


レオンにまで空気を読ませてしまっている。やはり巻き返しを考えねばなるまい。


だが、まずこの空気を変えよう。


「そうだな。そろそろ皆が来てから1ヶ月だ。給料ではないがお小遣いをあげよう。」


「良いのかい!?」 「本当ですか!?」「よろしいのでしょうか?」


「ああ。」


こういう時こそ明るくいかないとな。俺は皆に金貨4枚と銀貨を10枚ずつ渡した。


「多すぎます!」 「こんなに沢山・・・。」「シュウの奴隷だと奴隷だって事を忘れそうになるねえ。」


多かったか?確かにお小遣いに5万円はあげ過ぎかなって思ったけど給料で5万円は少ないと思うしなあ。


「遠慮しなくて良いぞ。これからまたガンガン稼ぐからな。」


本当は奴隷からだって解放しても良いくらいだ。居なくなられると困るからまだ出来ないけどな。


「それで明日からはどうするんだい?」


うーん・・・。


「アンネはどう思う?」


「お店は開けた方が良いと思います。これ以上知名度が落ちるのは危険だと思います。

 それと、そろそろ商業組合に月のお金を収めないといけません。」


あ・・・。すっかり忘れてた。


「そうか。ならば店に行かないわけにはいかないか。」


「そうした方が良いと思います。」


「でも倉庫はどうするんだい?明日は朝から凄い人が集まると思うよ。」


そうなんだよなあ・・・でも良く考えたら準備が足りてないんだよな。


「すまないがグリズリーとキラーコブラを狩らないといけないから明日は無しだ。」


「あ~そういう事なら仕方ないね。」


「そういう事だ。明日はスーリャは作業場の準備をしてくれ。レオンや大工さんたちに手伝って貰えば 

 すぐに用意は出来るだろ?」


「分かったよ。」


「レオンは今まで通り大工をしてくれ。俺とアンネは組合に行ってから店と狩りをする。」


「「はい。」」「分かったよ。」


「ああ、それと倉庫にはグリズリーとキラーコブラの死体をそのまま入れておくから。」


「村の人たちに皮も剥いでもらうんですね?」


「ああ。これだけ人数が居るんだ。すぐだろう。」


「じゃあ倉庫の中は手をつけないで良いんだね?」


「そうだな。ああ、工具とか置いておきたい物は入れておいて良いぞ。倉庫だしな。」


「分かったよ。」


「それじゃあ明日から頑張ろう!」


「「「はい!」」」


明日こそは絶対に売ってみせるぜ!  売るのはアンネなんだけどさ・・・。


俺たちは忙しくなると思われる明日に備えて早めに眠った。


「じゃあスーリャ、レオン。行ってくるな。」


「「いってらっしゃい。」」


「行ってきます。」


俺とアンネは街へとワープした。


まずは組合で今月の支払いを済ませよう。いきなり滞納はまずいからな。


「おはようございます。」


「おはようございます。お久しぶりですね、イシカワさん。ご活躍は聞いておりますよ。」


え~と・・・この人登録の時と同じ人だよな・・・?


確か・・・ナダレさんだ!危なかったぜ。完全に忘れてた。


「お久しぶりです。ナダレさん。今日は店舗の税金と家賃を支払いに来ました。」


「はい。税が金貨2枚で家賃が金貨3枚と銀貨5枚で金貨5枚と銀貨5枚になります。」


俺は用意していた金貨と銀貨で支払いを済ませる。


「はい、確かに頂きました。」


「そうだ。最近なにか有りましたか?お客さんを余り見なくなったのですが。」


「ああ・・・。まだご存知無かったのですか。」


ん?やはり何かあったのか?街の行事で人が駆り出されているならば店にお客さんが来ないのも納得だ。


「アイアラン商会がシーザーウルフの毛皮で絨毯と手提げ袋を売り出したのですよ・・・。」


なんだと・・・・?


「絨毯が金貨5枚で手提げ袋が金貨3枚と安価なので・・・お気の毒ですがそちらへお客様は流れてしまって いるのだと思います。」


ふざけた真似しやがって!こちとら原価は労働力だけじゃい!金貨1枚で売り出してくれようか!?


と・・・一瞬熱くなってしまったが良く考えたら先にパクったのこっちだし。


アイアラン商会のソファーのおかげで今の俺があるような物だ。ここで怒るのはお門違いだろう。


「そうだったのですか。教えて下さり有難うございました。」


「いえ。頑張ってくださいね。」


俺は動揺を悟られることなく組合を後にした。


「そういう事だったんですね・・・。」


「そのようだな。良し!アンネ、敵情視察に行くぞ。」


「え?」


「王都のアイアラン商会の絨毯と手提げ袋を見に行くんだよ。ほら早くしろって。」


俺はアンネを連れて王都へとワープした。


久しぶりの王都だ。やはり王都は賑やかだな。


あ・・・。とんでもない事思い出しちゃった。


マイクさんに今度アンネを連れてこいって言われてたんだった・・・


あれから大分経ってるけど大丈夫だよな?


「どうしたんですか?シュウさん。」


「マイクさんにアンネを連れてこいって言われてたのを思い出したんだ。帰りに少し寄っていこう。」


「ありがとうございます!すみません迷惑をかけて。」


「いや、迷惑なんかじゃないさ。(マイクさんが怒ってなければだけど・・・)」


「まずは予定通りアイアラン商会へ向かおう。」


「はい。」


俺とアンネはアイアラン商会へと向かって歩きだした。


「むうう・・・。」


アイアラン商会の前はまたもや行列が出来ている。やはり悔しい・・・。


更に悔しいことに俺たちはこの行列に並ばないといけないのだ。


列に並ぶ事30分ようやく店に入る事が出来た。


早速、俺達は絨毯と手提げ袋を見てみた。


うん。分からない。絨毯と手提げ袋にしか見えない。良い物なのかどうか・・・。


『アンネ。どう思う?』


『勝ってると思います。ただやはり王都に店舗があるのと価格の差が大きいでしょうね・・・。』


そうか。王都である事も大きいのか。だが、王都に店はあまり出したくないなあ・・・。


「おや。そこにいらっしゃるのはもしやグリズリーの絨毯を売っているお店の方では?」


む・・・?気付かれたか。


「やはりそうだ。おや?そちらはシーザーウルフの毛皮を売りに来ていた人じゃないですか。」


これは面倒になりそうか・・・?さっさと絨毯と手提げ袋を買って帰るのが得策か。


「ええ。あの頃はお世話になりました。絨毯と手提げ袋を1つずつ欲しいのですが。」


「ははは、ご冗談を。また真似をされたらかないませんからな。あなたにお売りする商品はありませんよ。」


「そうですか・・・それは残念です。それではこれで失礼します。」


「ふん。毛皮売りは大人しく毛皮を狩ってれば良いのだ。」


俺たちはアイアラン商会を追い出されるように店を出た。


「・・・アンネ。」


「はい。」


「帰って新商品を作るぞ。前に話にあった剥製と高級バッグだ。」


「はい。」


しばらく大人しくしてやろうと思ってたがそんな必要は一切ないようだ。


俺たちは新商品を製作すべくワープで家に戻った。  あ・・・マイクさんの店に寄り忘れた・・・。



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