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第四十三話 新商品生まれる?

「こんにちは~。」


「なんだお前か。アンネはどうした?連れてこいって言ったよな。」


しまった・・・忘れていた。


「すみません。忘れてました。今度暇な時に連れてきます。」


「ったく。で?今日はなんの用だ?」


「スーリャ用に砥石が欲しいんです。出来れば手提げ袋もいくつか貰えますか?」


「分かった。適当に見繕って持ってきてやる。」


そう言ってマイクさんは店の奥を漁り始めた。本当にここは何屋なんだろうか・・・。


「砥石はこれで良いな?とりあえず3個もありゃ足りるだろ。手提げ袋は種類が分からんからいくつか持ってきたぞ。」


そうか・・・。手提げ袋は同じ形の方が良いな。前の店で買おう。


「すみません。砥石だけで大丈夫です。いくらになりますか?」


「銀貨5枚で良いぜ。」


だから高いって。職人用の本格的な奴っぽいけどさ・・・。


俺は銀貨5枚を支払い砥石を受け取る。


「今度、アンネを連れてこなかったら分かってるな?」


「は、はい。」


最後に脅されて店を出た。次に忘れてきたら殺されるかもしれん。


続いて街へワープし前回手提げ袋を買った店へと向かう。


まとめ買いで銀貨1枚にしてもらったが良く考えると同じ街で買った商品を加工して売るのは良くないかもしれないな。後でアンネに相談しておこう。


家の前に戻るとスーリャが仁王立ちで待っていた。


「おっそいよ~!」


「すまん。ちょっと寄り道しててな。後マイクさんにアンネはどうしたって絡まれた。」


「あ~・・・そりゃ災難だったね。」


「ああ・・・。砥石はこれな。」


「待ちかねたよ!じゃあ早速研ぐよ!」


俺から砥石をひったくるとスーリャはミスリルの小刀を丁寧に研ぎ始めた。


「ただいま。」


「「おかえりなさい。」」


「もうすぐ針が出来ると思う。」


「本当ですか!楽しみだなあ。」


俺の報告を聞いてレオンは嬉しそうにしている。


「それとアンネ。今度一緒にマイクさんの店に行こう。」


「え、急にどうしたんですか?」


「それがさ・・・この前スーリャと買い物をしたんだけどその時にアンネを連れてこいって言われてたんだけど今日忘れてまた買い物に行ったんだよな・・・。次連れて行かないと殺される。」


「あ~・・・おじさんがなんかすみません。」


「いや、良いんだ。それとアンネ。ちょっと相談があるんだが・・・。」


「はい。何でしょうか?」


「街でこの前と同じ手提げ袋をまた買ってきたんだが、流石に同じ街で店を出してるところで買って

 再加工して売り出し続けるのは問題があるような気がするがどうだろう?」


「そうですね・・・ですが一から手提げ袋を作ると手間ですし・・・。」


そうなんだよなあ。どうしたもんかなあ・・・。


「ではこうしてはどうでしょう?」


「ん?何か良いアイデアでもあるのか?」


「良いかは分かりませんが、今ある手持ちの手提げ袋を売り切ったら王都できちんとした鞄を買って

 キラーコブラの鞄を売り出せば良いのではないでしょうか?」


なるほど・・・名案だな。採用!


「分かった。そうしよう!」


うん。グリズリーの毛皮も絨毯のみでなく別の物を作ってみても面白いかもな。


そんな事を考えているとドアが開いた。


「針が出来たよ。ほらレオン。」


「ありがとうございます!」


「俺にもちょっと見せてくれ。」


少し借りて見せてもらう。


前に買った針よりも綺麗に見えるが気のせいだろうか・・・?


「気のせいじゃないよ。この前のは無理やり削ったけど今回のは簡単に削れたからね。」


「そうか。そういう事なら全員分で4本頼むよ。」


「そう言うと思ったよ。任せておきな。」


おっとレオンに針を渡さないとな。


「そうだ。グリズリーの毛皮で何か他の物を作ろうと思うのだが誰か良い物を思いつかないか?」


「そうですね・・・コート等はどうでしょうか?」


「毛皮のコートか・・・王道だが作るのに手間がかかりそうだな。他には無いか?」


「じゃあ布団はどうだい?作ったことがあるんだろう?」


「布団はしばらく良い・・・。次!」


「マフラーはどうでしょうか!?」


「悪くないな・・・細長く切って内側を縫い合わせるだけで出来る!いずれ作ろう。」


「やった!」


レオンが良い意見をくれた。寒くなってきたら作ろう。


「はいはい!」


「はい。アンネ。」


レオンに張り合うかのようにアンネも意見を出した。


「店の外に置いてある置物ですがそろそろ傷んで駄目になりそうです。」


「そうか・・・また新しく綺麗に仕留めてこないと駄目か・・・。」


「そこでですね。手間が掛かりそうだったので言わなかったのですが毛皮を全て剥いで中に詰め物をして

 剥製を作って売るのはどうでしょうか?かなり良い値段で売れると思います!」


「なるほど・・・作ってみる価値はあるか・・・やってみよう。」


「はい!」


アンネが嬉しそうに返事をする。


「じゃあウチもはい!」


「はい!スーリャ!」


「キラーコブラの毒を取り出して毒薬作ってみたい!」


「はい!却下!」


「なんでさ!?」


「当たり前だろ!むしろ今の流れでなんで毒薬が出てきた!?」


「売れる気がするんだけどねぇ・・・。」


「売れたら売れたで問題だろ!捕まるわ!」


スーリャは天才なのか馬鹿なのか分からないな・・・


「それで午後からはどうしましょうか?」


「アンネが絨毯でレオンが手提げ袋。スーリャが針と工具の整備で俺はひたすら皮を剥ぎ取るよ。」


「分かりました。」「はい!」「分かったよ。」


こうして各々の作業が始まった。


俺はひたすら皮を剥いで剥いで剥ぎまくる。


そしてキラーコブラはすぐに剥ぎ終わった。まあ皮を引っ張るだけだからね。


本番はグリズリーだ。


延々と続く単純に大きいので時間がかかる。


1時間ほどで3体のグリズリーから毛皮を剥ぎ終えた。この調子なら余裕で10体剥ぎ終えられるな。


それから少しして5体目の毛皮を剥ぎ終わったところでスーリャが整備を終えて様子を見に来た。


「こっちは針とハンマーとノミを作り終えたよ。」


「そうか。じゃあグリズリーの毛皮を剥ぐか縫うかどっちが良い?」


「どっちもやってみたいけどねぇ・・・。とりあえず毛皮を剥いでみようかね。」


「そうか。じゃあ俺と一緒に毛皮を剥いで行こう。」


「分かったよ。」


こうしてスーリャと毛皮を剥ぐ事になった。


最初は剥ぎ方がいまいち分からない感じで時間がかかったが、小刀の使い方と性能が良いからかすぐに俺と同じ速度で毛皮を剥げるようになっていた。


ちょっと悔しい思いをしつつあっという間に予定の数を剥ぎ終わった。


「その小刀は凄いな。」


「そうでしょ?今後また木型で作ろうよ。」


「そうだな。そうしよう。」


剥ぎ取りを終えた俺たちは家の中へ戻り¥った。


「おかえりなさい。早かったですね。」「おかえりなさい!」


「ただいま。スーリャが頑張ってくれてね。」「まあね!と言いたいところだけど小刀のおかげだね。」


「俺はアンネの手伝いをするからスーリャはレオンを手伝ってくれ。」


「分かったよ。」


こうして裁縫の時間が始まった。


「シュウさんそっちを切って貰えますか?」


「やっておく。」


「スーリャさんここが上手く縫えないんですが・・・。」


「ああ、ここはしっかりしつけ縫いをした方が良いね。」


非常に良い空気で製作が進んでいく。


そのまま没頭し続けてしまってまたも日が落ちるまで続けたところでレオンの腹の虫が鳴いた。


「す、すみません。」


「もうこんな時間か。」


「そうですね。気付きませんでした。」


「新しい物を作るのはやっぱり最高だね。」


「片付けて夕食にしよう。」


「「はい。」」 「分かったよ。」


俺とスーリャで手早く片付けを済ませてアンネとレオンが料理を作る。


「「「「いただきます!」」」」


「明日は店を再開しようと思う。」


「そうですね。それが良いと思います!」


お店っ子のアンネが張り切っている。まあここ数日絨毯ばかり縫わせてたからな。


「僕お店とかした事ないです・・・。」「あたしも物を売る事はあったけど店はないね。」


「あ~・・・レオンとスーリャは残念だけど家で裁縫だ。」


「はい!」「そっちの方が気楽だね。」


あら・・・もう少し店にも興味あると思ったんだがな・・・。


「ところでアンネ。在庫は今絨毯が13枚に手提げ袋が15個ある訳だけど足りると思うか?」


「まず足らないでしょうね・・・。毎日作っては売っての自転車操業が続くと思います。

 喜ばしい事だと思いますが。」


まあ確かに作った分だけ売れるなら喜ばしいどころか最高だよな。


「「「「御馳走様でした!」」」」


夕食を終えて片付けを済ませる。


「え~と・・・今日も昨日と同じで良いのか?」


「はい!」「はい。」「そうだね。」


レオンはまだしも女子2人はそれで良いのか?


俺としても駄目な理由は無いのでそのまま流れで絨毯を敷く。


「おやすみなさい!」「おやすみ。」「おやすみなさい。」「おやすみ~。」


皆疲れていたのかすぐに眠ったようだ。


俺はまたドキドキしながらも今日は30分ほどで眠りに落ちることができた。


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