第四十四話 分担作業
いよいよ今日は店を開けるぞ。
木こりの仕事良し、朝食良し、その他準備多分良し。
「良し。店に行くぞ。」
「「「はい。」」」
「ってウチらも行くのかい?」
「ああ。一度店がどんな場所か位は見ておいたほうがいいだろう。」
「そうだね。じゃあ連れて行ってもらおうか。」
「楽しみです!」
こうして俺たちは店に皆でワープした。
「ここがシュウの店かい。」
「わ~おっきいお店ですね。」
「少し周りを散歩したら帰るからしばらくしたら店に戻ってくれ。」
「はい。」「分かったよ。」
今日は店の前はそこまで混雑していないがそれでも監視というか店が開くか確認する人が数名いた。
恐らく貴族の部下の人だろう。この様子なら今日も売れそうだ。
「アンネ。店を開ける準備をしよう。」
「はい。と言ってもシュウさんに商品を出していただくだけなのですがね。」
「それもそうだな・・・。」
俺はアイテムボックスから絨毯と手提げ袋を展示していく。
「じゃあ店を開けよう。」
「はい!」
アンネがドアに向かって駆け出して行く。
久々の開店だが人の集まりは悪くない。
それからしばらくは特に何も無かった。
「「ただいま。」」
スーリャとレオンが戻ってきた。
「凄い人集りですね。」
「ああ。ちょっと迷いそうだったけど人の行く方向へ行けば戻れたくらいだしね。」
「そうか。じゃあ店の様子を少し見たら家に帰ろうか。」
「はい!」「分かったよ。」
それからしばらくして今日初めてのお客さんが来た。
「絨毯と手提げ袋を2つずつ買おう。」
おお・・・2つずつとは貴族の使いだな。
「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。」
「「「ありがとうございました!」」」
今日も売れ行きは良さそうだ。この分ならすぐに完売してしまうのではないだろうか?
「それじゃあアンネ。俺たちは家で商品を作るから店は頼んだぞ。」
「はい!お任せ下さい!」
俺はレオンとスーリャを連れて家へと戻った。
「それじゃあスーリャが絨毯を、レオンは手提げ袋を作ってくれ。」
「分かったよ。」「はい!」
「それじゃ頑張ってくれよ。」
「ってシュウはどこ行くんだい?」
「ああ、俺はグリズリーとキラーコブラを狩って皮を剥ごうと思う。」
「ああ。それはシュウにしか出来ないもんな・・・。」
「え!?グリズリーとキラーコブラの皮はシュウさんが取ってきてるんですか!?」
そういえばレオンにはまだ説明してなかったな。
「ああ。皮は俺が狩ってきている。」
「凄いです!さすがシュウ様です!」
あれ・・・?初めて最初から信じてもらえた・・・?
それならレオンはツアーに連れて行かなくて良いか。
「まあそういう訳だから行ってくる。」
俺はグリズリーとキラーコブラを狩りに向かった。
いつものようにさくっと狩りを終えた俺はふと、思い出した。
剥製用のグリズリーも狩っておこうと。
剥製など作ったことはないがきっとスーリャならなんとかしてくれるだろう。
俺は気配遮断を駆使してグリズリーの首筋にミスリルの針を刺して回った。
数体を綺麗に倒したところで家に戻った。
「ただいま。」
「おかえり。」「おかえりなさい!」
「昼食にしようか。アンネにも持って行くからサンドイッチを俺が作るから休憩しててくれ。」
「はい!」「は~。ずっと縫い続けるのは疲れるね。」
俺は簡単にサンドイッチを作り2人に渡した。
「スーリャは剥製を作れるか?」
「あんなの毛皮を剥いで中に木屑か綿か何かを詰め込むだけだろう?作らせてくれるのかい!?」
「近いうちに頼む事になると思う。」
「僕も手伝います!」
「そうか。それじゃあその時は頼むぞ。」
「分かったよ!」「はい!」
こうして昼食を終えた俺たちは午後に向けてまた動き出した。




