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第四十二話 ちょい無双と狩り

「え?え?まさか・・・ここは?」


「ああ。グリズリーの居る場所だ。」


「・・・大丈夫なんだろうね?本当に。」


「ああ、平気だ。」


「ウチは戦えないんだからね?分かってるね?」


「ああ。」


「本当に分かってるね?しっかり守ってくれないと怒るよ。」


「大丈夫だって。」


そんなに怖いかね~。グリズリーなんてただのでかい熊だろうに。


いや人里に熊が出たら大騒ぎか。普通に怖いな。


そんな事を考えていたらいつの間にかスーリャが俺の右腕にしがみついてきていた。


いや、昨夜のことを思い出すからあんまりくっつくのはやめて欲しいんだけど・・・


しかし本気でビビってるスーリャにそんな事言えるはずもない。


俺が複雑な葛藤(煩悩との戦い)をしていると索敵にグリズリーが引っかかった。


「あっちにグリズリーが居るな。行くよ。」


「ほ・・・本当に行くのかい?今日はこのまま帰っても良いんじゃないかな?」


「平気だ。ほら行くぞ。」


俺はスーリャを引きずりグリズリーのいる方向へと進んでいく。


「ほら。あそこに居るの見えるか?」


「う・・・うん。」


スーリャは俺の腕にしがみついて震えている。可愛い。


しばらくこのままにしていたいがそういう訳にもいかないのでなんとか引き剥がす。


「じゃあここでちょっと待っててくれ。すぐに戻ってくるから。」


「ほ・・・本当に大丈夫なんだね?」


「ああ。そこから見ててくれ。」


そう言うと同時に俺はグリズリーに向かって駆け出した。


グリズリーまで十歩まで迫るとようやくグリズリーもこちらに気づいたようだ。だが遅すぎる。


「秘技!真一文字!」


俺はグリズリーの首を綺麗にはねた。


俺は手早くグリズリーをアイテムボックスにしまいスーリャの元へと戻った。


「お待たせ。」


スーリャに声をかけるもスーリャは呆然としていて反応をしない。


「スーリャ?大丈夫か?」


「あ、ああ・・・。大丈夫だよ。あんたの事が大分分かったよ。」


「そうか?それは良かった。」


「良くないよ!このトンデモ人間!あんたには常識ってもんが通じないってよーーーく分かったよ。」


またもとんでも評価を貰ってしまった。解せぬ・・・。


俺はスーリャを連れて家の前へと戻った。


「まあ・・・こんな感じだから大丈夫だ。」


「そうだね・・・。大丈夫だろうね。」


「じゃあ俺は続きを狩ってくるからスーリャは頑張って小刀にノミにハンマーを作ってくれ。」


そう言って俺はまたワープで狩りに戻った。


「スーリャ『は』ね・・・。確かにあれだけデタラメに強ければ頑張らなくてもグリズリーでも

何でも倒せるか・・・。まったくとんでもない奴に買われたもんだね。」


俺は狩場へと戻るとまずはグリズリーを片っ端から倒していった。


10体ほど狩ったところでキラーコブラを狩りに移動した。


巣を2つほど回って12匹狩ったところで満足して俺は家へとワープした。


「おかえりなさいませ。」


スーリャがやたらかしこまって迎えてくれた。ってどうしたってんだ?


「どうした?何かあったのか?」


「いえウチ・・・あたしもシュウ様の奴隷としての自覚を持って・・・いえ、持ちましてですね。」


「やめてくれ。新手の嫌がらせにしか思えない。今まで通りで良いというか頼む。」


「そうですか・・・?」


「そうだ。」


「じゃあそうする~。」


まったく・・・しかしスーリャでもこうなるほどの物だって事か・・・以後なるべく気をつけよう。


「それでどうだ?小刀は。」


「今はこんな感じだよ。」


そこには綺麗なミスリルの小刀が出来上がっていた。


「見事じゃないか。流石だな。」


「まだこれから研いだりしないといけないから未完成なんだけどね。」


これだけ綺麗なのに未完成なのか。砥石が必要か。


「そうか・・・砥石を買ってなかったか。」


「ウチも迂闊だったよ。それでシュウには悪いんだけど砥石を買ってきてくれるかい?

 マイクに言えば分かるからさ。」


「分かった。」


「ウチはその間に他の2つも何とか形にしておくからさ。」


「ああ、頼むよ。でもその前に昼食にしようか。」


「そうだね。すっかり忘れてたよ。」


俺たちは昼食を取るべく家の中へと入った。


「「ただいま。」」


「「おかえりなさい。」」


家に入るとアンネは絨毯を縫っていてレオンは布を一心不乱に縫っていた。


「じゃあ一旦片付けて昼食にしようか。」


「「はい。」」


しかしいちいち片付けないといけないのはやはり面倒だな。近いうちにどうにかせねば。


「出来ましたよ。」


アンネがそう言って料理を運んでくる。


「レオンが手伝ってくれたので随分早く出来ました。」


そう言われてみるとレオンが奥の方で何やら片付けをしている。


「レオンは料理が出来たのか?」


「はい。家にいた頃は母の手伝いを良くしてました。」


意外だな。食べるだけかと思っていたのだが。


「レオンも料理出来るのかい・・・。」


一方でスーリャは何やら打ちひしがれていた。


「美味しいですね!」


レオンは相変わらず良く食べるな。


「レオンはそろそろ縫えそうか?」


「そうですね。ただ・・・針がないので・・・。」


「そうか。」


「僕にも針を作ってください!」


「大丈夫だ。小刀が出来れば針はすぐに作れる。」


よな?と視線をスーリャに向ける。


「ああ。ミスリルの小刀があればなんだって作れるさ!」


と力強い返事を貰った。これでオリハルコンとか渡したらどんな顔するかな?しないけどね。


「それでウチは小刀を作った後は針を作れば良いのかい?」


「ああ。針は最低でも3本頼むぞ。全員分揃えないといけないからな。」


「分かったよ。その後はノミとハンマーを作っても良いかい?」


う~ん・・・まあ4人もこの家で作業は出来ないか。


「分かった良いよ。あ、最初の針が出来たらすぐにレオンに渡してやってくれ。」


「ああ。」「ありがとうございます!」


「それじゃあ午後も頑張ろう。」


「はい。」「はい!」「はいよ。」


俺は砥石を買いにマイクさんの店へとワープした。


砥石はまとめて買わせておくべきだったかもしれませんね。

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