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第五十一話 着工初日


「こんにちは~。」


「おう。どうだ?調子は。」


俺は今朝の打ち合わせについて話した。


「ふむ・・・まあ無難なところか。そうだ!気が早いが家が完成したら間違いなく村人が集まっての宴会になるからな。」


「はぁ・・・。」


宴会ねぇ・・・?


「お前はまだこの村に来て日が浅いから分からんだろうがこの村はイベントが凄く少ない。だから新しい村人がまして若い娘を連れて家を建てるなんてイベントは一大イベントなんだ。それこそ建設中でも引切り無しに人が来るだろうよ。」


そうなのか・・・アンネに話しておけばソツなくやってくれるよな?丸投げ作戦発動だな。


「あ。これ今日の分です。」


「おう。そうだ。お前の家に関連する話なんだがな、倉庫の在庫が一気に減るだろ?」


そうか。まあ結構でかい家に倉庫まで建てるもんな。


「そうですね。」


「それで1日20本までのところを40本までにしばらくするからよ。」


それは有難い話だな・・・って今更銀貨1枚余分に稼いでもしょうがないか・・・?


「まあ他の木こりにも声はかけたけど1日に40本なんて切って来れそうなのお前くらいだからな。」


それもそうか。アイテムボックスに奥義もなしで40本切って運ぶなんて正気の沙汰と思えないしな。


「まあそういう訳だから余裕があったら頼むわ。」


「はい。それじゃあまた明日。」


「おう。また明日な。」


俺は倉庫を出て家に帰った。


なるほど・・・ザックおっちゃんの言う通りのようだ。


暇な村人たちがまるで花見でもするような感じで集まっていた。


「おお~シュウさん。見物させてもらってるよ。これ差し入れな。」


「凄い家を作るそうじゃない。いつ出来るの?」


まだ少数だがこれから徐々に増えるのだろうか?俺は暇じゃないから付き合えないんだが・・・。


「どうしましょうか?製作を続けるべきでしょうか?村の人たちと一緒に応援するべきでしょうか?」


巻き込まれたアンネがそう聞いてくる。困ったな・・・有難い話ではあるのだが。


仕方ないか。アンネを接客係にして俺とスーリャで製作で行こうか。


そういえばザックさんへの土産のついでで買った酒があるな。


「このお酒でも出してあげてくれ。落ち着いたら家に戻って製作しても良いしレオンの様子を見てても良いからな。」


「分かりました。そうします。」


アンネに指示を出した俺は家に戻ろうとした。


「お酒だって!?シュウそんな良い物持ってたのかい?」


スーリャがレオンの工具を持って来た。


「ああ。この前ちょっとな。」


「ウチも飲んで良いかい?良いよね?」


スーリャは酒好きなのか?ドワーフだし当たり前なのかな。


「まあ良いぞ。ちょっとならな。」


「本当かい!?」


そう言ったと思ったら酒盛りに駆け出していった。


「レオンに工具を渡してやれよー!」


「わ、分かってるよー。」


絶対忘れてたろ・・・。しかし、これは今日は仕事にならんな・・・。


開き直って俺も遊ぶか。俺は街へワープして酒とつまみをしこたま買い込んで宴会へ混ざった。


「わははは。美味い酒だな。」


「つまみも良いぞ。もっと食え。」


凄まじい勢いで酒とつまみが消費されていく。


これが毎日続いたら破産するぞ俺。


「もう飲めねえ・・・。」


「ぎもぢ悪い・・・。」


早くも酔い潰れる者が出始めた。


そのまま寝かせておいても良いが・・・家に送るのはキリがなさそうだしな。


「アンネ。絨毯を出して寝かせてやろうかと思うんだけどどうかな?」


「良いのではないでしょうか?何人酔い潰れるか分かりませんが・・・。」


アンネもツマミを作ったり色々忙しそうにしている。


俺は絨毯を出して酔い潰れている村人を寝かせていった。


その後も宴会は続き結局日が落ちて大工仕事が終わるまで俺も遊んでしまった。


しかし桜じゃなく工事を見ながら宴会ってどうなんだ?散々楽しんでおいて今更だが。


片付けを手伝っていると仕事が終わったレオンがやってきた。


「ただいま戻りました!」


「お疲れ様。どうだった?初日は。」


「ここの人たちは皆さん親切で腕も良いですね。それとスーリャさんから貰った工具が凄いです!」


「そうか。まあ今日はゆっくり休むと良い。」


「ありがとうございます!ところでこの余ってるの僕も食べて良いですか?」


レオンよ・・・大工達にも差し入れは一杯持ってったはずなんだがな・・・?


結局今日はほぼ宴会しかしてないがたまにはこんな日があっても良いかもしれないな。


俺はそんな事を思いながら宴会の後始末をして家に帰った。


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